今回の慰安旅行は、親会社の関連で、とある温泉地のそばの保養所に泊まれるということでした。
平日、出張営業を兼ねて現地に入り、少し観光をして夜に宴会。翌日も軽く営業して帰る、そんな予定でした。
山本さんが今回参加することに決めたのは、その温泉地にしか売ってない土産で欲しいものがある、それだけの理由でした。
慰安旅行当日。
温泉地近くのエリアを車数台で営業に回った僕達は2時頃に最寄り駅で所長と山本さんを拾って観光をしてから保養所に向かいました。
平日の保養所は僕らの他にほとんど利用者はいないようで閑散としていました。
保養所にも温泉が引いてあり、僕らは温泉に浸かって疲れを取り、いよいよ待ちに待った宴会です。
営業社員7人のうち1人が欠席。僕を含む営業6人、所長、山本さんの8人での宴会です。
所長の腰巾着的存在の竹谷さんが幹事なのですが、出張といえば100%デリヘルを呼ぶ所長の為にコンパニオンを呼ぶ予定もあったようですが、コンパニオンはいませんでした。たった1人女性の山本さんへの配慮かなと思っていると、単に予算の関係とのことでした。
それでも宴会は盛り上がりました。
みんな浴衣に着替えて楽しそうに飲んでいます。
僕の酒量は並みだと思うのですが、他はガバガバ大酒飲みばかり。
実は山本さんも酒は好きらしく、以前から忘年会などで酒を飲んでいる姿を見ていたのですが、この日も芋焼酎のロックを何杯もおかわりしていました。
僕は年下なので酔っ払ってきた山本さんに言われて何度も焼酎を作りました。
社内で敵の多い山本さんですが、40代の西村さんとは比較的気が合うようで、山本さんは主に西村さんとしゃべっていました。
西村さんは長身で年より若く見えるイケメン風。他のがさつなオッサン連中とはちょっとタイプが違います。お調子者っぽいところもあるのですが、僕のことも気にかけてくれたり面倒見のいい人です。
途中から僕も2人の会話に加わって飲んでいました。
宴会場にはカラオケもあり、所長以下みんな飲んで唄って、山本さんも何曲か唄って宴会は大盛り上がりで終了しました。
宴会の途中から気づいていたのですが、山本さんは目がトロンとして焦点も合わない感じで、ろれつも回っていませんでした。
やはり、相当飲んだようです。
きっと、いつもは職場でストレスを溜め込むことが多いので、この日は久々に発散したのでしょう。
しかし、本当の「慰安」旅行はこの後でした。
※元投稿はこちら >>