実質、先輩と連絡が取れなくなって約10日間。新野さんとの秘儀も含め、いろいろとありました。
きっと、新野さんは僕が、もう新野グループに加入するとの意思を見せた事で、先輩とは関わるのをやめていると思っている事でしょう。ですが、その新野さんの期待とは裏腹に、この段階以前からどっちに転んでも、新野さんと行動を共にする意思はありませんでした。
いずれ遠くない日に新野さん一派とは激烈なファイナルバトルを繰り広げる事になるのでしょう。
その前に・・・まず先輩w
先輩とは住んでいる距離の問題で、そう簡単に会う事が出来ないのは以前にもお話したとおりです。僕は余暇を見つけて謹慎中の先輩の家を訪問する為に、約束の日時を取り付け、そして・・久しぶりに先輩の家に行ってみたのです。
この時の先輩は今、どんな心理状態なのか。まったく読めませんでした。
組織では尋問をされ、グループからは最悪の形で追放されるような形となり、、普通の人なら穏やかではない心理状態だと思われます。
ですが・・・「いつでも♪」 との余裕の♪マーク。(そこまで落ち込んでないのかな?)と、思ったりもしたものです。
>>先輩の一戸建て玄関の前
今回の訪問は秘儀ではないので、僕は普通にピンポーン♪と先輩の家のインターフォンを鳴らしました。
すると「はーい」と中から先輩の声が聞こえて、ガチャ。と扉があいたのですが・・・。
僕「!? エッ 先輩?」
先輩「そんなに驚かなくてもw やっぱ変?w」
僕「いや、、変とかじゃないですけど、なぜ急に!?」
先輩「切りたい気分だったからw」
先輩は以前は、綺麗なロングヘアだったのです。が・・・この時の先輩は、なんとw ショートボブになっちゃってたのです・・・w
しかも、変わったのは髪型だけでなく、服装もw
もともと先輩はロングスカート派であり、ブラウスやカットソーを着て長いネックレスぶら下げていた淑女系だったのですが、この時の先輩は家にいるからかもしれませんが、チェック柄のシャツ(中はタンクトップ)に黒のデニミニという、えらいカジュアルな格好で登場したのでした。
僕「あの、、どういう心境の変化があったのでしょうか?めっさカワイイですけど(笑)」
先輩「じゃー、少し語っちゃう?w」
そういって先輩は語り始めたのです。
以下、先輩目線での出来事です。
週に2~3回、僕と繁華街で会ってデートをし、会えば必ずHをし、毎日のように電話で話していたあの1か月半の最終局面の日の事です。
突然、教団の職員から連絡があり、急に「緊急会議がある」という名目で呼び出されたとの事でした。
そして指定された日に教団の支部へと足を運ぶと、そこには既に、新野、吉川、西田の他2名(すべて裏グループのメンバー)が先輩を待ち望んでいたとの事でした。
そして、先輩は最初に「最近、多田さんと仲いいみたいですね。調子はどう?」と話題を切りだされ・・・それから「実はね。教団本部の方に・・・」と僕との関係のタレ込みがあったと告げられたそうす。
そして、先輩はその時に最終的に、「40にもなって、一回りも若い男の子を連れて、しかも新入会員の子ですよ?本来なら教団の指導員として正しい信仰を保っていくべき義務があるあなたが、これはどういった事なの!?今回の件に関しては200%、あなたに非がありますよ!? 多田さんはこれから先もある人なんだから、当教団の信仰を勘違いさせるような振る舞いをするのは、金輪際やめてください!・・・で教団本部の方からも謹慎っていうお達しが出てるから、暫く家で自分の行動を振り返って反省してください」
ここまで言われたそうです。
でまー、、先輩はこの時、確かに正論であるがゆえに、自分の非を認め、教団でいう2つの命令。謹慎する事、そして僕とは関わらない事。を厳守するつもりで居たそうです。
ですが、新野グループのスパイである西田氏、彼が「実はね・・・」と、これらは全て、もともと先輩の立場を乗っ取ろうと虎視眈々としていた連中の作った茶番劇(審議そのものが)であり、確かに僕と手をつないで歩いているという通報もあったが、普通にそこは「え?それは変ですね。その日、紗栄子さんはその通報があった日、私たちと家庭訪問の活動してたましたから。何かの嫌がらせなんじゃないですか?」と、言おうと思えば言えたとの事でした。
その一般信徒からの通報を、先輩を蹴落とすチャンスに仕立て上げた新野グループ。そして新野グループは、僕にとってのサキュバスということで先輩を悪魔に見立てて「除霊祈願」までやっていたそうなのでした。
そこでブチ切れるを通り越して、呆れてしまった先輩。
そして先輩が最初にやった行動は「イメチェン」だったのです。
このイメチェンが、なぜこの時の心理状態を表しているかというと、この教団の女性は老いも若きも、「教団の最高指導者の奥様」の真似をする傾向が強いとの事でした。
最高指導者の奥様は女性信者にとっての理想の鏡であり、その姿恰好から内面まで真似していこうという明文化されてはいないが、確かに存在する教義があるとの事です。
ロングヘアをショートボブに、ロングスカートをデニミニに。。これは教団に対する、ささやかなる反発の現れなんだと思う。と本人も言っていました。
髪型を変えた事か、服装を変えた事か、何やら話し方だけでなく、雰囲気も穏やかになった先輩がそこにはいたのです。
僕「なるほどー。そんな事があったのですね」
先輩「うん。多田君にもいろいろと迷惑かけちゃったね。。ごめんね」
僕「いえいえ、全然迷惑だなんて思ってませんよ!?僕も楽しかったですし!」
先輩「でも・・これからの活動の事を考えると、私たちは距離を置いたほうがいいと思う」
僕「それは、、先輩と距離を置くという事ですか?」
先輩「うん・・」
僕「その、距離なんておく必要あります?」
先輩「でも、教団の活動を続ける事と両立できないよ?」
僕「実は、それこそ僕のほうが教団、いわんや新野さんたちと距離を置こうと思っています。だからこそ、今日、ここに来た事を忘れましたか?」
先輩「それは。。最悪、、脱会するということ?」
僕「いえ。そこまで考えてませんが、少なくとも先輩のいない教団で活動しようとは思えません」
いったい、何を言っているんだ僕は・・・。
新野さんと最後の秘儀をして楽しんで、そして先輩とも最後の秘儀をして楽しんで、、最終的には引っ越しトンズラをかまそうと決意していたじゃないか。。。
確かにこうして新野さんとは決別する。先輩とは関係を続ける、、という事も出来るだろう。だけど、相手が一回りも上の女性であり、結婚なんて考えれない事。そして、相手は何より秘儀の世界での指導者である事、いや指導者であった事を忘れてはならない。
100歩譲って、僕と先輩が正式に交際をしたとする。そして、組織から公認のカップルと認めらたとしても、僕は自分の彼女(あるいは伴侶)でもある先輩が、霊能力やらなんやらを理由にこれらか先も他の男と秘儀をする事を黙認できるか?
先輩が過去に、どれだけの男かしらないが、カルト宗教の狂気の中で、得たいのしれない男たちの陰部を受け入れて生きてきたという過去を受け入れる事が出来るのか?
出来るはずない。
それが分かっているのに、、、僕は何を言っているんだ!?
彼女の魅力に憑りつかれてしまっていたのだと思います。
年齢はいくら42歳、僕より一回りも上としても、30台前半にしか見えない、その華奢なルックスとキメ細やかな肌・・そして何よりお気に入りなのが、綺麗と可愛いの2つの要素が融合した独特の顔立ち。
知的であり、懐の深い見識と思考を持っていながらも、時折みえる可愛らしい振る舞い。そしてベッドの上での大胆な姿。
僕「先輩の方はどうなんですか?教団の方には戻る気はあるのですか?いや、戻るしかないんじゃないですか?」
先輩「そうねー。こうして髪切って抵抗しても、ずっとこの世界で生きてきたからね。他の生き方を知らないから・・」
僕「ですよね・・」
先輩「でも今は無期限謹慎中だから、それはそれで有益な時間を使おうかなって。今はそう思ってる」
僕「じゃ、僕も無期限で教団の活動を停止します。先輩が戻ってくるまで」
先輩「でも、それをするとまた誤解されない?私だけならともかく、多田君も同時に活動しないなんて、またあの人たち、あーだ、こーだと言ってくるよ?」
僕「僕・・・新野さんたちを一瞬で黙らせる方法もってますよ。」
先輩「え・・?」
僕「ま、、まぁこの場ではまだ公開する気はありませんw 出来るものならこんな技を使わずに穏便に事を済ませたいですから(笑)
先輩「気になるーww でも、、聞かない事にしますw」
僕「ですから、現段階では少なくとも教団は僕と先輩が、いまだにこうして繋がっているとは夢にも思ってないと思うので。ただ外を一緒に歩いたりするのはやめたほうがいいかもしれませんねw」
先輩「そうねw」
僕「じゃー、、先輩w せっかく来た事だしー。今から何します?w」
先輩「さっきからチラチラと足ばかり見てきてるから、また変な事考えてるでしょーw」
僕「せーかいwwwww ガバッツ!!!!」
先輩「きゃあああああ♪」
足を広げてモミモミくー・・・っ!!w
僕「あれwww」
先輩「ざんねーんw 生理中でしたーw」
僕「むむむwwww デニミニ姿、超好きなのに~!?」
先輩「じゃ、今度着てあげるからw」
結局、、、その日も先輩と仲睦まじく時間を過ごしてしまいました。
僕「じゃ、玄関まででいいですよw」
先輩「うんw ばいばーい また連絡するね♪ チュッ♪」
僕「はーい♪」
といって、先輩の家からコインパーキングへと向かったとき・・・。
その時、先輩の家から少し離れた交差点で、怪しい車が張り込んでいたのをこの時、僕は何も気が付かなかったのです。
翌日・・・・
プルルルル♪ プルルルル♪
僕「はい」
新野「あ、出た。」
僕「ああ、新野さんか」
新野「ああじゃないよ。あなた達に話があるんだけど?」
僕「え・・? あなた達?」
お互いの生き様、信仰者としての在り方をかけた最終法論。
この日が来るのはさほど遠くはなかったようです。
<新野グループ3名>VS<紗栄子先輩>
▲審判
吉川(新野グループ)
西田(中立派)
▲証人
多田
形勢不利は否めない紗栄子先輩。勢いにのる老獪、狡猾な新野グループを一人で打ち負かす事が出来るのか!? 飛び交う罵声、性の価値観!極まるカルトの狂気!!!
次回、乞うご期待!!!!
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