といっても相手は義理の妹なのですが。色々あって両親を亡くし、その両親と関係の深かったうちの親は妹(悠)を養子として引き取りました。
悠とは、悠の両親が亡くなる以前から仲良くしていたし、一緒に留守番をしたこともある。兄貴はあまり話をしたことはないので、悠はよく俺には懐いてくれていました。
ただ、悠に対して恋愛感情や、まして性的な欲求なんて感じたこともない。なにせ、相手は中2。俺は高1。これに欲情なんてしたらロリコンでしかない。
まあそんなこんなで半年。悠が中3になって、おめでとうって感じでプレゼントを買いにデートをしてました。昼になってメシを食いにファミレスに入ってしばらくしたら、悠が急に深刻な顔で言いました。
「兄ちゃん、私もうダメかもしれない」って。こんなこと言われて、しかも泣き出されたんで、こっちも真剣に話を聞きました。
どうも、俺の兄貴が夜中に悪戯をしにくると。それが日に日にエスカレートするものだから、怖くてしょうがないと。そう言うんです。
初めは兄貴の肩を持ちました。実の兄貴がそんなことするとは思えないし。ってわけでその日、俺は悠の机の下に潜り、様子を伺うことにしました。
……来た。信じられないことに本当に来たんです。豆電球とはいえ暗くてよく分からないので何とも言えませんが、布団をはがし、股間を舐めているようでした。
愕然としながらも俺はその場を抑え、翌々日、兄貴に家を出ていかせました。
それからさらに二週間ちょっと後の昨日。兄貴の一件以来さらに仲良くなり、夜遅くまでトランプしたり何したりと、夜更かしを多くするようになりました。
しばらくしていつものように妹が帰…ろうとしないから、どうしたん?と聞くと、妹は突然俺に手を這わし、
「寝かさないで」
そう言いました。以下その時の覚えてる限りの会話内容です。
「は?何が」
「寝たくないの」
「明日学校あるだろ」
「分かって言ってる?」
「別の意味で取れと?」
「…うん」
「あ~…、本気?ってか、正気?」
「なにそれ」
「義理にも兄妹じゃん」
「血は繋がってない」「ありきたりな台詞だな。漫画にありがちの」
「いいじゃん。それしか浮かばないんだから」
「やめて、冗談にしてはタチ悪いから」
「冗談じゃない」
「…尚っ更悪いし」
「ダメなの」
「ダメだよ」
「何で」
「家族だからだろ」
「……」
「分かるだろうに。悠はもう家族なんだからさ。悲しいこといわないでくれよ」
「……いいよもう」
「は?」
「兄ちゃん…ってか観ちゃん好きになれないなら家族なんかじゃない」
「…………」
色々会話しながら考えました。何が正しくて、何をするべきなんだろうって。ただその時の俺には悠が寂しく見えて、どうしようもなかった。俺の両親への裏切りみたいで嫌だったし、あの糞兄貴と同じにはなりたくなかった。彼女になりそうな女の子もいた。
その他もろもろ、今ここで悠の願いを聞けば捨て去ることになります。でも、それ以上に悠を置き去りにはできなかった。
だから、昨日(日付的には一昨日)抱きました。胸はまだ小さいけど弾力があって、下の毛はそこまで生えていないので心配でしたが。なるべく優しく抱きしめ、キスをしてやり、ゆっくり時間をかけ、処女だった悠をちょっと(かなり?)早く女の子にしました。今も横で、寝息をたてています。今日は荒々しくしてしまったかもしれません。コンドーム付きとはいえ、三回連チャンだったから。
思えば幼かろうが、家族だろうが、大事だと思う気持ちに変わりはないのですね。その表現のやり方は様々ですが、悠はそれを体の触れ合いに求めた。俺の愛情表現は、大事な者のことを受け止めてやること。だから悠のソレを受け止めた。
これからどうするのかはしばらく悩み続けることになるでしょうが。それでも俺は、悠を守ろうと思います。ずっと愛し続けていこうと思います。