あきら部屋の扉をくぐるまでは勢い。そこまでは良かったがいざ部屋に入るとこの状況に緊張していた。誰でも童貞を捨てるときは来るし、多少なりとも緊張するだろう、しかし普通に相手は彼女や女友達にナンパ、あるいは風俗とかだよね。従姉だと後々も、変な言い方をすれば何か無い限りどちらかが死ぬまで続く関係だ。しかも沙弥は決して遠い親戚ではない。「とりあえず風邪引くから服脱げば?バスローブあるじゃん」沙弥が指差す方には籠に入ったアかメニティグッズやバスローブが入っている。「先に着替えるよ!」グズグズとしてる俺を部屋に残して脱衣室へと消えて行った。一人残された俺は初めての部屋を見回した。ベッドの周りには鑑がある…と思っていたのに無かった。なんての?もっとイヤらしい雰囲気だとばかり思っていたが綺麗でカジュアルな内装に驚いた。ただテレビのリモコンだけは、まるでカラオケのリモコンの様にごちゃごちゃしている。スイッチを入れるとニュースをやってる。「はい、着替えてきたら?」声を掛けられ振り向くと沙弥がバスローブ…には短すぎる物を羽織っていた。ピンクのバスローブは薄手の生地で辛うじて下着が見えない程度だ。「!!」って感じで驚いた。「短いよね?」沙弥が言った。「そうだね…」俺はどこを見て良いか解らずに視線を泳がせた。そそくさと脱衣室へ移動すると沙弥の服が乾かすように並べてある。そして先程見たブラジャーもあった。この時点で下半身はギンギンである。そして予想通り俺のバスローブも短い…「俺はこのままでも良いかな~」恥ずかしくて着れない、と思い部屋にいる沙弥に声をかけた。「え~!風邪引くから着替えなよ、別に恥ずかしくないから」それでも少し悩んだが結局服を脱ぎ、着替えてみた。下半身がスースーする…しかも勃起も収まる気配すらない。気持ちを鎮めようと鑑に向かい自分の顔を見る。滅茶苦茶緊張した俺がいる。落ち着け~落ち着け~、呪文のように心で唱えた。「いつまで何やってんの?」気づけば沙弥が入り口から顔を覗かせていた。「べ、別に」「早く来なよ、寒くないの?」先に歩く沙弥のお尻に目が行く、もちろん下着は見えないけどもう少しで見えそう、と考えるだけで再び下半身が反応を始める。「お茶飲む?」いつの間にかお湯を沸かしていた沙弥が聞いてきた。「あ、飲む」欲望とヤッパリまずい、という考えが闘っている俺としては考える時間が与えられるのはありがたい。「お風呂いれるね」沙弥は一人そそくさとお風呂を準備しに行った。沙弥は戻るとお茶をいれ、俺に渡した。「とりあえず服をある程度乾かさないとね、お風呂入ったりしてる内に少しは乾くでしょ」車移動してる内にある程度上は乾いて来てたし、濡れてるのはジーパンだ。「このあと、一緒入る?」沙弥は俺が断るのを知ってるクセに聞いてきた。「一人で入るよ!恥ずかしい」「それ、普通アタシのセリフだから!」「恥ずかしくないの?」「アタシ?一緒に入るのは…恥ずかしいかな」「ヤッパリな~!俺をからかってここに…来たんだよね?」そうだよ、と笑って答えてくれたら俺も笑って引き返せる、だから笑いながらそう返した。「ま~、一緒のお風呂は恥ずかしいけど、でもエッチは良いよ」「聞いても良い?」「何を?」
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