法事の後、姉の運転する車で送ってもらった。二つ年上の姉は、決してデブではないが、38歳、中学生と小学生の子持ちの母親
で、ちょっぴりぽっちゃり、ふっくらしている。
「姉ちゃんの運転する車に乗るなんて、久しぶりだね」
「あの時以来じゃないの」
「あの時って?」
「二人でラブホテル入った時、覚えてないの?」
姉がまだ免許取りたての22歳の頃、姉の運転の練習に付き合わされて一緒にドライブをした。あるとき、姉の割り込み方に腹を立て
た暴走族風の車に追い掛け回されて、怖くなった姉がラブホテルに逃げ込んだことがあった。
「私、ホテルで友希に、いつ襲われるかなって怖かったんだから」
「へー、あの時そんなこと考えてたの」
「だって、あんな所に入ったの初めてだっただし、弟とはいえ男だもん」
「あの頃、義兄さんと付き合ってなかったっけ?」
「結婚するまで、何にもしてないよ、人生であんな場所に入ったのはあの時だけよ」
そんな昔話を話をだらだらしていたら、高速のインターチェンジ付近のそういう場所に近づいていた。
「ねぇ。ラブホテル寄って行こうか」
「えっ」
「だってこの喪服着替えたいし、ちょっと疲れたし、友希も酔いさましたほうがいいよ」
姉はその辺りで一番大きそうなホテルに車を入れた。
「ねえ、後ろのジッパー下してくれない」
部屋に入ると、姉は喪服のワンピースを脱ぐのを手伝うように、求めてきた。
姉の後ろに回り、ジッパーを下すために、首筋に顔を近づけると、何とも言えない香りが立ち上ってきた。すっと、足元にワンピースが落ちると、黒いスリップ姿の姉があらわれた。そう決して太ってはいない、よく言えばルノワールの絵画に描かれた、ふくよかな女性。急激に下半身が膨張した。
「シャワー浴びてくるね」
姉は服をかたずけるとさっと、バスルームに入っていった。
姉の下着姿の豊満な胸に頭がクラクラしてきた。
”据え膳くわぬは男の恥”の言葉が頭に浮かぶものの、さすがに姉弟はまずいだろうと云う思いとが、未だ酔いがさめぬ頭でぐるぐるしはじめた。
むかし姉とラブホテルに入った事は、忘れられない出来事だった。まだ女性を知らなかった当時、姉を襲いセックスしたい欲望を必死になって押さえた。それからは、姉がドライブに誘ってきても、何とか理由をつけて断り、二人だけで車に乗ることはなかった。
「ねえ、友希おいでよ、ジャグジーに入浴剤入れたらすごい泡ぶろになったよ」
この言葉で決心がついた。
大きなジャグジーに、いきり立った下半身を姉の目の前にさらすように入った。お互いに、”此処まで来たら”と思っているのは、感じていたが、横に並んで座ったたまま言葉もなく、時間が過ぎて行った。
沈黙を破ったのは、姉だった。いきりったったものに姉が手を伸ばしてきた。ゆっくりとさするように、姉が上下に手を動かしていく。
「友希元気だね」
姉を抱きよせるようにして、後ろから抱きつき胸をもんだ。実の姉を抱くいているいう背徳感が、今までにない興奮をもたらしていた。巨乳とは言えないかもしれないが今まで抱いた女の中では一番柔らかな乳房で、もみしだくのがやめられないほど気持ちよかった。姉は完全に体を預けた状態で、抱きごたえがあるとでもいうのか、後ろから姉の体を抱きしめているのが妙に心地よかった。
吐息を漏らし始めた姉の顔をひき寄せ唇を合わせた。姉の熱い舌が踊るように動いた。
言葉も、倫理感もすべて消えた。ベッドに移って、男と女の求めあうことに集中した。姉の中に入れると熱さに包まれた。体温が高いのか、特にその中はとにかく熱い。
人生で好みの女は全てやせ形で、妻を含めて今まで抱いた女は、スリムなやせ形、胸は小さめのみ。新鮮な感動だった。ピストン運動での弾力感が気持ちいい、特にバックで突くときはたまらない、女を抱くという今迄の感覚から女に抱かれているみたいな包容力のある姉とのセックスに心から酔ってしまった。
姉は一度頂上に達してからは、びっくりするほどの声をだして快感に酔っていた。
お互いに年も重ね、セックスの快感も十分に知り尽くしているのに、初めてセックスをした時のような新鮮さと、今までのセックスでは感じたことのない深い快感な中にいた。