独り暮らしのつれづれに、ここを知り、若かったあの頃の兄との思い出を
投稿させていただきます。
6年ほど前・・そう19歳の冬に大きな失恋をしました。
その時帰省で家に帰っていた兄が「何かあったらメールしろよ」
と言い残して上京して行きました。
「メールしちゃった^^;元気?」
「お前こそ元気になったのか?」
「まだブルーだよ~T-T」
「ま、時間が経てば元気になるって、男は幾らでもいるし」
「そんな簡単に彼氏出来ないって!」
「じゃあ俺が彼氏になってやるから」
その何気ない兄の言葉が私の心の中でだんだんと大きくなっていく・・
兄の真意を知りたくなり
「本当に美紀を彼女にしてくれるの~?」
「あはは、考えておくよ」
「だって兄貴彼女いるくせに」とカマをかけてみる。
「え?彼女いないよ」
なぜかホッとする。いない事より「いない」と言ってくれた事に。
とりとめの無いメールは半年ほど続きました。
その間に私は半分冗談で反応をうかがうメールを度々送りました。
「貰い手がなかったら兄貴のお嫁さんにでもなるか!」
「あ!でもエッチは無理かも~」
次第に兄のメールも気色ばんできた。
「仕方ないな、美紀で我慢するか」
「大丈夫、時間をかければ兄妹でもちゃんとデキるって、あはは」
そろそろ夏休みでまた兄が帰省してくる。
何故私はドキドキしてるの?他愛もないメールを真に受けて恋してる?
姿の見えない兄とのメールが、私に兄と妹の垣根を越えさせてしまった事に
その時は気づく由もありませんでした。