つづいた
「じゃ、じゃあ、え~と、どうする?今、ええか?」まさかのOKに動揺した俺は上擦った声で母に聞いた。「コレ観てからな、あれやったら、先入ってなさい。背中流したげるから」母はいたって冷静な声で返答した。俺は何か癪に触って少しぶっきらぼうに「ソレ(時代劇)終わる迄待っとるわ」と言うと母はテレビに顔を向けたまま「ホ~イ」と呑気に答えた。俺は着替えを取りに行くため自室に撤収したが、(何だかな~・・・)希望的想定とは正反対の母の余裕に満ちた態度に正直興が醒めかけていた。ここでの希望的とはハッキリ言うと母の動揺・戸惑い等の反応だ。そうこうしている内に時計が10時を回った頃、階下から母の声で「●也~、どうすんの、入らへんの~?」と聞こえた。俺は「あ~っと、今電話してんねん。先行っとって」「はよしなさいよ~」勿論電話なんかしていない。俺は深呼吸に加え軽くストレッチまがいのことをして気持ちを落ち着け、「よしっ、家族風呂、家族風呂っと!」と家族を強調する独り言で気合い(?)を入れ風呂場に向かった。脱衣所に入り服を脱ぎにかかり、何気に風呂場に目を向けると、擦りガラスの扉に母の姿が見えた、のはいいが・・・、何かおかしい。母は服(多分ジャージ)を着たままだ。脱衣籠を見ると先ほどまで着ていた服は有るが下着は無い。(何やねん、それ!。あ~、何かカチンときた)母の意図が分かってしまった気がした。つまり、俺が入る→母が俺の背中だけを流す→「あとは自分でしなさい」→母退出→俺、ひとり取り残される→チャンチャン♪・・・。この時、俺の中に少し悪意が芽生えたのかも知れない。(心臓バクバクさせて頼んで、肩透かし気味ではあるがOK貰ってホッとして、気合い入れて来てみたらこれかい!)。俺は別に母と男女関係になりたいとか淫らな行為をしたいという発想はこの時は全く無かった。ただ、A山をムラッとさせた母の体を少しばかり見れたら、と思っただけだ。なのに最初から信用されていないみたいで・・・。「オカン、電話長引くからやっぱええわ。先入ってや」「そうなん?ん、分かった~。ホンマにええんやね?」「あぁ、ゴメンな、ややこしして」俺は廊下に出て思わず( ̄ー ̄)ニヤリとして、(絶対裸見たるで!)と我ながら変な闘志を燃やした。
つづくかも