私は小二のとき、母を病で亡くしました。
母の死を現実として受け止められなく、火葬されて骨になった母を見て半狂乱になった記憶があります。
そして始まった父との二人切りの生活。
精神的なものからか、私は夜になると異様な不安感みたいなものに襲われ、泣き出したりするようになりました。
そうすると父が私のとこにきたり、私が父のとこに行ったり、よく一緒に寝るようになりました。
中学生になってもそれは変わらず、ある日泣いて父の布団に入っていきました。
いつものように優しく抱きしめてくれました。
乱れた心がすっと落ち着いて、私は父の頬にチュッとしました。
今まで何回もしてきたことです。
そのとき父が言いました。
「望美も成長してきてるし、そんなにしがみつくようにされたらパパ困るな」
「困る?私はこうしていたいけど、迷惑?」
「迷惑じゃないよ」
中学生ですし、私は父の何が困るのかを知ってました。
くるっと背を向けた父の背中に抱きついていました。
母を亡くして以来、私のためになるべく早く帰るようにしてくれて、私に心の安定をもたらしてくれる父。
私は父の背中に語りかけました。
「困るなら、困らないようにしてもいいよ」
向こうを向いたまま、しばらく黙っていました。
そしてまたこちらを向いた父と見つめあうようになり、父は私のおでこにチュッとしてきました。
私が父の腕の中におさまると、力いっぱい抱きしめてくれました。
そして私は父のされるがまま、父は私の壁を突き破って入ってきました。
半端じゃない痛さでしたけど、父が入ってるのと、父に強く抱きしめられているのに、安らぎと居心地の良さみたいなのを感じていました。
事を終えた父が、私を抱きしめながら、何度も私にごめんと言いました。
私と父の下腹部、もも、シーツは血の海になってました。
お腹や胸には父が出したものが飛び散っていました。
部屋に飾っていた母の写真が、優しく微笑みかけていました。
「謝らなくていいの。凄い気持ちが安らいで良かった」
私が父に言うと、父はちょっと笑みをこぼし、涙ぐんでいました。
現在私は21才、父44才。
普通に彼氏作って、将来普通に結婚してほしいと父の希望で、二人ほど付き合った男性がいますが、やはり父を超える男性ではありませんでした。
むしろ益々父依存症に拍車がかかりました。
こんな私に将来があるのか、天国の母はどう思ってるか、そう思います。