告白してからも、彼は家に遊びに来ましたが、何の進展もないままでした。
私が意識的に二人きりにならないようにしていたからです。
息子と彼は、この夏休み、私がパートで働いているスーパーでバイトを始めました。
配置先が私とは違っていましたが、たまには休憩時間に、私の所に顔を出していつものお世辞を言うことは忘れません。
パートですが、紺色のベストとタイトスカートの制服を着ています。
彼はまずそれを褒めます。
「店員さんの中で、あやさんが一番制服姿が似合ってますよ。」
彼のそういう所がマメで、少し惹かれてしまいます。
それに、ひょっとして、彼が私の制服姿を見て、いやらしい妄想を膨らませているのではないかと、勝手に想像して私の胸も騒ぎます。
そんなある日、シフトが同じだった息子と彼、私の3人で映画を観に行きました。
私はあまり乗り気では無かったのですが、息子が熱心に誘うので、行くことにしたのです。
多分息子は、私が一緒だと私に映画料金を払ってもらえるからという気持ちで誘ったんだと思います。
彼は、なんとか私に接近する機会を狙っていたのです。
映画を一緒に見るなんて絶好の機会です。
彼からすれば、もはや友人の母親とではなく、憧れの女性と映画を見るという感覚だったのでしょう。
私は、まさか息子の前では何もしないだろうと思っていましたが、甘い考えでした。
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