続きです。
玄関に行くと由美さんは大きめのタッパーとワインらしき物を持っていました。
またこんな物をもらったら悪いなと思っていると由美さんは
『主人に確認しました。そうしたらご馳走になってきなと言われました。それで主人からの伝言で…』
由美さんが書いたと思われるメモを渡されました。メモには
《今日はありがとうございます。ご厚意に甘えさせて頂きます。それで家内に料理とワインを持たせましたのでお邪魔でなければ家内も一緒に夕飯を頂いても宜しいでしょうか?美香は好き嫌いが激しく、迷惑になると思いますので。勝手なお願いで申し訳ないのですが宜しくお願いします。》
と書いてありました。
勿論断る理由はないので家内にも話をして上がったもらいました。
子供達をリビングに呼び、皆で夕飯を食べ始めました。
子供達はさっさと食べ終え、また部屋にこもりました。由美さんは
『いつもはこんなに早く食べないのに。やっぱり友達同士で食べると楽しいですね。』
家内も
『ウチもそうですよ。』
などと話し、お互いに打ち解けてきたようです。
私は
『子供は子供同士、大人は大人同士ってことで少し飲みますか?せっかくワインも頂いたし。』
夕飯を片付けて、飲み物とツマミを用意して宴会が始まります。
由美さんはその上品な口調、風貌とは不釣り合いな程お酒を飲みます。
妻と2人で
『強いですね。』
などと話しながら2時間程飲んでいると、子供達の声がいつの間にか聞こえないことに気付きました。
子供部屋を覗くと2人は寝ていました。
由美さんは
『どうしよう。』
と悩んでいたので私は
『泊まればいいじゃないですか?』
『じゃあそうさせてもらいます。主人にメールします。』
5分後
由美さんの携帯が鳴り、旦那さんからOKが出たようです。
『じゃあ、私はお風呂と着替えを取りに行ってきます。いいでしょうか?』
私は
『お風呂は沸いてるので入って下さい。着替えは必要かもしれませんけど。』
『わかりました。甘えさせてもらいます。』
由美さんは着替えを取りに行きました。
私はその間に風呂に入りました。
風呂からあがると妻が居らず、
『ウチのは?』
と由美さんに聞くと
『香織ちゃん(娘)が起きたので寝かしつけにいきました。』
『そうですか…。まだお酒ありますよね?飲みましょう。そのうち妻も戻ると思うし。』
妻は結局朝方4時まで起きてきませんでした。
その間、私は幸せな時間を過ごせました。
すいません。前置きが長くなってしまいました。
次は本題に入りたいと思います。
ありがとうございました。
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