第003話【美樹との出逢い2】
それからというものは、美樹も女性陣と正樹以外との会話は私だけで、私も男性陣との会話以外は美樹と話をするだけになりました。
美樹と向かい合ってワンツーマンで話をしておりまして、その人妻をじっくりと観察しておりましたが、常識的な話し方、適度な話題性に加え見た感じも清楚で、小柄で細すぎない程度のスレンダーさでありながらも際立つ胸の大きさ?どこに目が行っているのだって感じでしたがね。(恥)
結局私は、彼女以外とはほぼ話さなかったと書きましたが、それは少し語弊があり、その人妻以外とは話す気になれなかったというのが正直な気持ちだったのです。
私にとっては楽しく、またあっという間の居酒屋でのひと時が終わる時間が迫ってまいりました。
さあ、これからどうなるのかと思っていたのですが、実は私以外の4人の男性陣は健闘しきれなかったようで、話の盛り上がりに欠け、あわやこのまま解散させられる?という危機的状況に追い込まれていたようなのです。
しかし、私と美樹の…
「みんな緊張していたようだし、この一次会だけじゃ、よくわからなかったでしょうから、カラオケでも行ってみない?」
といったニュアンスでの言葉を掛け、他の参加者の今合コン離脱を必死で食い止める説得の末に、我々一行は二次会のカラオケボックスへと流れることができました。
今考えると、勿論私もこの楽しいひと時を継続したいという思いがあった故の説得だったのですが、美樹自身も参加したかったのだろうなと思います。
何故ならば、美樹は、私同様ドタキャン対応のためのスポット参戦であることを旦那に説明しての今合コンへの参加ではありましたが、 一次会で帰ってくるという条件で出してもらっていたようで、居酒屋での一次会が終わったら帰ると、最初の挨拶で言っていたからなのです。
美樹は、先の居酒屋で「私が二次会を提案したのだから、責任を持って参加します。」宣言をいきなり始めました。
そして、他のメンバー(普段美樹の旦那とも親しくしている友人の女性)の力も借りて旦那と電話交渉し、二次会に参加できる了承を取る事ができたようです。
無論その結果に対し、私が心の中で歓声をあげながらガッツポーズをしたのは言うまでもありません。(笑)
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