部屋に戻ると大切なことを思い出しました。
「ビデオ!消してよ!約束したよね?」
「・・ああ、そうだった。持って帰る?」
「馬鹿!今すぐ!この場で消して!早く!」
「はいはい。」
2人でビデオを覗きながら、画像の消去を確認すれば全て完了です。
忘れ物が無いことを確認すると長居は無用です。
「そろそろ帰るね。」
「あ。うん。途中まで送るよ。」
「え?いいよ。」
2人で歩いているところを誰かに見られでもしたら、20年前の田舎のこと、あっという間に『◯◆と☆△は付き合っている。』というウワサが広まるのは間違いありません。
「でも、もう暗いよ?帰り道、分かる?」
時計を見ると既に18時近く、日没間近の暗い道を、しかも慣れない道に自信がありません。
それに・・・あまりにも無防備な服装なのですから。
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