第010話【美樹の心情告白】
「明日は大丈夫ですか?先週会えなかったので、ちょっと欲求不満になりかけました。」
先ほどのメールから、1週間後に彼女から届いた、恒例の金曜日午後メールの内容です。
そこから、何通かやり取りをしましたが、どうやら、明日のデート用に何か、準備してあるものがあるということでした。
翌日、いつもの四阿で待ち合わせをしたのですが、そこに現れたのはいつになくセクシーな姿の彼女でした。
「こういう服ってあんまり着た事ないのですよ。でも、思い切って買ってしまいました。どうですか?」
びっくりした目で彼女の装いを見つめている私に向かって美樹はそう尋ねます。
「どうですかって…」
胸の大きさが一段とわかる大胆に胸元が開いた服、しかもヒラヒラが付いていて実に可愛らしい。
スカートも今まで履いてきていたような長さのものではなく実に短いものでした。
ちょっと大きめのアクションでもしようものならば、履いているショーツの色がピンクであるとわかるような短さでした。
それも、かなりの頻度でチラチラ見え隠れするものですから、正直目のやり場に困っていました。
とんでもない!
こちらとしては、たまったものじゃない。実にけしからん!
なんて格好をしてくるんだ!
しかし…
「いやー実に良い!」「素晴らしい!」
私は思っていることを正直に連呼していました。
「とても、奥さんには見えないよ。美樹ちゃん、めちゃくちゃ可愛いよ。」
この言葉に上気したのか、彼女は嬉しそうにこう私に返します。
「良かったァ。アツキさんが気に入ってくれて。」
「私、一生懸命、アツキさんが気に入ってくれそうな服探したのですよ。」
「ちょっと恥ずかしかったけれど、でも、でも、私はアツキさん色に染まりたい。って、思って…」
「へ・・・・・・?なんじゃそれ?」
「アツキさん。私、アツキさんにだから、こんなこと言うのですけれど…」
「お、お願いがあります。聞いてもらえますか?」
そう言いながら、上目遣いの悪戯な瞳を私に向けるのです。
「ん?なに?」
私が聞き返すと
「変なこと言う女の子だって思わないでくださいね。私が、今思っていることって、アツキさんにしか言えない事ですから。」
「わかった、わかった。美樹ちゃんに頼まれることは、なんでも聞くから。」
私のこの答えを聞くと、彼女は、ひと呼吸ついてからこう言いました。
「この間みたいに時間がなくなってしまったら困るので…」
「今日は、最初からホテルに連れて行ってください。」
「あ、言っちゃった。」
ああ、またやられた。そう感じましたね。これまで約半年間、本当に純な付き合いしかしてこなかったので、私はすっかりそれに慣れてしまっていたのですが、ここ2週間の間で彼女はその流れを変えようとしているのかも知れません。
「いやらしい女だって思われるかも知れませんが、この間は不完全燃焼で終わってしまって、とても辛かったのです。身体が火照ってしょうがなかったのです。とっても恥ずかしいのですが、この間は、家に帰ってから、しゃぶらせてもらったアツキさんのおちんちん思い出しながら、自分でしてしまいました。こんな、ふしだらな女ですけれど…アツキさんがいいって言ってくれるなら、お願いします。」
と告白されました。
彼女のこの言葉を聴いて、私の息子は確実に反応していました。
「でも…今度、ホテルに行ったら、確実に一線越えちゃうよ。いいの?」
彼女の答えは当然わかっていました。わかっていましたが、敢えてそう聞いてみました。
はっきり言って私はSっ気の塊なのです。恥ずかそうにしながら、卑猥な言葉や告白をする女を観察するのが大好きなのです。
ここまで恥ずかしながらも、積極的にアプローチしてくる彼女に更にわけのわからない鬼のような質問がしたいのです。
「私、アツキさんと愛し合いたいの。お願いします。どこでも構いません。つれて行ってください。ホテル代は、私が出しますから。」
「いやいや、そこまで言わせてしまって、ごめん。わかった。行こう!」
そう言って、彼女を私の車に乗せました。行き先は、先日のホテルです。
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