実は、この話には続きがあります。
それをお伝えするためのプロローグとして、去年の出来事を蒸し返したのです。
あれから、週末に何度となくご近所のお風呂屋さんを利用しました。
私が普段利用するのは夕方6時を過ぎてからです。
その時間帯は、いつもお婆さんが番台に座っているので安心です。
お爺さんが番台に座っている遅い時間帯の利用は、ずっと避けてきました。
先週の土曜日は普段より少し早い時刻に行ったところ、番台は空っぽで、中に入ってみるとお爺さんが脱衣場の床をモップがけしていました。
どうやら、お店に来るのが少し早すぎたようです。
夕方の早い時間帯も番台はお爺さんで、6時頃にお婆さんと交代するのでしょうか?
番台の前のベンチには年輩のお客さんが座っていましたし、洗い場にも中年のお客さんの姿が見えました。
代金を手渡しすると、お爺さんからなるべく離れた位置のロッカーを選んで服を脱ぎ始めたのですが、お爺さんはモップを手に徐々に私の方に近付いてきます。
厚手のタイツを脱ぎ終わってブラとショーツだけになったとき、お爺さんは既に私のすぐ側に来ていました。
そして作業の手を停め、私が洗い場に入っていくのを待って足元をモップがけしたい様子なのです。
こうして私は、自分のすぐ側に立っている男の人の目の前で全裸になるという、女にとっては「羞恥の極み」といった状況に追い込まれてしまいました。
「もっと離れてください」と言いたいところですが、そんなことを言おうものなら、まるでお爺さんを毛嫌いしているか警戒しているみたいなので、そうは言えません。
「どうせ一度見られてるんだから、二度見られるも三度見られるも同じよ!」と自分に言い聞かせながらブラを外し、ショーツを脱ぎましたが、恥ずかしくてカラダ全体がこわばり、赤くなってくるのを感じました。
お爺さんの目の前だけに陰部まで見られてしまうことを恐れ、左手で下腹部を押さえ、極力足を上げないようにして、苦労しながら右手だけでショーツを脱ぎました。
ブラとショーツをロッカーに入れて鍵をかけ、お風呂道具の入った籠を持つと、全裸の私を側でジッと見ている様子のお爺さんから一刻も早く離れたくて、小走りで洗い場に向かいました。
カランの前に据えた腰掛に座り、シャワーで陰部を洗い流していると、屈辱感のようなものがこみ上げてきました。
程なくして、洗い場奥の扉が開いてお婆さんが姿を現しました。
番台交代の時刻が来たようです。
お婆さんは、私ともう一人のお客さんに「いらっしゃいませ!」に愛想良く声をかけながら、脱衣場に上がっていきました。
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