2月11日の日曜日に、自動断捨離氏からと思われる封筒がポストに。
お手紙と、絶対に身に付けないであろう、真っ赤な下着セットが投函されていた。
海外製なのか、日本語表記は無いが、完全な未開封の新品ではあるが、非常に不気味。
変な話し、「かぶれないか?」と不安になる。
手紙には、要約してこう書かれていた。
① お手紙頂戴し嬉しい
② 自ら、これ以上するつもりは無いので、私に主導権を預ける
③ 最近、巡回の警察が多く、ベランダに入らせて貰っているが、許可願いたい
④ 曜日と出没時間が書かれている
⑤ 同封の下着は、気に入らなければ捨ててくれればいい
こんな感じ。
新品のどきつい真っ赤な下着には引いたが、手紙の内容と、筆跡を見る限り、まだ人間の様なので少し安心した。
とりあえず、使用するしないに関わらず、気持ち悪いので、真っ赤な下着を一旦洗濯し、干してみた。
干してる間に、自動断捨離氏に、短文でお返事を認める事にした。
① 私の要望を理解して頂いたと理解します。
② 最近、最寄りの警察署から、不審者に機を付ける様にという、注意喚起の紙が配られているので、捕まっても、他言しない事。
③ 出没時間に無ければ、素直に帰れ
④ ベランダOK(風邪ひくなよ)
同封の厳つい下着には、触れないでいた。
また、警察の巡回は本当で、ポストに、所轄の交番からか、空き巣、不審者に注意の紙が、最近配られていたので、自動断捨離氏が逮捕される日も近いのかなと、思っていた。
夕方、干している下着を一度身に付けてみたが、結構キツい。
年齢的にも、私自身にも合って無い。
しかし、悔しいが、サイズはピッタリ。
さすが自動断捨離。
夕食を終えて、子供が寝た後、その日は断捨離する下着は無いのだが、物干しスタンドのハサミにお手紙をセットし、齋藤工を肴にビールを飲んでいると、ベランダの網を乗り越え失敗したのか、「ドサっ」という音が。
普通は、ビックリするのでしょうけど、自動断捨離氏以外、何者でも無いので、視線をテレビから外さずに、手紙の方に指をさし、ビールをゴクリ。
手紙が見やすい様に、その日は電気を付けて、十分読めたであろう時間を見計らって豆球にし、断捨離ショーツが無い代わりに、座っている椅子に三角座り。
今迄は、全く自動断捨離氏がいるベランダに顔を向けなかった為、何をしているかは、薄々想像は出来ているが、ハッキリとは分からないでいた。
だいたいは分かってるし、相手は見ているのだろうから、私も見ても問題ないだろうと、ベランダを向くと、意表を突かれたのか、自動断捨離氏が慌てて伏せた。
笑ってしまったが、テレビとベランダを交互に見ていると、自動断捨離氏もしゃがんで自慰をしていた。
男性の自慰を初めて見て、方法と姿に、変に納得しながら、ベランダの床は寒いだろうなとか、風冷たくないかななど、至って普通の事を考えていました。
自動断捨離氏は、たぶんイッタのか、下半身をごそごそすると、深々と頭を下げて、またベランダのフェンスをよじ登って帰って行った。
ベランダから外に出られる簡易のドアがあるので、明日開けておいてあげようと思う。
その内、怪我をするか、捕まるから。
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