アリガトウゴザイマス…
ちょっと雲行きは怪しかったけど、私は次に行こうと決めてた日に車を飛ばした。
どうしてもあの衝撃が頭から離れず毎日悶々としていたのだ。
私はやはり縁があったとしか思えなかった。町に着いて車を停めようとウインカーを出した時に、自転車に乗るあの子に遭遇したのだから!
しかも女の子の方がインフルエンザになっているという。
私は追い風が吹いてると思った。
「今日はおばさん泳ごうかと思ってたんだけど、いい場所ある?」
彼は親からの頼まれ用事を済ませたら追いかけると言ってくれた。
確かに山の中を口頭で案内するのは難しいだろう。
自転車だからすぐに追いつく。
彼はそう言って立ち漕ぎをして走り去った。
本格的にハイキングコースに入る辺りにトイレがあった。ここが最後の自動販売機かなと飲み物を買っている時に彼が追いついた。
私は彼にも飲み物を選ばせた。
こないだよりさらに踏み込んだプロフィールをお互いに話ながら、こないだのリヤカーの場所よりさらに進んでいき、途中から茂みを掻き分けていくと、かなりの大岩群が聳える場所に出た。
ここはけっこう深いから潜るとキレイだと教えてくれた。
確かに地元のフットワークが軽い子供だからこそ知っている穴場だ。
景色もカレンダーの写真みたいに綺麗だった。
曇天は変わらないがかなり歩いてきたので汗をかいていた。
十分泳ぐ気にはなれた。
私は着ているものを脱いだ。
すでに水着は着てきたのだ。
この日のために通販で買ったビキニだ。
試着した時はちょっときわどすぎるかと思ったけど、彼に見せつけるために選んだのだ。
とにかく布が小さい。
下はハーフバックだから割れ目の上の方は出ちゃってすらいた。
Tバックにしたかったけど、ちょっとあざといかなと考えてこっちにした。
しゃがむとかなりお尻が剥き出しになる。
私は彼にも入らないかと誘った。
彼はさすがに急いで来たからか水着を用意していなかった。
「おばさん気が利かなかったね。言ってあげれば良かった!」
でも、彼の反応はなぜか曖昧だった。
なんでも普段は裸で泳いでるらしく、あんまり水着を持ってくる習慣はないようなのだ。
「こっちの子はみんなそうなの?」
「こういう深い場所があるところで男同士なら、なくても飛び込んじゃいます。水着を取りに行くの面倒だから。最初から泳ぎに行くって時は持っていきます」
でも、こないだは女の子と裸で川に入ってたくせに…
私は内心ほくそ笑んだ。
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