延々と打たれ続けた頬は、どす黒く紫色に腫れ、微熱を発生させた。
私は、一週間ほど休学し療養した。
私の両親が刑事沙汰にして主犯の男達3人と芋づる式にサユミ達の名前も上がり、一網打尽となった。
私もこんな事となり、高校は、隣県の高校に転入し隣県に住む叔母の家にお世話になり、無事、卒業を迎えて、実家に戻った。
就職もみつかり、働きはじめた年の5月半ば。
仕事の用事で、あの、惨劇のあったビルの前を通った。
なんとも言えない震えが、身体を支配し始める。
その日。
結局、私は過去のトラウマに取りつかれ、あれほど苦しんだ筈の惨劇の場所で…自分を慰めてしまっていた。
もう…普通には、戻れない。
あの惨劇の後、自分自身に『あれは忌まわしい過去』として無理矢理胸の奥底にしまいこんでいたモノが、今、どす黒い欲望に生まれ変わって表面に這い上がってきたのだった。
暫く、1人でこのビルに通っては自慰に耽るのが、日課となった。
だか、欲望はムクムクと膨れ上がる一方で、記憶と妄想がごちゃ混ぜとなりはじめていた。
ある日、いつもの様にビルに通い惨劇の現場に着いてスーツのスカートを捲り上げ、ストッキングを膝まで降ろし、下着の中に手を忍ばせた時だった。
携帯にメールが入った。
いつも来る、出会い系の勧誘メールだった。
ふと…
いつもなら、即刻、削除していたのだが…
身体が淫魔にとりつかれているような。
下着の中に忍ばせた左手を休める事なく、右手で器用に登録のステップを終えて内容を打ち込んでいった。
『私は、淫乱。貴方や貴方の連れてきたお友達に暴力的にレイプされる事をのぞんでいます。』
そう打ち込んで直ぐに、気持ちが高ぶり、果てた。
いつもの自慰より、数段深く、満足感が味わえた。
来る日も来る日も、そうしたメールを打ちながらする自慰にのめり込んでいった。
実際に投稿し、飢えた雄の餌食となるのは、そう時間もかからなかった。
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