場所柄的に閉店時間もわりと早い。
パスタを平らげてさらにもうひと飲みするならバタンキューできる宿に戻ろうという流れになった。
帰り際にソフトクリームを舐めながらダラダラと歩いた。
旅館に曲がる道は三ツ又になっていて、宿とは反対の林道の道を入っていくとトンネルがあるのだ。
最近じわじわとYouTubeから心霊スポットと名を馳せてきているトンネルで、実はここに来る際から気にはなっていた。
心霊スポット巡りをするならもう少し遅い時間だろうから、このくらいなら人もいなく雰囲気が味わえるのではないかと行ってみたい気に駈られた。
何より夜風がものすごく心地よくてすんなりと宿に戻るのは惜しかった。
真っ先に反対したのは母だった。
母は怪談の類いは大の苦手なのだ。
でも、母の友人はものすごく乗り気だった。
そんな心霊スポット巡りなんてこの年になるとすっかりご無沙汰だし、歩いてもそんな大した距離じゃないし、話のタネに見るだけでも行こうよと提案する。
なんとなくアルコールも入ってるし旅行ハイになっているようだ。
「イヤ!絶対ムリ!行くなら二人で行って!私は先帰ってひとっ風呂浴びたい」
「ちょっとお風呂平気?」
「そこまで泥酔してないから平気…もともと酔わないお酒をチョイスしてたのもそのためだし。それにいつも飲んでも入ってるじゃない」
「まあ、そうだけど」
「二人でちょっと行ってきたら。歩いてるうちにお酒も抜けてお風呂も入れるわよ」
なんだかすごい理想的な展開になって来たと思った。
「」
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