「あんなだらしない人をうちに泊めてたなんて、お前になにかあってからでは遅いからね」
もうとっくになにかあったし、遅すぎるくらいだったんですが。
それ以上話をつっこませるのは危険と判断した俺、美奈子のことを話すことを止めました。
何ヶ月かして、美奈子が会社辞めたことを母から聞きました。
美奈子のことなんか遠い過去になってしまった、俺が26のときです。
美奈子とショッピングモールでばったり。
無惨と言える、おばさんに様変わりしてました。
モール内の飲食店でちょっと話をしました。
俺とそうゆう関係になってから、すっかり若い男性にはまってしまったらしく、20代男性二人と付き合うことになったんだそうです。
30も後半になろうかという時期もあり、結婚したいと焦ったようです。
でも二人の男性はセフレ以上に進展する気はなかったようで、まして中学生高校生の俺は遊び以上になれるわけもなく、妊娠が判明すると男はさっさといなくなるし、そうゆう状態だったそうです。
一応男性二人から、おろす費用一部巻き上げたそうですが、それでは足りず、ならばもう一人、お腹の子の父親の可能性ある俺の母に相談となったみたいです。
ただ、俺と関係あるからお金出してとは言えない美奈子、だから貸して欲しいとお願いしたそうです。
だらしないことしてるからそうなると、母にかなり怒られたそうですが、母は何万か貸してくれたそうです。
社内で噂が広がったため、辞めるにいたり、辞める前に借りたお金は返したそうです。
身ごもった子が俺の種である可能性を美奈子に聞きました。
美奈子はその可能性は、妊娠判明から逆算するとないと言いました。
いなくなった男二人のどちらかだと思うと言いました。
さとし君ちに遊びに行ったの、だいたい月末だったもんね、それが理由でした。
しばし話をして時計を見た美奈子。
「ごめん、旦那待たせてるから、これで失礼するね」
あ、結婚したんだ。
「四年前かな?若い男性はもう懲りたから、年相応の人とね。だからこんなおばさんくさくなった、でしょ?じゃあね」
小走りに去って行きました。
母に美奈子にばったり会って、ちょっと話したことを言いました。
「ふ~ん、今真面目に生活してるなら、それでいい」
特に興味なしみたいな態度でした。
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