<<彼女との別れ メグミさんの胸に抱かれる>>
当時の俺には人間として、致命的な欠点を持っていた。それは金にだらしない。であった。
クレジットカードを作って豪遊し、利息で首が回らなくなったとどこかで書いた記憶があるが、当時の21歳の俺は(なんとかなるだろw)という具合に世の中の事をナメている部分があり、金に困ったらいつでも親。そして彼女に無心をするという致命的な欠点を持っていたのだった。
確か、当時の彼女に借りてた金が15万くらいになった時だと思う。俺は突然、2年付き合っていた彼女から別れを切り出されたのであった。彼女が俺と別れたい理由、それは「将来性に期待が持てない」であった。
その時の彼女は一般的なごく普通の女の子であり、勉強も普通にする子でもあった。だが俺は金にだらしない怠け者。彼女がみるには、俺はきっと留年する。と踏んでいたらしい。(事実そうなったが)そしてこれ以上、関係を続けていたら借金が30万になり、40万に増えていくとも危惧したそうだ。
だからこそ・・・「何も返してもらえなくていい。別れて。それだけ」と言い出してきたのだった。
確かにこの時の過失割合でいえば10対0で俺のほうに非があると思う。俺は大学へ進んだものの、身分不相応にも彼女なんていう存在を見つけたものの、俺は確かに遊んでばかりいた。借りた金も月末になってバイトの給料が入って少しは返すものの、それ以上に借りだしていた。
俺はみっともないのは百も承知の上で彼女に対し、なんとか別れるという決断を撤回してもらえないかと、女々しくも懇願していたが、意外と腹をくくった女は強いものだ。「異議申し立ては受け付けません」と体よくそれも断られたのであった。
あの時の俺ほど、みっともない俺はいなかったのではないかと今では思う。俺はメグミさんにこの件を相談し、メグミさんの知恵を借りれば状況を脱却できるんじゃないか。そんな期待を持ってメグミさんに泣きつくために訪問するも、メグミさん曰く「自業自得。知らん」とすっぱり切られてオワリ。
それから俺はしばらく別れた彼女とも、メグミさんとも連絡を取るのをやめ、、大学もいかず一人家で憂さ晴らしのために酒を飲み、そしてバイトだけはちゃんといくという生活をしていた。結果、それが大きな原因となって単位を落とし留年が決定した。俺は留年が決定すると同時に退学を決意し、大学を辞めた。
そして細々と親のスネをかじりながらアルバイト生活を続け、ちょっと落ち着いたところでメグミさんの家に訪問したのが、22歳の春だった。大学の同級生たちは新卒での就職先が決まり新社会人としての新しい毎日が始まる・・・と青春時代を謳歌している真っ最中の事であった。
大学3回生の夏にメグミさんと知り合い、半年たって家に行くようになり、それからすぐに彼女から別れを告げられ、同時に留年が確定した。俺は他の同級生が残りの1年と就職活動に燃えている間、俺は大学3回生の春先(4回生に進級できなかったので)大学を退学し、それから1年と少しバイト生活に明け暮れていた。
そう考えれば丸々1年間、メグミさんの家に行っていなかったのだなぁとハッキリ思い出す。だけどこの1年で俺という人間はかわったが、メグミさんという人間は何も変わっていなかった。
俺が久しぶりに連絡を取ってみると、「久しぶりだね。なに?家くるの?わかった」といういつもの返事をしてくれるメグミさんが居るのだった。
約1年ぶりのメグミさんの家だが、一年前と何も変わらず。この場所だけ時間が止まっているのかな。とすら錯覚する変わらない風景がそこにはあった。
だが、俺は1年前の俺とは違っていた。
1年前の俺は彼女という存在もあり、かろうじて学生だったという立場もあり、言い換えれば変な余裕ですら持っている節があった。だが今の俺は、ただの親のすねカジリのフリーター。まさに取るに足らない存在であった。
やっぱりその周辺環境の変化からか、俺自身が変わったな。。。と思うのは1年と少し前まではメグミさんの存在を、ただの年上の変わった女友達としか見えていなかったのだが、この1年という空白は、俺という人間に変な余裕ですらも奪い去り、ただの「不満の塊」となっているといっても過言ではない俺の姿がそこにあった。それは明らかにメグミさんを「女」としてみている俺がいたんだよね。
それはただ単に、俺が彼女との別れときっかけにメンヘラっぽくなったとか、そういったネガティブなイメージのものではなく、大学を辞め、人付き合いも減り、ただ家とバイト先を往復だけしていた俺。さらにバイト先といっても野郎しかいない軽作業系の仕事をしていた訳であって、「生身の女性」というものに久しく触れていなかったという事が大きな原因だと思う。
ぶっちゃけ、この時ほど(メグミさんって、ほんとカワイイよな・・・)という具合に、当時の俺如きが、こんなメグミさんのような人物の家に、おいそれと上がり込むことが出来る事が今更なんだけど不思議でならなかったんだ。
そしてその日に俺は1年間の活動報告をし、彼女との別れという教訓からどのように自分を変えていくかの決意をし、、、そして最後は(この1年、ほんと辛かった><!)みたいな感じで、その時ばかりはメグミさんの胸をかりてワンワンと泣いてしまったさ(今思えばキモすぎる光景ではあるが・・w)
そしてこれから不思議な展開で、メグミさんと半同棲をしてしまう状況にかわっていったんだ。
その理由としては、その一件から俺が家に帰って一人でいるときに酔っぱらってメグミさんに電話をする事がそれから多々あり、、メグミさんのほうから「家にいて酒のんで酔っ払って、わけのわからん電話してくるくらいなら、ウチにきて生活改善しなさいよ」と言ってくれたのがきっかけだった。
俺はそれからメグミさんの家で共同生活をし、まず飲酒習慣を改善する事(週末でなおかつ明日が休みの日にしか飲まない)。バイトとはいえ真面目に仕事に行くこと。そしてなんでもいいから資格の一つでも取得しろ。との命令を受け俺は半同棲のような形でメグミさんの家に居候する事になっていったんだ。
持っていったものといえば、自分用のノートPC 仕事で使う作業着など一式。あと数点の私服。財布にケータイ。そんな身軽な感じだった。
そしてメグミさんの私生活をそれから、さらに近い場所から垣間見る事になっていくのだが、まるでロボットのように規則正しい生活をしているのがメグミさんの毎日の姿だった。
0700:アラームが鳴り起床。そして洗面台で顔を洗い歯磨き、洗濯機を回し始める
0730:朝食。4つ仕切りのプレートに、パン、スクランブルエッグ、生野菜、ベーコンを添えたものを食べる。この朝食がこの先、別メニューに変更する事はなかった。
0800:洗濯が終わった衣類をベランダに干す。(朝の連続ドラマを見ながら)
0900:PCの電源を入れてメールチェック
1000:仕事開始。雑貨や小物のネット通販をやっており、それの発注状況の確認をやっている。
1200:昼食。4仕切りのプレートに、焼きサバ、豆腐、漬物、ごはん。そして味噌汁を食べる。焼きサバが唐揚げになり、豆腐が納豆になることはあったが、このスタイルが変わることも無かった。
1300~1800:仕事したり、休憩がてら家で軽い運動やストレッチをしたり。
1900:夕食 昼のメニューと内容は違っても構成はほとんど同じ。
2000:映画鑑賞またはゲーム(シヴィライゼーションとか、ゾンビ系のFPSみたいな)
2200:入浴
2300:就寝(難解な世界史とかの大学授業の朗読を聞きながら・・・)
この生活スタイルを月曜~日曜、一週間の7日間を継続するのであった。
俺にとってはこんな規則正しい生活が、あるいみ新鮮で自分自身が今までいかに不摂生をしていたのかというのを痛感させられる生活環境の変化であった。
が・・・・・。
めちゃくちゃ性欲がたまる環境でもあったんだ。というのもワンルームマンションなので、トイレや風呂以外のあらゆる生活動作というものが俺の視界内で行われる訳なんだけど、
メグミさんもメグミさんで当然といえば当然なんだけど、俺がいるからといって自分の生活習慣を一切かえるつもりなんてないんだよね。
バイトがない日のメグミさんの家での俺の毎日はこんな感じだった。
0700:アラームが鳴り起床。そして洗面台に立ち顔を洗っているメグミさんのスエットからのパンティラインを見ながら、朝から勃起。そして俺も洗顔と歯磨き。
0730:朝食。4つ仕切りのプレートに、パン、スクランブルエッグ、生野菜、ベーコンを添えたものを一緒に食べる。
0800:洗濯が終わった衣類をベランダに干しているメグミさんを遠目に眺める。昨日着用していたピンク色のブラやパンツが、ヒラヒラと風にゆられてベランダのタコ足から揺らめいている。
0900:資格の勉強。この時勉強していた資格は、「メンタルヘルスマネジメント検定」であった。何かと俺の置かれている境遇に似て通るものがあったから、これを選んだ。
1000:資格の勉強(といいつつも、ケータイで遊んだりもしている)
1200:昼食。4仕切りのプレートに、焼きサバ、豆腐、漬物、ごはん。そして味噌汁を一緒に食べる。
1300~1800:メグミさんの代わりに買い物にいったりする時間。時には実家に帰ったりもした。俺の中での最も自由な時間。
1900:夕食 昼のメニューと内容は違っても構成はほとんど同じものを食べる。
2000:映画鑑賞またはゲーム(シヴィライゼーションとか、ゾンビ系のFPSみたいな)を一緒にする。ソロプレイのゲームの時は俺が横で見ている。時には一緒にプレイする事もあるが、コントローラーは俺専用のものを使わされる。
2200:メグミさんが終わった後、俺も入浴。必ず・・・メグミさんの使用済みパンツが洗濯機の中に入っており、それを使ってG行為。なんとか賢者モードを維持している俺がいる。
2300:就寝(難解な世界史とかの大学授業の朗読を聞いているメグミさんをロフトにいるメグミさんを意識しながら。
こんな生活を、結局3か月くらいみっちりやっている俺がいた。そしてメグミさんもどれだけ潔癖症で神経質といっても、人間である事には間違いがなかった。2か月半も半同棲が続いた先には、相手も相手で慣れというものがあるものだと知った。
メグミさんの慣れというものを感じたのは、やっぱりウ〇チの時のブリブリ音とか聞こえる事もあったが、いたって本人は俺に聞かれているであろうブリブリ音でもスルーし、トイレから出た後に表情を一切かえなかった事。
そして、生理の血がついたパンツ(多分、急に生理が始まったんだと思う)を普通に洗面台の中の洗面バケツに水を張って中に浸していた事。極めつけには俺が布団の中で携帯を触っている時等に、たぶん、布団の中にもぐっている俺がわざわざ顔を出して見ていないと思っているのか、普通に横で着替える為に下着姿になること。(つまり完全に弟くらいにしか見られていないというのを感じた)
俺はそういった日常生活的なものに性欲を感じる一方であったが、相手はどうであったのだろうか。いくら極度の潔癖症で神経質というものは、性欲までも消滅させるものなのであろうか。
俺はメグミさんが居ないある日、今まで聖域で中を見ようとも思っていなかった、メグミさんが寝ているロフト部分。そこをちょっとだけ探索してみる俺が居たのだが・・・。
なんだ・・・。あるいみ安堵したというかなんというか、、ちゃっかりピンクローターなんていうものを隠し持っていたんですよね。
(なんだかんだ、、アノ人も性欲あるんじゃんw)と思った俺だった。
次回:久しぶりの小宴会。先に寝てしまったメグミさんに魔の手を伸ばす俺>>>
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