赤味噌さん コメありがとうございます。
予算の関係で二次会もないので宴会を終えて僕は一旦部屋に戻ったのですが、竹谷さんが部屋にいる僕と他の人間呼びに来ました。
「今から所長達の部屋で飲み直すから来て」
僕は西村さんや他のメンバーと所長のいる部屋に行きました。
その部屋は、所長と最長老昨年還暦の斎藤さん、売上No.1の50代中川さん達の部屋でした。
部屋に入ると、もうもうとした煙草の煙の中、3人が出来上がった感じで飲んでいます。
浴衣ははだけて大声でしゃべって、宴会からの勢いでかなりテンションも高めでした。
「おい金崎(僕)遅いぞ!」
斎藤さんが僕に言いました。
この斎藤さんは年の割りには大柄でごつく、過去の経歴も定かではない人なのですが、年齢だけでなく社歴も一番古いので、みんなから一目置かれていました。
僕は慌てて焼酎を作ったり、缶ビールやアテを配ったりと動きます。
ちなみにこれらは全部持ち込みです。
山本さんを除く男7人で部屋飲み二次会が始まりました。
「この薬は飲んだら効かないんですよ。こっちは大丈夫でした」と、中川さんが所長に説明している声が聞こえたので、所長達の前のテーブルを見ると、なにやら錠剤やらカプセルが無造作に散らばっているのが見えました。
「わし、これもう飲んでもたで」
所長が赤い顔で言います。
すると、竹谷さんが「所長、酒強いから大丈夫でしょう。僕ら酒弱いからバイアグラ飲んでも効かない時あります」と言いました。
バイアグラ?
所長達はこの部屋にデリヘルでも呼ぶつもりなのかなと思いました。
僕は所長達から離れて話しやすい西村さんと2人で会話をしました。
もう1人、三浦さんという40代の人がいるのですが、この人は変わっていて普段から会話の少ない人でした。酒をちびちび飲みながら、その場でもみんなの会話を聞いているだけで自分からはしゃべりません。
この三浦さんも山本さんとよく揉める1人でした。一度、無口な三浦さんが山本さんに怒鳴っている姿を見たことがあります。
「金崎ちょっと来い」
僕は中川さんに呼ばれました。
「お前今から山本さん呼んでこい」
中川さんが僕に命じます。
斎藤さんも「あいつ、生意気やから説教したる。立場わからせたる」と息巻いています。
僕はなんだかまたややこしいことになりそうだなと思いながら、山本さんが1人泊まっている部屋に行きました。
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