ずいぶんと間が開いているうちに時代は平成が終わり令和になってしまいましたが、前回1月21日の書き込みの続きです。
3週間ぶりに再会するや否や、いきなり2回連続で交わったので、もう若くない私も真由美もさすがに体がクタクタで、私たち二人はセックスを終えて清涼飲料水を口にしながら、タバコを吸った後、入浴を済ませると、すぐに床に就いたのです。
入浴を済ませた後もお互いに身に何も着けず、生まれたままの姿でベッドに体を預け、全裸の体をくっ付けて抱き合った私と真由美は眠りに就く前、少しばかり言葉を交わしたのでした。
「あなた、物凄う頑張らはったね… お疲れ様…」
「君も物凄く頑張ったな… お疲れ様…」
「あたし、めっちゃ疲れて体、ヘトヘトやけど、最高に満足してるわ… ほんまええ気分や…」
「おれもだ… 体は滅茶苦茶、疲れてるけど、今、君とこうして一緒にいる事が出来て、本当に幸せだ…」
真由美はちょっと虚ろな目をして気怠そうな表情で私を見つめながらも、満足そうな口調で言葉を発して、私も全身を大きな疲労感に包み込まれ、もう眠りに就く事以外には何も考えられない状態であったのですが、精神的には充実感を覚えていて、心地良い気分で言葉を口にしたのです。
言葉を交わした後、真由美は眠たそうな表情で微笑を浮かべ、私は睡魔に襲われて目と鼻の先にいる妻の顔が次第に視界から遠退いて行くのを感じ、私たち二人はいつしか深い眠りに就いたのでした。
私たち二人が目を覚ました時、時刻は午前11時頃になっていたのですが、私も真由美もまだ体にかなりの疲労感を覚えていて、思考回路も正常な状態に戻っていなかったので、すぐには起き上がる事が出来なかったのです。
目が覚めても、しばらくの間は全身に怠さを覚えながら、お互いに無言で愛する伴侶の顔を漠然と見つめ合っていた私と真由美なのでした。
「あなた、大丈夫…?」
先に口を開いたのは真由美で、私が
「まだちょっとしんどいな…」
と答えると、妻も
「あたしもまだしんどいわ…」
と怠そうな表情で言ったのです。
「ちょっと頑張り過ぎたかな…?」
私が笑みを浮かべてそう言うと、真由美も
「そやね…」
と笑みを浮かべて答えたのでした。
やがて私と真由美は疲れが残っている重たい体を半ば無理に起こして、ベッドから出ると、お互いに下着と衣服を身に着けて行き、性生活の姿から日常生活の出で立ちに戻ったのです。
お互いに洗面所で歯を磨いて顔を洗った後、部屋に戻ると、真由美は
「コーヒー、飲むやろ…?」
と訊いて来て、私は
「ああ… いただくよ…」
と答え、妻は食器用の戸棚から二つのコーヒーカップを取り出して台所に持って行き、インスタントコーヒーを作り始めたのでした。
小型のテーブルを挟んで向かい合って座り、コーヒーを飲みながら、タバコを吸った私と真由美でしたが、お互いにまだセックスによる体の疲労が抜けていなくて、頭もボーっとしている状態だったのです。
「やっぱりこの年齢(とし)になると、昨夜(ゆうべ)みたいに頑張り過ぎると、体に堪えるな…」
私が寝る前、その日の未明に行なった2回連続のセックスを振り返って、ポツリとそう言うと、真由美は
「そやね… お互い、もう若ないから、やっぱ2回も続けてしたら、体がしんどいわ…」
と私の発言に同意した後、
「あたしが無理、言うてあなたにしんどい思いさせてもうて、なんや申し訳ない気ぃするわ…」
と言ったのでした。
真由美がそう言った直後、私は
「いや… 気にする事なんか全然、ない… 確かに体力的にはキツかったけど、君とのセックス、最高に良かったよ… 体は疲れてても性欲の方は旺盛で、おれのチンボ、真由美のオメコとしたくてしたくて仕方なかったんだし… ほんとに気持ちのイイ最高のセックスだったよ…」
と言ったのです。
私がそう言うと、真由美は
「あ… あたしも体はしんどかったけど… そやけど、あたしのオメコ、あなたのオチンチンに突きまくってほしくて仕方なかった… 淫乱や言われるかもしれへんけど… あなた、最高に素敵やわ… あたし、物凄く感じた…」
と白い頬をほんのりと赤らめ、恥ずかしそうに言ったのでした。
真由美にそう言われて、ちょっと面映ゆい気持ちになった私が
「君も最高に素敵だよ…」
と言うと、妻は照れ笑いを浮かべたのです。
私と真由美はタバコを吸ってコーヒーを飲み終えた後、朝食兼昼食を取ったのですが、お互いにセックス疲れであまり食欲がなかったので、トーストと野菜サラダという軽い食事で済ませたのでした。
午後になり、私と真由美は外出する事にして部屋を後にしたのです。
前回の時と同様、最寄りの駅から二駅の所にある公園へ行く為、私と真由美は二人で並んで歩いたのですが、私たちの姿は他人の目に熟年夫婦として映っているのではないか?と思いました。
まだセックスによる肉体的な疲労がずいぶんと残っていて、足に張りがあり腰にも怠さを覚えていて、正直、歩くのがしんどかった私だったのです。
「あなた、大丈夫…?」
歩きながら、真由美は私の顔を覗き込んで訊いたのですが、そう言った妻の表情は疲労感が色濃く漂っているものなのでした。
「正直、ちょっとしんどいよ… やっぱり年かな… 君の方こそ大丈夫か…?」
私がそう言うと、真由美も
「あたしもしんどいわ… 体がめっちゃ重たいし、足腰が怠うて歩くの辛い… やっぱお互い、この年になったら、頑張り過ぎると、翌日、堪えんのやね…」
と苦笑を浮かべて答えたのです。
「じゃあ、〇〇(公園)へ行くのはやめにして、喫茶店にでも入ろうか…?」
真由美が辛そうにしていたのと同様、私自身もしんどかったので、そう言うと、妻は
「ほな、そうしよか…」
と同意したのでした。
公園行きをやめにした私と真由美は近所の喫茶店へ行く事にして、駅のすぐ側にある踏切を越えて、その近くの喫茶店、3週間前、私たち二人が30年ぶりに再会を果たした喫茶店へと赴いたのです。
私と真由美は喫茶店に入ると、ちょうど3週間前に私が座っていた喫煙可能な席が空いていたので、そこに座ってホットコーヒーを注文しタバコを吸い始めたのでした。
「3週間前、“ここ”であたしら二人、再会したんやね…」
真由美は私の顔をじっと見つめて、そう言ったのです。
「そうだな… あの時は本当に驚いたよ… まさか君と30年ぶりに会えるなんて夢にも思ってなかったし… 正直、最初は心臓がドキドキしたよ…」
ちょっと面映ゆい気持ちで私がそう答えると、真由美は
「あたしもあの時はほんまびっくりしたわ… 最初、駅前であなたを見掛けた時、夢でも見てるんやないか?思た… 30年前に比べると、年取らはってたけど、すぐにあなたやいうのわかったし… あたし、あの時、“ダメ元”であなたの後つけてここに入ってほんまに良かった…」
と少しばかり顔を赤らめて、嬉しそうに言ったのでした。
「あの時、真由美がおれの後をつけてここに来なかったら、おれたち、今、ここでこうしてなかったんだな… あの日、ちょうどあの時間におれが駅前にいなかったら、君がおれを見つけてくれる事もなかったんだし… やっぱり運命的な再会だったのかも…?」
私がそう言うと、真由美は
「あたしらが再会できたん信仰の功徳やろか…?」
と言い、私は
「もしかすると、そうかもしれないな…」
と答えたのです。
その後、お互いにふふっと笑った真由美と私なのでした。
しばらく喫茶店で色々な話をしながら、くつろいでいるうちに私も真由美も体の疲れが大分、癒えて来たので、店を出て近所を散歩する事にしたのです。
「ちょっと歩く事になるけど、〇川の方へ行ってみーへん…?」
喫茶店を出ると、真由美はそう訊いて来て、私は即座に
「そうしようか…」
と了承し、私たち二人は〇川の方へ向かって歩き始めたのでした。
〇川へ行くには真由美の実家の近くを通らなければならず、また、その途中には知っている宗教団体の人たちの家も何軒かあり、かなり緊張した気持ちになった私だったのです。
「途中、君のお父さんやお母さんに会ったら、どうしよう…?」
不安を覚えた私がそう言うと、真由美は
「そない心配せんでもええわ… 会(お)うたら会うたで挨拶したらええやん…」
と実にあっけらかんとした口調で答えたのでした。
「いや… だけど、君と二人でこうして歩いてるの見られたら、どう思われるか…?」
そう言った私に対して真由美は
「あたし、あなたと付き合(お)うてる事、まだ誰にも話してへんけど、いつかは父と母に話さなあかん思てるし… あたしら、不倫してるわけやないんやから、付き合うてる事がバレても構へんやんか… まだ正式に結婚したわけやないけど、あたしら二人、もう夫婦なんやし…」
と屈託のない笑顔を見せて言ったのです。
そんな真由美の笑顔につられて私は思わず、笑みを浮かべ
「そうか… 君は強い女性だな…」
と言うと、妻は
「あなた、あたしの旦那さんなんやから、そない気弱にならんといて… 夫として妻のあたしをしっかり守ってや…」
と笑いながら、右手を私の背中に当てて言って、私は真由美の気丈さに感心したのでした。
「君をしっかり守れるような強い夫になるよう頑張るよ…」
私が笑顔でそう答えると、真由美はニコッと笑ったのです。
〇川へ行く途中、私たち二人は真由美の両親にも宗教団体の人たちにも会う事がなく、それ以外の知っている人の誰にも会わずに目的地へと辿り着いたのでした。
「30年位前、二人で何べんもここを散歩したもんやね…」
川の側にある遊歩道を歩きながら、真由美は感慨深そうに言って、私も
「そうだな… あの頃の事が懐かしく思えて来る…」
と言って、懐かしい気分になったのです。
「あの頃、ここを歩いたの大概、暗なった時、夕方か晩やったね…」
そう言った真由美に対して私も
「ああ… あの頃、おれたちが付き合ってる事、君の両親にも〇〇(宗教団体)の人たちにも秘密にしてたから、見つからないように暗くなった時間帯によく来てたな…」
と言ったのでした。
「こない明るい時に来た事、あんまりあらへんかったね…」
真由美がそう言った後、私が
「〇〇(公園)へ行った時、何回か歩いてこっちまで帰って来た事があったな…」
と言うと、妻は
「そやね… 二人で川の側を大分、歩いたの憶えてるわ…」
と懐かしそうに答えたのです。
「川の反対側を歩いた時、〇〇ホテル(ラヴホテル)に入った事があったな…」
私がそう言うと、真由美は
「あたしら、帰るまで我慢できへんかったから、入ったんやったね…」
と私の顔を見つめ、ちょっと恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて言ったのでした。
真由美にそう言われて、私も少しばかり面映ゆい気持ちになり、
「ああ… あの頃はお互いに若かったから、性欲がかなり旺盛で、帰るまで我慢できなくなって入ったんだったな…」
と苦笑いして言うと、妻は
「あの頃、あたしも性欲がかなり旺盛やったけど、あなた、ほんまにすごかったわ… ホテルで1回した後、あなたの部屋で2回したの憶えてるけど、あなた、最初の時に比べて全然、衰えてへんかって、めっちゃ元気やった… あなたのオチンチン、めっちゃ硬なってビンビンで、あたし、ものすご驚いて滅茶苦茶、感じまくったの今でもよう憶えてるわ…」
と顔を赤らめながらも、色っぽい目をして私の顔を見つめて言ったのです。
私は真由美に見つめられながら、そう言われて、恥ずかしさと嬉しさが入り混じった気持ちになり、顔が一気に火照って来るのを感じて、
「そ… そうだったな…」
と答え、言葉を詰まらせた後、
「あの時、真由美もすごかったよ… 真由美のオメコ、物凄くキツくて、おれのチンボ、思いっ切り締め付けて、すごく気持ち良かった… 乱れようもすごくて、おれ、何回も先にイキそうになって必死で堪えてたの憶えてる…」
と言ったのでした。
「そ… そんな… ああ… 恥ずかしいわ…」
真由美は急に立ち止まって、恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべてそう言って、うつむいた後、
「あなたが… あなたのオチンチンがすごかったから… そやから、あたし、めっちゃ感じてもうてオメコの締め付け、キツなったんや… 昨夜(ゆうべ)もそやった… 正直、2回目の時、あたし、体が疲れててセックスするのめっちゃしんどかったけど… そやけど、あなたのオチンチンがめっちゃええから、あたしのオメコ、あなたのオチンチンで突きまくってほしゅうて… あたしのオメコ、あなたのオチンチンで滅茶苦茶、感じさせてほしゅうて… そんで、オメコの締め付け、キツなってオチンチン、思いっ切り締め付けてたんや…」
と言うと、再び顔を上げて、女の色気に満ち溢れた目で私の顔を食い入るようにじっと見つめたのです。
私は真由美にそう言われ妻の妖艶さを湛えた目で見つめられて、心臓の鼓動が急激に速まって来るのを感じたのでした。
「……」
真由美の鋭い、それでいて優しさを含んだ色っぽい視線を向けられた私は金縛りにあったかのように全身が硬直してしまい、すぐには返す言葉が見つからず、しばらくの間、無言で妻の目に吸い込まれるように真由美をじっと見つめていたのです。
私と真由美はたたずんだまま、お互いに顔を火照らせて見つめ合って、しばらく間が開いた後、私は
「お… おれも昨夜(ゆうべ)、物凄く感じたよ… 真由美のオメコが最高にイイんで… オメコの締め付けが物凄くキツいんで、おれのチンボ、否でも真由美のオメコ、突きまくりたくなって… おれも2回目の時は体が疲れてて、セックスするのかなりしんどかったけど… でも、おれのチンボ、真由美のオメコでもっともっとキツく締め付けてほしくて… 真由美と二人で最高の快感を味わいたくて… だから、体がヘトヘトになるまで頑張ってセックスできたんだ…」
と言ったのでした。
「ああ… こないな年齢(とし)になって… こないおばちゃんになって、そない言われたら、なんや恥ずかしいわ…」
真由美は顔を真っ赤にしながらも、私から視線を逸らさず、恥ずかしそうにそう言った後、
「そやけど… あなたにそない言うてもろて、あたし、めっちゃ嬉しい… あなた、ほんまに素敵や… 最高の男性(ひと)や… 世界一素敵なあたしの旦那さんや…」
と嬉しそうな目で私を見据えて、きっぱりと言ったのです。
「真由美も本当に素敵だよ… 最高の女性だ… 世界一素敵なおれの奥さんだ…」
私は破裂してしまうのではないか?と思ったほどに心臓をドキドキさせながら、全身でこれ以上はないほどの大きな喜びを感じて、目の前にいる愛する妻、真由美の顔をじっと見つめてそう言ったのでした。
「あなたぁ…」
「真由美ぃ…」
お互いに感情の昂りを抑え切れなくなり、相手を呼び合って体を近づけ抱き合おうとした私たち二人、真由美と私。
私と真由美はすっかりラヴラヴモードになり、もはや抱き合ってキスするばかりなのでしたが、しかし、次の瞬間…
「あっ…」
二人とも思わず、絶句してしまい、慌てて近づけた体を離した私と真由美だったのです。
私たちが歩いて来た方向から若い男女(カップル)がこちらに向かって歩いている事に気づいた私と真由美で、急遽、抱擁とキスを中止したのでした。
「も… もうちょっと歩こうか…」
うろたえてそう言った私の声はかなり上ずっていて、
「そ… そうしよか…」
と答えた真由美の声もかなり上ずっているもので、私が羞恥心を覚えたのと同様、妻も恥ずかしい気持ちになっている事がよくわかったのです。
それからしばらくの間、私たち二人は無言で歩き続けたのですが、私には自分たちの後方を歩いているカップルの事が気になって仕方がなく、真由美も私と同じ気持ちのようでした。
そうしてしばらく歩いた後、遊歩道から左側に少しばかり逸れた場所にベンチがあるのが目に入った私は
「あそこのベンチへ行こうか…」
と言うと、真由美は
「そうしよ…」
と私の〝提案〝を快く承諾して、私たち二人はベンチへと歩を進めたのです。
私たちはベンチに着いて腰掛けると、私も真由美も気を落ち着かせる為に各々、タバコを取り出してライターで火を点けて吸い始めたのでした。
私と真由美の後方を歩いていた若いカップルは私たちの事など気に留める様子もなく、仲睦まじそうな様子で話しながら、通り過ぎて行ったのです。
「さっきはちょっとドキッとしたな…」
二人でタバコを吸いながら、私がそう言うと、
「ちょっとどころやないわ… あたし、マジでかなりドキドキしてたわ…」
と答えた真由美なのでした。
真由美にそう言われて、私は面映ゆい気持ちで
「おれもちょっとじゃなく、かなりだったよ…」
と発言を〝訂正”したのです。
「気ぃつけなあかんね… やっぱり道でラヴシーンはせん方がええわ… こういう場所(とこ)と違(ちご)て、丸見えやからね…」
そう言った後、真由美は恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて私の顔を見つめたのでした。
「そうだな… 他人(ひと)のいない場所(とこ)の方が落ち着いて出来るからな…」
真由美の照れ笑いに釣られて、私は笑みを浮かべて妻の意見に同意したのです。
「近くに誰もいーへんみたいやね…」
私たち二人がタバコを吸い終えた後、真由美は周囲を見回してそう言って、私も
「今なら、大丈夫だろう…」
と言ったのでした。
「さっきの〝続き”しよか…」
真由美は少女のように色白の頬をほんのりと赤らめ、期待感に満ち溢れた眼差しで私の顔を見つめてそう言って、私は胸をドキドキさせながら、愛する妻の顔を真剣に見つめて
「真由美ぃ…」
と呼ぶと、真由美も
「あなたぁ…」
と私を呼んだのです。
私たち二人は体を近づけると、真由美は両腕を私の首に絡ませ、私は右腕を妻の両足の下方に回して真由美の体を抱え上げて自分の太ももの上に乗せ、妻の背中に両腕を回して、私たちはお互いの体を強く抱き締め合ったのでした。
「ああ… あなたぁ…」
「おお… 真由美ぃ…」
真由美は幸せに満ち足りた声で私を呼び、私も全身で大きな喜びを感じながら、妻を呼んだのです。
お互いに先程からこうする事をどれほどまでに強く望んでいたか…
暫しの抱擁の後、どちらからともなく顔を近づけ合った私と真由美は磁石で吸い寄せられて行くかのように唇を合わせて、激しく濃厚にキスし始めたのでした。
お互いの唇を飲み込んでしまわんばかりに強く吸い付き合い、本能の趣くままに息が詰まりそうなほどの激しいキスを続けた私と真由美。
そうして真由美とキスしているうちに、私は昨夜から今日の未明に掛けての激しいセックスによる肉体的な疲労感など自分の中でいつしかすっかり消え去ってしまい、それに代わって情欲の念がふつふつと湧き起こって来るのを感じていたのです。
自身の中で湧き起こった情欲の念は次第に増大化して行き、抱擁とキスだけでは飽き足らなくなって、真由美との肉体的な交わりを欲するようになった私は右手を妻のスカートの中に入れたのでした。
「あっ… いやっ! やめてっ! あかんわっ!」
真由美は思わず、一つに合わさった唇から自分の唇を離して、慌てた様子で私の“行為”を拒んだのです。
「そんな… いやや… こないな場所(とこ)で…」
左手で掴んだ私の右腕をスカートの中から取り出して、恥ずかしそうにそう言いながらも、かなり興奮した様子で照れ笑いを浮かべて私を見つめた真由美なのでした。
「ご… ごめん… つい興奮して…」
そう言って真由美に謝った私は自分の顔がかなり火照っているのがよくわかったのです。
「誰かに見られるかもしれへんから、これ以上はあかんわ… セックスするの部屋の中でする方が落ち着いて出来るし…」
色っぽさを湛えた目で私を見つめながら、やや上ずった声でそう言った真由美も私と同様、セックスする事を望んでいたのでした。
「もう帰るか…?」
私がそう訊くと、真由美は
「帰ろか…」
と同意したので、私たち二人は体を離してベンチから立ち上がり、来た道を引き返す事にしたのです。
続く。
※元投稿はこちら >>