約束の土曜日、部活を終えると制服に着替える手間も惜しみ、体操服とハーフパンツに制服のスカートだけを身に付けて☆△君の家に向かいます。
貰った地図を頼りに着いた『☆△』と記された表札の横にあるインターフォンを押し、しばらく待つとドアが開き、☆△君が無言で顔を出しました。
「・・本当に来たんだ。」
「う、うん。マズかった?」
「今、俺だけだから大丈夫。上がれば?」
そう言いながらドアの奥に消えていく☆△君の後を追い、慌てて玄関に入りましたが
(男子の家に上がるのって初めてだ。)
その瞬間だけは思春期の乙女らしく(笑)、胸をトキメかせていたことを覚えています。
「お邪魔します。」
誰もいないということでしたが、カタチ通りの挨拶を口にしながら、玄関でモジモジしていたウブな私(赤面)に怪訝そうな視線を投げかける☆△君。
「・・どうするの?」
「うん。ちょっと待って。」
靴を脱いで向きを揃える(!)と☆△君について玄関脇の階段を上り切ったドアの内側、今、思えば6か8畳程の部屋が☆△君の部屋でした。
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