お父さんとの生活がスタートして2ヶ月が経ちました。色々調べていたらこのサイトを見つけたので、気持ちの整理も込めて書いてみます。
お父さんとはずっと離れて暮らしていました。詳しく書くとバレてしまうので止めますが、刑務所にいたからです。とある事件で執行猶予になったんですが、その間にまた事件を起こしてしまって、2年3ヶ月の実刑になってしまったんです。
この時お母さんはお父さんと離婚しお母さんと二人で引っ越し、そして再婚したので新しいお義父さんと暮らしてきました。
だけど、お父さんと付き合いの深い佐久間さんという方に、事件の本当の理由を教えてもらって涙が止まりませんでした。実はお父さんは私たちを守ろうとして、あんな事になってしまった、なんてぜんぜん知りませんでした。
と同時に、それを知ってたはずなのにお母さんはお父さんと離婚し、その半年後にはすぐ再婚して酷いと思いました。お父さんが可哀想過ぎて、信じられませんでした。それからはお母さんの事が信用出来なくなり、ケンカしてばかりになってしまいました。
お父さんに面会に行きたいって佐久間さんにお願いしたんですが、お父さんは刑務所なんかに居る姿を見られたくないらしく、ずっと会えませんでした。なので聖良はずっとお父さんの出所の日を待ち続けてきました。
いよいよもうすぐっていう時、聖良は佐久間さんにこれからの事を相談に行きました。これからはお父さんと暮らしていきたい、ずっとお父さんの側にいたい、お父さんを支えていきたい、聖良の心の中の気持ちを全部話しました。
だけど、反対されました。佐久間さんは70歳くらいのお爺さんですが、佐久間さんも同じ様に昔刑務所にいたことがあるみたいで、出所した後もどんなに大変かっていう話をしてくれました。苦労の連続で、どんな将来になるのか未来も想像できない。ましてやこれから高校に進学する聖良の今後もどうなるか分からない、もしかしたら中退しないといけなくなるかもしれない、辛い現実の話を聞かされました。
でも、やっぱり気持ちは変わりませんでした。お父さんの側にいてあげたい…。そう強く思いました。将来は京都大学で建築の勉強がしたいと思って、良い高校に行く為にこの中学3年間、勉強頑張ってきました。だけど、それ以上にお父さんに対する想いの方が強かったんです。今まで以上に大変な事があるかもしれないお父さんの力になりたい、その気持ちは変わりませんでした。