プロポーズされた日、武威は帰り際に言いました。
「これは組織への裏切りだ。発覚したら少なくとも俺は無事では済まない。るかに危害が及ばないように今までボスや周りに信頼関係を作ってきたが、今回はどうなるかわからない」
武威は続けました。
「パスポートができたら身体一つで中国へ渡る。身分がわかるものは絶対に持ってくるな。金は俺が用意する。お前は待ち合わせ場所までの交通費と、目が悪いからメガネくらいか?それだけしか持ってくるなよ」
そして、少し間をおいて、重く続けました。
「パスポートができたら連絡するが…待ち合わせ場所に、時間より30分経っても俺が来なかったらすぐに帰れ。俺を絶対に探すな。電話もするなよ。意味がわかるよな。」
「…わかった。そうならないように祈ってる。会えるように。」
「じゃあ、るか。我爱你。」
「武威さん。我爱你。」
「真的吗?」
「はい。私は武威さんに絶対嘘をつきません。」
武威は帰っていきました。
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