母さんに付き合ってる男が居る事を知っていた。
家族や誰にも知られてないと思ってる母さん、しかし俺は偶然にも母さんが男が運転する車の助手席に座り街中のホテルから出て来る所を見てしまった。
家の中じゃ明るく振る舞う母さん、父さんも妹も、母さんが浮気をしている事などは何も気づかず、ワイワイと気楽に過ごしている。
そんな中で俺ひとりが悶々としていた。夜な夜な母さんの浮気をする姿を想像して勃起させている。想像が膨らむに連れて家で明るく振る舞う母さんの動き回る姿を見ながら衣服の中の肉体を想像してしまう。
チビで多少、横幅の有る母さん。
家での表情からは、男に抱かれ喘ぐ姿も想像出来ないが、現実は男と一緒に居る時には全く違う表情を見せてるのだろう、と思うと無意識にでも興奮してしまう。
春休みに入った日に父さんは仕事に妹は部活に出て行った。俺は、たっぷりと朝寝を決め込み、目が覚めたのが10時頃。
腹減っていて台所に行くと母さんの姿はなく勝手に朝ご飯を食べ2階の部屋に戻ろうとした時に2階のベランダに母さんが居るのに気づいた。
干した洗濯物の側で携帯を耳元に、俺は気づかれるかと思いながらもベランダに出れる部屋に入る。母さんは外からは見えにくい家の壁に寄り掛かるようにしながら話しをしていた。
途切れ途切れで良くは解らないが、内容は俺達が春休みに入り家を簡単には出れない、みたいな話しで、好きだよとか、逢いたいとかの声も聞こえて来た。
相手は付き合ってる男だと内容で分かった。
男に何か言われたのだろう、母さんは、今はベランダだから無理、駄目よ、こんな場所じゃ出来ないし、もし近所の誰かに見られでもしたら困るし恥ずかし。
とか話し声が聞こえる。
カーテンの陰から母さんの様子を伺うと、俯きながら会話は殆ど聞き取れなくなり、頷いたり首を横に振ったりする仕草に成っている。
一度、二度と頷くと母さんは携帯を耳元から外した、再び洗濯物に手を伸ばし洗濯物を整えてる。
俺は、こっそりと抜け出し自室に入った。
階段を下りる母さんの気配して直ぐに2階に上がって来る音がする、コンコンとノックの音、母さんが顔を出し、ご飯食べたんだ。
と聞いてくる。
俺は、うんと返事を返し、これから又、昼まで寝るよ。
と答えた。
休み初日だから今日は、しょうがないかぁ。
母さんは笑い声で言い部屋を出て行った。
一階の気配を伺うが、静かである。
30分くらいして