ご拝読、ありがとうございます。
続きの書き込みがずいぶんと遅れてしまいまして、すいません。
それでは、前回の続きです。
真由美の住むマンションに到着し、私は彼女に促されて恋人の部屋に入ったのでした。
公園の近くにいた時から情欲の念に全身を覆われていた私で、すぐにでも真由美と体を交えたかったのですが、初めて恋人の部屋に入った事で、彼女に対して遠慮する気持ちがあり、神妙にしていたのです。
「冷たいもん飲む…? サイダーやったらあるし…」
真由美にそう言われて、私が
「ああ… いただくよ…」
と答えると、彼女は冷蔵庫からサイダーのペットボトルを取り出して、その後、キッチンで食器棚から取り出した二つのグラスにサイダーを注いだのでした。
そして、グラスを折り畳み式の小型のテーブルの上に置いた真由美は私に
「座って…」
と言ってキッチンの方に引き返し、換気扇のスウィッチを入れると、小さ目の灰皿を手にして戻って来たのです。
「タバコ吸いたかったら、吸うてもええよ… 遠慮する事ないから…」
真由美は私にそう言うと、ハンドバッグから取り出したタバコにライターで火を点け、吸い始めたのでした。
「そうか… じゃあ、遠慮なく…」
そう答えた私は衣服のポケットからタバコとライターを取り出して、タバコを手に取ると、真由美は自分のライターを私の顔の前に持って来て着火させ、
「どうぞ…」
と言ったのです。
「ああ… ありがとう…」
私はそう言うと、真由美の好意に甘えて彼女のライターの火にタバコを持って行き、火を点けて吸い始めたのでした。
「ここに何年ぐらい住んでるの…?」
サイダーを口にしタバコを吸いながら、私がそう訊くと、真由美は
「もう13年になるわ… 家(うち)を出て初めて一人暮らしするようになったの28年前で、最初は実家から離れたとこに住んでて、あんまりこっちに戻って来ーへんかったけど、親が年取ってあたしももう若(わこ)うないんで、40になった13年前にここに越して来たの… 今は友達のやってるスナックで働いてるわ…」
と言ったのです。
「そうか… この街を長く離れてたんだな…」
私がそう言った後、今度は真由美が
「厚典さんの郷里(いなか)のお家(うち)、引っ越さはったん…?」
と唐突に訊いて来たのでした。
「えっ…っ!? ああ… そうだけど… なんで知ってるの…?」
真由美は私の実家が以前の所から今の場所に引っ越した事を知ってるようで、私は「?」と思って、逆にそう問うたのです。
「いや… 実はあたし、もうだいぶ前、10何年か前になるけど、いっぺん、あなたのお家(うち)に電話した事あるの… そやけど、もう他のお家の電話番号になってて、引っ越さはったんやな思て…」
ちょっと恥ずかしそうな表情で微笑を浮かべて、真由美はそう言ったのですが、彼女の返答を聞いて私は嬉しい気持ちになったのでした。
30年前に別れてからこれまで私が真由美の事を忘れられなかったのと同様、彼女もまた私の事を忘れないでいてくれたのですから。
「そうか… 前に住んでた所(とこ)から今の所に引っ越したの17年前で、引っ越した事、昔の友達や知り合いのほとんどに知らせてなくて、去年からようやく知らせ始めたんだ…」
そう答えた私でしたが、実はこの私も真由美と同じく20年位前、彼女の実家に電話を掛けた事があったのです。
その時は真由美の母親が応対に出たのですが、私には彼女の事を訊く勇気がなく、間違い電話を装ったのでした。
「実はおれも20年位前、君の実家に電話した事があるんだ… 君のお母さんが出られたんだけど、君の事、何も訊けなくて、間違い電話の振りをして“すいません”って言って切ったんだ…」
真由美がそうだったように、私も彼女の実家に電話した事があると言ったのです。
「そやったん… あたしら、お互いにおんなじ事してたんやね…」
そう言ってクスッと笑った真由美の目は本当に嬉しそうなものでした。
「そうだな… おれたち、おんなじ事してたんだ…」
真由美の笑顔に釣られて、私も笑いを浮かべてそう言ったのです。
「君のお父さんとお母さん、お元気にされてる…?」
私が真由美の両親の事を訊くと、彼女は
「ええ… 元気にしてるわ… 父は80過ぎて母も70半ばやけど、父も母も年齢の割には元気やわ… あっ… そう言うたら、去年のお正月、厚典さん、家(うち)に年賀状、出さはってたね… 父も母も厚典さんの事、よう憶えてへんみたいやったけど、会(お)うたら、わかるかも…」
と言ったのでした。
真由美にそう言われて、私は
「そうか… 君のお父さんとお母さん、お元気にされてるんだな… もうずいぶん長く会ってないから、おれの事、憶えておられなくても仕方ないか…」
と答えたのです。
昨年の正月に真由美の実家へ30年ぶりぐらいで年賀状を出した私で、返事は来なかったのですが、彼女の言うとおりで、何せ30年位も経っているのですから、忘れられていても仕方がないと思ったのでした。
「厚典さんのご両親は…?」
真由美は一度も会った事がない私の両親について訊いて来たのです。
「おれのおやじとおふくろはもう亡くなったよ… おやじは15年前におふくろは6年前にね…」
私がそう答えた後、真由美は続けて
「そやったん… ほな、今はお家に一人でいはるの…?」
と訊いたので、私は
「いや、姉と二人暮らしだ… あと、猫が3匹いるよ…」
と答えたのでした。
そうして、サイダーを飲みながら、タバコを吸って話をした私と真由美で、彼女はタバコを吸い終えると、
「あたし、これからちょっとお風呂でシャワー浴びるけど、あなたもシャワー浴びるやろ…?」
と言ったのです。
真由美にそう言われた私は思わず、胸がときめくのを覚え、
「あっ… ああ… じゃあ、そうさせてもらうよ…」
と答えると、彼女は
「ほな、あなた、先に入って… あたし、あなたが出てから入るから…」
と言って立ち上がったのでした。
私は最初、真由美と二人で一緒に浴室に入るものだと勘違いしたのですが、彼女は別々に入るつもりでいたのです。
立ち上がった真由美はクローゼットの中からタオルとバスローブを取り出すと、まだタバコを吸っていた私に手渡したのでした。
私はタバコを吸い終えると、浴室に入ってボディーソープで全身を綺麗に洗い、シャワーを浴びたのです。
(いよいよこれから真由美と30年ぶりで体を交える… おれのこのチンボが真由美のオマンコの中に30年ぶりで挿入<はい>る… おれと真由美は30年ぶりで一つに繋がる…)
そう思うと、私はもう居ても立っても居られない気持ちで、私のペニスは痛みを覚えるまでにビンビンに勃起しまくって、今にも爆発しそうなほどだったのでした。
シャワーを浴びた後、私は脱衣場でバスタオルで体を拭くと、身に下着を着けず、バスローブを纏っただけで衣類と下着を持って浴室を出て、真由美のいる居間に戻ったのです。
私が戻ると、入れ替わりに真由美はすぐに浴室へと向かったのでした。
真由美がシャワーを浴びている間、私は体に纏っていたバスローブを取り外して全裸になり、サイダーを飲みながら、タバコを吸って彼女が浴室から出て来るのを一日千秋の思いで待ち続けていたのです。
私は31年前のあの日、真由美と初めての男と女として童貞と処女の体を許し合った時の事を思い出していました。
あの当時、27歳と22歳の初々しいカップル、若い恋人同士だった私と真由美…
あれから31年後の今、58歳と53歳の熟年の男女になった私と真由美…
別れる前、最後に体を交えたのは30年前の8月の初めだったと記憶していますから、私と真由美は実に30年ぶりでセックスするのです。
20代だった30年前と違い、50代になった私と真由美はお互いにもう昔のような若さはなくて、肉体的、体力的に老いているのですから、30年ぶりの交わりはどのようなものになるのかは想像がつきませんでした。
これから30年ぶりに目にする真由美の裸体ははたしてどのようになっているのか…?
30年位前、数え切れないほどに何回も揉みまくって吸いまくったあの若々しいふくよかで柔らかな乳房、ピンク色の綺麗な乳輪、興奮した時にピンと勃(た)って硬くなった乳首…
全裸で抱き合って、お互いの体を密着させた時のすべすべとした艶やかな肌の感触…
クンニしているうちに勃起して、通常の倍位の大きさになったクリトリス…
私のペニスをフェラする時の真由美の激しくも巧みな舌使い…
そして、性結合した時、私のペニスを万力の締め付けのような力強さで食いちぎってしまわんばかりに締め上げて、私に物凄い強烈な快感を覚えさせてくれた真由美の最高に素敵なヴァギナ…
私の脳裏で30年前のそれらの事が走馬灯のように駆け巡っていたのです。
無論、あれから30年も経っているのですから、今はあの当時と同じではないという事は十分に承知していた私なのでした。
私が若い頃に比べると、今はお腹が出て体力が落ちているのと同じように、真由美もあの当時とは体型が変わり、もはや往年のような乳房とヴァギナではなくなっている事は容易に想像できたのです。
それでも、若い時の恋人、初めての男と女として体を許し合った女性、真由美と30年ぶりに体を交える事に私は言葉では表わせないほどの深い感慨、そして、大きな喜びを覚えていたのでした。
しばらくして、シャワーを浴び終えて浴室から出て来た真由美がバスローブを身に纏った姿で、私の目の前に現われたのです。
真由美はすでに全裸になっていた私を見つめて、ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめたのでした。
私も30年ぶりに真由美に自分の裸体を見られる事に大きな羞恥心を覚えましたが、思い切って立ち上がり、彼女の目の前で全裸姿を曝け出したのです。
「あっ…!」
その直後、真由美は驚きの表情を見せて絶句し、目を真ん丸にして私の下半身を見つめたのでした。
30年ぶりに真由美に見せた私の全裸姿、そして、私自身(ペニス)…
大きく膨らんだ私のペニスは雄々しくピンと勃(た)って、真由美の方を向いていたのです。
私のペニスがあんなにまで肥大化して、逞しく生き生きと勃起しまくったのはいったいいつ以来の事か憶えていないくらいで、自分でも驚いていたほどなのでした。
物凄く強い興奮を覚えていたのと同時に、31年前、真由美と初めて結ばれた時と同じように、彼女に自分のペニスを見られている事に大きな恥ずかしさを感じていた私だったのです。
「すごい…っ! 厚典さんの、めっちゃ大っきく逞しくなってる…っ!」
真由美は私の勃起して肥大化したペニスを食い入るようにじっと見つめながら、興奮した口調でそう言ったのでした。
私は真由美にそう言われて、すごく嬉しい気持ちになったのです。
ペニスを凝視した後、真由美は視線を私の顔に向け、興奮と羞恥心の入り混じったような目で私を見つめると、恥ずかしそうに恐る恐る体からバスローブを取り外して行ったのでした。
バスローブを取り外して床に置いた後、全裸になった真由美は左腕で乳房を右手で下半身の恥部を隠し、少しばかり躊躇う様子を見せたものの、まもなく両手を隠している各々の箇所から離して、私の目の前で自らの裸体を曝け出したのです。
「…!」
その瞬間、私は全身を大きな喜びで覆い尽くされたのでした。
30年ぶりに目にした真由美の全裸姿…
確かに若い頃に比べると、肌の艶は落ちていて、乳房は昔ほどの張りがなく乳輪の色も茶褐色になっていましたが、興奮している為、乳首はピンと勃(た)っていて、陰毛に覆われたヴァギナの辺りが濡れているのがわかり、50代の女性にしては若々しい肉体をしていた真由美だったのです。
私は興奮と感動のあまり、真由美の裸体をじっと見つめていました。
「ああ… 恥ずかしい…っ! めっちゃ恥ずかしいわ…っ! こんなおばちゃんの体になってもうたあたしの裸、あなたに見られて… ああ… そないじっと見んといて…」
真由美は悩ましそうな目をして、すごく恥ずかしそうにそう言ったのですが、私は
「ま… 真由美ぃ… 素敵だ…っ! 君の体、すごく素敵だよ…っ! まだまだ若々しくて、すごく魅力的だ… 乳首がもうこんなに勃(た)ってて… アソコも濡れてるみたいだし…」
と興奮した口調で言ったのです。
私にそう言われた真由美は
「ああ… そんな… いや… 恥ずかしいわ… そない恥ずかしい事、言わんといて…」
と言って、まるで少女のように顔を真っ赤に染めたのでした。
そんな真由美に接した私は31年前、初めて体を許し合った時の事を思い出し、彼女と一刻も早く一つになりたいと思ったのです。
「真由美ぃ…」
「厚典さぁん…」
私と真由美はじっと見つめ合ってお互いを呼び合うと、体を近づけ肌と肌を合わせて抱き合ったのでした。
30年ぶりに経験した私と真由美の全裸抱擁。
私の体とピッタリと密着した真由美の肌は30年前に比べると、若々しい艶やかさこそ失っていたものの、昔と変わらぬ心地良い感触を覚えた私だったのです。
それは30年前に真由美と別れて以降、私が経験した何人かの女性の肌の感触とは比べ物にならないほどの心地良いものなのでした。
続く
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