続きます。
高校を卒業して東京の短大を出て今の会社に勤めて3年です。母親とは仲がよくて、ピンチの時はお金を送ってもくれました。いったい母親に何があったのか、凄く心配になりました。
何とかして母親を助けてあげたい、胸に熱いものが込み上げてきました。
そして感情が高ぶり言ってしまいました。母親にはこれまで色々助けてもらって、今度は、私が母親を助ける番だわ。
「私が何とかして返します。」
男は本当に大丈夫かと何回か念をおしましたが、私の意志がかたいことが分かると、借用書を用意するんでとコンビニに便箋を買いに行きました。
戻って部屋の中へ入れて借用書にサインをして捺印しました。毎月5万円の2年払いでの返済で最低でも利子分7千円は入金するという内容です。
男は借用書をカバンにしまうと、コンビニで買ってきたビールを飲み始めました。私にもすすめてきました。
「こういう時は飲んだ方が落ち着くよ。同じ地元だよね、高校はどこなの?」
多分一人でいたら泣いていたかも知れません。地元が同じということで会話が成り立ってしまいました。
泣くのをこらえる為にビールを口にするのが早くなります。
゛頭の中の寂しい感情を空っぽにしてしまいたい。″
「結構飲めるんだね、九州の娘はお酒強いよね。もっと買ってくるよ。」
男はコンビニに行きました。その時私は男にもう帰ってと言うこともできたはずですが、涙で濡れた顔を洗って待っていました。
男は飲み物を買って戻ってきました。
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