そして、ズボンとブリーフを脱ぎ捨てて、足を固定していた縄を解くと、足の間に
割って入り、怒張したものを姉に押し当てた。
「あっちゃん、こんなのイヤ」
弱々しい声で、しかし、昔の呼び名で、姉が俺を呼んだ。
「何だよ、いまさら何いってんだよ!」
「お願い、何でもするから・・・、このままはやめて・・・」
俺は、姉を信用していなかったが、体力の消耗の激しい姉が暴れても、たかが知れ
ていると思い、両手の縄も解いてやった。暴れたせいで、手首と足首が擦り剥けて、
血がにじんでる。
俺は姉の髪をつかんで、裸のまま地下室から引っ張り出し、風呂場へと向かった。
シャワーをひねって、姉の頭からお湯をかけ、
「ほら、自分で洗えよ」
サキねぇは、自分で石鹸をとり、素直に体を洗い始めたが、手足の擦り傷にお湯
がかかるたびに痛がった。
「ほら、早くしろよ!」
バスタオルで体を拭かせて、髪も乾かさずに、俺は姉を自分の部屋に連れ込み、
ベッドに突き飛ばす。
「あっちゃん、暴れないから・・・、お願い、乱暴にしないで・・・」
姉はそういうと、俺の裸の腰にしがみついてきた。そして、俺の一旦萎えたモノ
を口に含むと舌と唇を使って、吸い始めた。やっぱり、淫乱な不良だ。
俺は、すぐに屹立すると、姉の頭をつかんで、遠慮なく喉の奥まで押し込んで
やった。姉は、うっ、うっ、と声は発するものの、抵抗はしない。これではお仕
置きにならない。
俺は、姉の口から引き抜くと、乱暴に姉をベッドに寝かせて覆いかぶさると、足
を思いっきりM字に開かせて、肉棒を姉にあてがった。すると、姉は俺の首に
手を回して抱きつき、
「お願い。何をしてもいいから、最初だけ、やさしくして」
やさしくする気など毛頭なく、俺は一気に姉に突き立て、上の姉に鍛えられた技
を発揮することもなく、ただひたすら、サキねぇの中で暴れまわった。
姉は、何も声を発せずに、ずっと俺にしがみついていたが、俺が精子を吐き出す
瞬間、
「あっちゃん、いい!」
と一言漏らした。
こんな姉が、妊娠しようが、かまわない。俺はそんな気持ちでいたが、俺が
萎えても姉は、おれを離さない。
「やっと、あっちゃん・・・」
俺は、自分の耳を疑った。犯されたはずの姉が、掠れるような小さな声で、その
後を、『あたしを抱いてくれた』と言ったのだ。
今度は、俺が凍りついた。サキねぇの腕を引き剥がし、姉からゆっくり引き抜く
と、ドロリと精液がこぼれて、俺のベッドを汚した。
「サキねぇ、あたまがおかしくなったんじゃねぇの?」
「そうかもしれないけど、そうなら、もうずっと前からだよ・・・」
何を言っているのか、理解が追いつかず、黙っていると、
「あっちゃんとおねえちゃんのこと・・・、あたし、知ってるよ・・・」
「女子大の受験から帰ってきた日、あっちゃん、おねえちゃんとヤッてた・・・」
「あっちゃん、おねえちゃんに、『好きだよ、愛してるよ』って言ってた・・・」
「あたしが、受験勉強なんかやってるうちに、おねえちゃんにあっちゃん、とら
れちゃった・・・」
「そう思ったら、何もかも馬鹿らしくなって・・・」
そうだ、姉は、志望校に受かったにもかかわらず、行かなかったのだ。
俺は、何も言えなくなって、姉を抱きしめた。姉は、子供をあやすように、ポン
ポンとやさしく俺の背中を叩くと、
「あっちゃん、こんな穢れたあたしを抱いてくれて、ありがとね」
俺は、泣きながらサキねぇの唇を吸った。