第021話【美樹の過去】
私は、彼女がこういった露出宣言した後、例えそれが実行できなくても何も言うつもりはありませんでした。
しかし、何らかの形で露出を実行に移した場合には、それについて私なりの感激や興奮を表現して伝えていました。
勿論、この4回目の混浴露天風呂入浴時には、いつも顔を合わせている親父さんに加え、ご夫婦と大学生三人組にもきっちりとおっぱいを晒し、そしてそれを思い出させながらの反復宣言も行いました。
今日の美樹は、素晴らしく良い仕事をしたのですから、私は彼女をベタ褒めです。しかも、それだけにとどまらず、今度は毛を失った卑猥なクレバスまで親父さんに披露することを誓ったのですから猶更です。
次回ではなくとも、何れは濃い陰毛を除去し、生娘になったようなワレメをくつろいでしまうのだろうな。彼女ならば、きっとそれをやるに違いないのだろうなと思ってしまいました。
「アツキさん。美樹は、変態女ですけれど…でも、こんな私を捨てないでくださいね。」
帰りの車の中でいきなりそんな事を美樹が言ってきます。
私は、そんな彼女のセリフを聞くと、首を横に振りこう言い返しました。
「美樹を変態にさせているのはオレだよ。いつだったか、美樹が言ったように、だんだんと俺の色に染まってしまっていっているだけだよ。それだけだ。でね?誰がそんな俺のために嬉しいことをしてくれる女の子を捨てるってさぁ?ねえ?」と笑いながら。
「美樹はね、昔から変態なんです。これまで、アツキさんの前では、猫かぶっていただけなんです。」
そう言い始めると、これまで聞くことがなかった結婚前の自分の過去について語り始めたのでした。
実は、独身時代、正確に言うと、高校時代から付き合っていた彼がいたそうです。
この彼というのが、話を聞くととんでもない男だったそうです。
我儘で、自己中な男らしく、美樹の都合や時間に関わらず、連絡が来たらすぐ会いに行かないと怒る。
親や友達の制止を振り切って彼の要求に応え家に行き、部屋に入るなり、会話もろくにないまま、すぐ裸にされてのレイプまがいの強要的SEX。
でも、自分が発射して、満足してしまったら、もう用は無いとばかりに帰らされたりなんてのは、よくある話だったと。
そのくせ、美樹から連絡するとうるさがられ、連絡が全くなかったと思えば突然遠くまで迎えに来いといったような傍若無人な振る舞いをする男だったそうです。
その彼は、美樹をまるで遊び道具のように、いわゆるおもちゃのように扱ってもいたということでした。
バイブやローターを股間に忍ばせて買い物に行かせたり、電車に乗せて痴漢プレイをさせられたり、挙げ句の果てには知人や友人にまで美樹を抱かせようと企んでもいたらしいのです。
「結局それは、計画だけと言うか…友人の方が臆してしまい実行には至らなかったのですが…」
この話にはかなり怒りがこみ上げてきました。なんて奴だ!男の風上にもおけない奴だ。
だが、それは、プレイの一環とは言え、自分の行為を棚に上げているに過ぎず、大なり小なり俺も一緒なのです。
「でもね?アツキさん」
美樹が話を続けます。
「でも、私…裸を見られたり、縛られたり、オモチャでイタズラされたりっていうことに、凄く感じちゃうようになってしまったのです。アツキさんにも言われましたけれど、あそこがジュンってなって、すぐ濡れちゃうんです。だから、美樹は変態女なんです。」
さっきまで、変態女だとかなんとか言っていた私でしたが、いざ、そんな話を聞かされるとそんなことはないと必死に彼女を説き伏せていました。
世の中には、そういうプレイが存在すること。露出や軽い陵辱に感じてしまう女性もいれば、命令や服従に満足する男性もいること。もちろんその逆もいること。
とても、くだらない、そして、しょうもない事に対して真面目に語っている自分がそこにいました。傍から見ていたら笑ってしまうような説得内容であったと思います。
でも、私はとにかく必死でした。
「うふふふふ。アツキさんって本当に優しいですよね。」
彼女がそう微笑みかけてきます。
「アツキさん。今日の私ね。少しでもアツキさんを喜ばせたいと思って頑張ったんです。なかなか言え出せなかったけれど、実は、来週は、旦那の両親が遊びに来て、みんなで温泉に行くことになっているから会えないんですよ。だから…ね?」
なるほど。そういう事だったのか。
「それで、再来週は、2回分たっぷり楽しませてくださいね。」
そう続けます。
「たっぷり?なにを?」
この私のセリフに対して、彼女はこう続けました。
「何って… せ ・ っ ・ く ・ す 。に決まっているじゃないですか。もぉー!」
「でね?さっき、宣言しましたけれど…来週…私のHな毛も処理してください。準備してきますから。あと、したいことがあったら何でも言ってください。私、アツキさんがしたいっていう事なら何でもやりますから。」
その時私は、美樹の剃毛のことで頭がいっぱいでした。来週は会えないけれど、その次は…
しかし、この美樹の変化や剃毛が徐々に自らを追い込んでしまっていくことに私は気がついていませんでした。
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