さとるさん、続きです。
浴槽にゆったり浸かった後、再びカランに戻ると、いつものように脇毛を剃りました。
腋毛の処理は銭湯で行っているのですが、処理する側の腕を後頭部につける姿勢は、番台からも目立つのではないかと思います。
この日はヘアの処理も行いました。
濃い部分は手を付けず、外縁部をキレイに整えました。
顔と全身をボディーソープで洗い上げ、シャンプーで丹念に揉み洗いした髪の毛にリンスを付けてシャワーですすぐと、もう一度浴槽に入りました。
さっき浴槽で言葉を交わした年輩の奥さんは、すでに脱衣場で全身を拭っています。
主人はとっくに上がっていて、服も着終わっている頃でしょう。
さて、いよいよ仕上げの時が来たようです。
カラダの汗をタオルで十分に拭って脱衣場に上がると、お風呂道具の入った籠をロッカーの上に置いて、全裸のまま番台のすぐ前まで進みました。
これまで、どこの銭湯でもそんな真似をしたことはありませんでした。
顔を上げると、男の人は全裸の私を目の前の番台からジッと見ていました。
主人や恋人以外の男の人に、これほど間近で裸を見られた経験はありません。
乳房の形や張り具合、乳首の太さや乳輪の大きさ、ヘアの生え方や濃さなどカラダの仔細までチェックされているのかと思うと、気恥ずかしさがこみ上げてきました…
それでも、何食わぬ顔で「すみません。主人はもう上がってますか?」と尋ねました。
男湯の方を確認した番台の男の人は、私を見ようともしないで「さっきから待っておられますよ」と事務的な口調で答えました。
おそらくは、主人の目を意識したのでしょう。
私は自分のロッカーに戻ると、アルミ製の角型鍵を鍵穴に押し込みました。
鍵が開くときの、カチンという金属的な音が銭湯全体に響きました。
男湯で私たちの会話に耳を済ませていた主人はその音を聞いて、私がカラダにバスタオルを巻き付けることなく、裸で番台の男の人と話していたことが分かったはずです。
帰りの車の中でガマンできなくなったのか、主人は私に問いかけてきました。
「今日行った店は、いつも番台にオヤジが座ってるの?」
「そうね。オバサンが座ってることもあるけど、大体はオジサンだね」
「お前、オヤジと何か話してたけど、そんなとき、前は隠してるんだろうな?」
「ヤダー。若い娘でもあるまいし、素っ裸に決まってるじゃない!いい歳をした女が隠したりしてると、『何を勘違いしてるの』って番台の人に笑われるよ!」
主人は黙り込んでしまいました。
自分しか見られないはずの妻の全裸を他の男が間近で見てしまったことに、主人が嫉妬心を抱いている様子は、ありありと伺えます。
主人を銭湯に誘い、番台の男の人を出汁に使って嫉妬心を煽り、前日のリベンジを果たすという計画は、大成功に終わりました。
冒頭にも記したように、自宅に着くと、番台の男の人に奪われた私を取り戻そうとするかのように激しく求めてきて、二度もイカせてくれたのですから!
その日、番台の男の人には普段にも増して私の裸を「タダ見」させてあげたわけですから、少しぐらいは利用させて貰ってもバチは当たらないでしょう(笑)!
かしこ
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