(2)の続きを書きます。
息子とのキスに溺れるうちに、すっかり自制する気持ちが失せていくのを感じていました。欲しい、吉彦が。吉彦のカラダが欲しくてたまらない。と思った次の瞬間、カラダが浮き上がるのがわかりました。悲鳴を上げて驚く私を、吉彦は黙って抱え上げるとすぐ後ろのベッドに運んで下ろしました。もう、きっとこのまま…と、淫らな期待をする私をよそに、布団をかけ直し、そのまま去ろうとする吉彦。私は夢でも見ていたのかという思いと、息子ととんでもないことをしてしまったという思いで、咄嗟に謝らなくちゃ、待って、と心の中で呟いたつもりの、「待って」が、口から出ていました。吉彦は、顔だけをゆっくりとこちらに向け、「なに?」と、短く答えました。振り向いた時の冷たく翳った表情は、いつもの優しい息子ではなく一人の男の顔で、先ほど腰に触れられた時の手の感触を思い出し、それだけで、カラダの中心部分をキュっと射抜かれるようでした。(あんなキスをしておいて、黙って出て行くなんてそんな…)という母親の気持ちなど、手に取るようにわかるのでしょう。今度は、落ち着いた様子で振り向いて、「母さん、なあに?」と、再びベッドのすぐ脇に立ったまま、私を見下ろしてくるのでした。ベッドの中でもう、すっかり濡らしている自分の下半身まで直視されているような吉彦の視線に、既に感じはじめていた私は、腰をうごめかせてしまっていました。「熱、もう1回ちゃんとはかってみたほうがいいよ」と、かがみこむようにそのまま、おでこに触れ、頬に触れ、自分の指先だけを私の唇に触れさせてきました。指先は唇をなぞりはじめ、「熱、はからないと…」と、吉彦は、反応をたのしむような淫らな視線を落としてきます。吉彦の指…指を…ペニスを…そう思って口を軽く開きました。
「母さん、ちゃんとくわえてよ」という吉彦の声にたまらなくなって、彼の人さし指を根元までくわえこみました。(ああ、吉彦のペニス…息子のペニスを思い切りくわえたい…)そのまま、ぷちゅぷちゅ、ぴちゃぴちゃと吉彦の指をくわえこんだ私は息子を誘うことを、こころに決めたのでした。舌を絡め、ぺろぺろと飴をなめるように、チロチロと舌先で指を舐めていると、吉彦の指は2本に増えて…