スナックのアフター(続編1)
先日投稿した「スナックのアフター」の続編である。
こうして文章にしていると、忘れていた事も思い出してくるので、せっかくなので忘れないうちに認めて投稿しておくことにした。
話の繋がりを考えて、余談な部分も多く含まれており長尺になってしまったが、お許しいただきたい。
このスナックではさまざまな出来事があった。
言えない話もあるのだが、私にとってはいい事尽くめの最高の遊び場だった。
それでも2回だけ、私にまつわる小さな揉め事があった。
この店で交わったホステスたちのほとんどが、1回キリないし数回程度の関係と割り切って私とのお遊びに付き合ってくれていたのだが、中にはそういう大人の遊びとは理解出来ずにトラブルになってしまった事があった。
この店に通い始めて2、3年くらい経った頃、新しく入店してきた女性がいた。
彼女の実家は他県で歯科医院を開業していて、比較的裕福な家庭で育ったいいところのお嬢さんだった。
普通に考えれば、水商売とは縁遠いような女性に思われるのだが、どういう経緯があったのかは分からないが、遠い地のこの店で働くことになった。
いいところのお嬢さんと言っても、外見は背がすらっと高く髪はショートカットで、宝塚の男役でもいけそうなキリっとした美人だった。
入店して間もなく、例によって魚市場の駐車場で彼女を抱いたのだが、その直後からショートメールや電話が頻繁に来るようになり、ちょっと押しが強いなとは思ってはいたが、あまり気にしないようにしていた。
そしてしばらくして、またまた例によって別のホステスと魚市場の駐車場でエッチをしたのだが、その2日後くらいから彼女からのショートメールが日に30件以上も入ってくるようになり、内容も私を過激に罵倒するものだった。
これはちょっとまずい事になったなと思った私は、平日だったが仕事帰りに店に立ち寄る事にした。
まだ早い時間だったのでお客さんは誰も来ておらず、ひとりの女性従業員がカウンターに立って洗い物をしていた。
彼女に近づいて顔を覗き込むと、先週末に魚市場の駐車場で抱いた女性が眼帯をしていた。
私は「目どうしたの?」と聞くと、バックヤードから先輩ホステスがツカツカと小走りでやって来て、私に「いらっしゃーい。マスターを呼ぶね。」と言ってマスターに電話をかけて呼び出してくれた。
しばらくして店に到着したマスターと話をすると、眼帯をした女性が先日私とエッチをした事をお嬢様育ちの彼女に話をしたら喧嘩になってしまったということだった。
お嬢様育ちの彼女に左目を殴られ内出血がひどく、当初は腫れあがっていたので病院で切開したということだった。
そう言えば、彼女は幼い頃からテニスをやっていてインターハイに出たとか言っていたので、腕っぷしの方もかなりのものだったのだろう。
幸い視力や神経への後遺症はないという事だったが重症には変わりなかった。
激怒したマスターは、彼女に二度とこの街に足を踏み入れるなと言って店を追い出したのだ。
恐らくマスターに相当脅されたのだろう。とっとと行方をくらましたという事だった。
喧嘩の原因である私は知らなかったとは言え、呑気に過ごしている間に周りの皆さんにとんでもない心配と迷惑をかけてしまった事を本当に申し訳なく思った。
皆さんに頭を下げてお詫びをした。
そもそも、こんな悪趣味とも捉えら兼ねない遊びをしている我々の方が異常であって、殴るのはいけないが、彼女の方が真っ当と言えば真っ当なのである。
そう思った私は、マスターにもうこんなお遊びは辞めにしましょうと告げた。
マスターも「そうだな、そうしよう。でも、そんなに気にするな。」と言って私の肩を叩いてくれた。
この一件があって、少し後ろめたい気持ちがあり店に通う回数は減ってしまったのだが、それでもたまに店に顔を出しては談笑をして日ごろのストレスを発散していた。
その後、私は勤めていた会社を辞め実家の方に戻る事になったので、このスナックに通う事はなくなってしまった。
それと共に、私の飲み屋遊びは引退し、これ以降スナックやキャバクラなどの飲み屋に行く事はなくなった。
数年前、たまたま仕事のクライアント先に出向くことになり、スナックのある県に出張することになった。
久しぶりに昔勤めていた会社の仲間たちと食事をして別れた後、時間がまだ少し早かったので例のスナックに行ってみる事にした。
久しぶりで少し緊張しながら店に入ったが、少し古びてはいたもののインテリアも座席も当時のまま豪華だった。
店内には2名の男性客とカウンターには見知らぬ2名のホステスが立っていた。
私の定位置だったカウンター席の左端っこに腰を掛けると、男性客を接客していたホステスが私を指さして「〇〇君や!」と言って私の下の名前を大声で叫んだ。
びっくりして、叫んだ彼女の顔をよく見てみるとカオリだった。
当時、この店で唯一プライベートでしばらく付き合った事がある女性だった。
昔はかなりの美人で店でも1番人気のホステスだった。
しかし、月日と共にかなりふくよかになっていて、美しかった切れ長の目も瞼に覆われて全く当時の面影はなかった。
でも、彼女の独特のなまりは当時のままだったので、すぐに彼女だと分かった。
カオリは「〇〇君、全然変わらないね。」と言ってびっくりした表情をしていた。
もうひとりのホステスも私だと分かると「えー久しぶり。」とニコニコしながら近寄って来たのだが、私は全く記憶になかった。
私が「え、誰だっけ?」と言うと、彼女は「ひどいなー。トモコでしょ。」と言って頬を膨らませた。
そして、彼女らは顔を見合わせて「相変わらず冷たい男ね。朝市でねー。」と言いながら、ふたりして「これくらいだった。」と言って、決して大きくない私のイチモツのサイズを親指と中指で表してからかわれた。
抱いた女を覚えていない私の方が失礼なのでイジラレても仕方がないのだが、片っ端からホステスを食っていたので、名前はもちろん顔も覚えていない女性がいたのも正直なところなのである。
どうやら、この店での私の存在は特別だったらしく、私が店に来なくなってからも、時々私の話題があがっていたというのである。
彼女たちは常連客をほったらかしにして、私の席の前でずっと昔話しに花を咲かせていた。
私は彼女たちに「あれからずっとここで働いているの?」と言うと、「まさか。」と言って大笑いされた。
彼女たちは二人とも出戻りで、子供が大きくなったので、またこの店で働き始めたということだった。
当時18歳で最年少だったトモコは39歳になり、カオリは47歳になったという。
マスターも70歳目前のおじいちゃんになっていたが、ふとした瞬間に見せる眼光の鋭さはやはり堅気ではない独特の雰囲気を残していた。
時間が経つのが如何に早いことかとあらためて感じたが、空白があった時間でさえも心通じ合う仲間であれば、5分も話をすればすぐにその空白は埋まってしまうものである。
我々だけがずっと昔話で盛り上がっていたので、ほったらかしにされていた常連客はご機嫌斜めになり私に絡んできた。
カオリが常連客をなだめているとちょうど閉店の頃合いになっていた。
カオリは小声で私に「トモコを家まで送って行ってあげて。」と言うので、早いところ店を出た方がいいようだなと察して、直ぐに会計をしてトモコを私の車に乗せて店を出た。
トモコが住む団地に着くと、彼女に「少し寄っていく?」と言われた。
チェックインしたホテルに荷物を置きっぱなしだったので断ろうと思ったが、彼女が私の方に手を伸ばしてくるので少しだけ寄らせてもらうことにした。
彼女の家に入ると「子供が寝ているから静かにね。」と言われた。
あっそうか、子供がいるんだったとすっかり子供がいる事を忘れていたが、すぐにお暇すればいいかと思っていた。
居間で座って寛いでいると、温かいお茶を出してくれた。
スナックでは冷たいウーロン茶ばかりを飲んでいたので、気を利かせてくれたのだろう。
こうした何気ない気遣いにも、いい女としての器量がうかがえるものである。
すっかり彼女の事を忘れてしまっていたが、ちゃんとした女だから大丈夫だと確信した。
彼女は私の横に座ってきて、色々と私の事を聞いてきた。
しばらく会話をしていると、彼女が「あなたは私の事なんて覚えていなかったけど、私はちゃんと覚えていたのよ。」と意地悪そうに言って私の太腿に手を置いてきた。
ごめんと謝るのも失礼に思ったので黙っていると、彼女は私の首に手をまわしてキスをしてきた。
ねっとりとしたいやらしいキスは、出会い系で手合わせをしてくれる若い女性では出来ないキスだった。
私は彼女の背中に手をまわし、ワンピースのチャックを下して優しく服とブラを脱がした。
彼女は少しポッチャリとした肉付きのいい身体をしていた。
右手で彼女の首の後ろをもって唇を強く押し付けながら舌と舌を激しく絡めた。
左手の小指と親指で、彼女の両方の乳首をコリコリと触れると、「あ~ん、あ~ん。」と喘ぎだした。
唇で彼女の乳首を噛み、そのまま乳首を強く引っ張ってやると「あーん、いやー。」と大声を出したので「しー。」と言って声を出さないように注意した。
私はズボンを脱いで立ち上がり、仁王立ちのままフェラをさせた。
顔を回しながらチンポに吸い付くようにねっとりと前後にストロークをさせてた。
すっかり気持ちよくなった私は、ギンギンになったチンポを生のまま挿入した。
ねっとりフェラのお返しとばかりに、腰をゆっくりとまわしながらチンポで膣内を掻きまわすように動かした。
耳元で「気持ちいいか。何処にあたるのが気持ちいいんや。」と囁くと、「そこいい。そこ。そこ。」というので、その部位を集中的に突いてやった。
たちまち、彼女の声が一段上がって「あーいい。あーいい。逝きそう。」と大声を出したので、手で口を塞いで激しく突いてやった。
彼女は頭をのけ反らして逝きそうな感じだったので、私もペースを合わせてお互いほぼ同時に果てた。
SEXを終え、居間でふたりともぐったりと横たわっていると、彼女は私の乳首を指でくすぐりながら「優しくなったね。」と言った。
やはり、昔の私のセックスは尖っていたのだろうか。
よく考えてみると、同じ人と20年ぶりにセックスをしたのである。
そんな経験って、ありそうでなかなかない事だと思った。
果たして彼女は、20年前と現在のどちらのセックスがお好みだったのだろうか。
翌朝、バタバタとうるさいなと思って起きたら8時を過ぎていた。
寝室のふすまをゆっくりと少しだけ開けると、14歳になる女の子が居間に座ってテレビを見ていた。
そして、彼女は台所で料理をしていた。
起してくれよと少し腹立たしかったが、どうやってここから出て行けばいいのかという事で頭がいっぱいになった。
とりあえずパンツ一丁だったので、音を立てないようにそっと服を来て、布団を畳んでじっと座っていた。
突然、ふすまをざっと開けられ、彼女に「ご飯が出来たから食べて。」と当たり前の日常のように言われた。
彼女の子供も無表情で私の方を見ていた。
私は内心慌てふためいていたが平静を装って、彼女の子供に笑顔で「おはよう。」と挨拶した。
子供も「おはようございます。」と返してくれた。
それから3人で一緒に朝食を食べたのだが、あまりに緊張し過ぎて何を食べたのか、何を話したのかもよく覚えていない。
ごく普通の家庭生活に馴染みがない私は、この状況にきっと終始顔が引きつっていたに違いない。
私の人生でベストファイブに入る気まずい時間だった。
彼女はMの素質が十分だったので、このままドMの女に育てるというのもアリだったが、やはり私のポリシーに従い、お互いに依存し合わないドライな関係性を保つ事に決めた。
なので、遠距離という事もあって、彼女とは1年に1回も会わない。
時々、電話で連絡は取りあっているが、仕事で彼女の住む方面に出掛けた時にだけ会う程度である。
セフレと呼べるほどでもない関係を今でも続けている。
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