普段あまりアルコールは飲まないのですが
酒屋で働いているというKクンに薦められて
美味しいワインも飲む事が出来ましたし
わりかし会話もはずんで、かなり打ち解けた感じになりました。
お店を出てからも、機嫌良く駅まで歩いていたのですが
不意にKクンが
『一つ聞きたい事があるんだけどさ…良い?』
「何を?」
『Mチャンてさ…』
「うん?」
『今…というより、かなり前から…欲求不満でしょ!』
絶句しました!
(まさかさっきの病院での事を!? そんな筈ないし、でも‥)
失礼な事を言われて、内心ムッともしました。
でも、怒っていい筈なのに
それを表す言葉も、つい見つからなくて
黙り込んでいると、Kクンは
『匂うよ』
(うそ! 彼の? それとも…まさか!?)
『欲求不満のフェロモンが、全身からプンプン匂ってんだよね(笑)』
「そんなこと無い‥!」
『オレ知ってんだよね(笑)』
「何を!?」
もったい突けた言葉や思わせぶりな態度に
苛つきもしましたが、感情を上手く操られているのを、自分でも感じていて
(本当は私よりも年下のクセに…悔しい)
でも、会話のペースも…そしてこの後の流れも
彼の思惑に引きずり込まれてしまう事になるのです。
『じゃあ教えてあげるよ』
言うと同時に私の手を掴んで、道を逸れて駅とは違う方向に
ラブホだらけの街中に連れて行かれました。
「離して!」
体も大きくて、握られている分厚くて硬い掌もビクともしません。
たまの休みに野球をする程度の私の彼とは違って
普段から体を動かして鍛えているのが感じられます。
私は、その強引な行動にも困りながらも
Kクンに段々と強い男性を感じていました。
(このままじゃ本当に‥)
「イヤ…困るから!」
『知りたいんだろ?教えてやるよ!』
「もういいです、知らなくても結構ですから!」
『遠慮すんなって』
グイッと体を引き寄せられ
ホテルのエレベーターまで引き込まれると
いきなりキスされて…
病院でした彼とのキスとは違って
塞がれる口からは、Kクンの力強い熱気が伝わってきます。
本当は弱いんです‥
乱暴なのは嫌ですけど
こんなふうに、強引に無理矢理っぽくされるのに‥
エレベーターが目的階に着いても
そのままキスは続けられて
更に、服の上から身体をまさぐられ
「イ、イヤ!ここじゃあ見られ‥」
『いいじゃん見せてやれば』
「イヤァ!」
『さっきは入るの拒んでただろ?』
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