最終章 背徳の登山
この頃の私の環境、心情を過去のわたしに説明したしてもらいましょう。
この半年の私への調教期間はかなり多くの変革をもたらしました。
毎月数回のペースで肉棒を入れてもらってるとカラダはそれに順応していき、いざそれが無くなると今度は求めたくなっていくものです。
私はカラダの変化だけではなく、思考の変化もはっきり自覚していました。彼氏が欲しい。もしくは彼氏じゃなくてもセフレが欲しい。オナニーだけでは満足できない。ホンモノを入れて欲しいと明確に思うようになっていました。
田中が辞めてから私の仕事での黄金期が始まりました。半年もの間、鈴木、田中に抑圧されていたものが一気に解放し、私は自由となり、誰からも「表情な変わった?」「雰囲気が明るくなった」「可愛いとキレイが見事に融合している」などと周囲から絶賛の嵐を受け始めました。
その外見と内面の変化は仕事に良い影響を与え売り上げも上昇。そして役員から中間管理職への昇進も打診されたのです。
表の顔が磨かれれば磨かれるほど欲求不満な裏の顔も磨かれて先鋭化していきました。
この頃、私は表ではまさにエリート街道を突きすすむ凄腕葬祭ディレクターでしたが、裏の顔はひとこと「変態」になっていました。
週2ペースで田中、鈴木に陵辱されていた私はこの半年間、田中、鈴木のホンモノのおかげでオナニーなんてする必要なかったし、オナニー以上の快感を与えられていました。
それが鈴木が倒れ、田中を駆逐したものの。。。カラダにとっては刺激のない毎日が始まりました。
私は性依存症になっていたのです。
一日24時間の中でエッチの事を考えていないのは目の前にお客さんを座らせて葬儀の打ち合わせをしている時のみだけ性の思考から解放されました。
それ以外では常に(いきなりパンツ脱がさらて後ろから突かれたい!ビチョビチョなるまでクリを刺激してほしい!濃厚な精子を飲みたいよぉ!!)と考えてました。
そんな事を考えながらもスマートに美しく仕事の振る舞いだけは出来ております、「さすが金子さんだなぁ」と後輩から尊敬を集めている裏と表の使い分けを出来る自分に恐怖すら覚えました。
っと以前に読んだことのある内容が出てきましたが、本編ではこのまま「検視台騒動」そして「高橋登場」へと続いていきます。
一方、山岳編。つまりプライベートでは。。。
この時の性依存症、変態である事を自覚している私は休みの日、街中を徘徊するゾンビのように肉棒を求めていました。ですが、本当に街中を歩いていても肉棒は向こうからやってはきません。
街中には山のような開放感は存在していないのです。おいそれと男性が女性に声をかけようものなら、下手すれば迷惑防止条例、付きまとい、と言われる可能性もあるせちがない世の中、街中でナンパされるのを待つのは効率的とは言えませんでした。
そこで私が思いついたのは、(そうだ!もう一度山に行こう!)でした。山を選んだ理由は開放感があり人との出会いが容易だから。これについて説明を繰り返す必要はないでしょう。
そして私は山で知り合った人とエッチな関係になるのはどうすればいいかな?と作戦を練りました。
この当時はまだ髪型も黒髪セミロング。イメチェン前の金子でした。(イメチェン開始は高橋の指示による)
着ていた服装も普通のハイキング服。もしかしたら山ガールといったほうが正解かもしれません。スパッツの上にミニスカートを履いてる感じです。
私が李を初めて目撃したのは李が登山口で山の紙地図と睨めっこをしている風景に私の方から「何かお困りですか?」と声を掛けたことがきっかけです。(困ってるぽい人には声をかけるのが山でのマナー)
李の見た目はガッチリ体型のアスリート系でした。顔がやっぱり若干、中国系入ってる以外はルックスに関しては平均的日本人より上なんじゃないでしょうか?背も高くお腹も出てませんし筋肉質で日本語もまったく日本人と同レベルに話をします。李も中高年でしたが声を掛けた理由はやはりルックスが良いからというのは大きかったです。
すると李はまったく日本人と変わらないレベルの日本語で「F山頂目指してるんだけど、尾根ルートか沢ルートかどちらにしようかって思ってねぇ。天候みたら降りそうだしなぁ、沢はやめとこうかなぁ」と山には慣れてる素振りで返事してきたのです。
私はすかさず(本当はF山頂なんて目指してないのに)「私もF山頂目指してるのですが天候が問題ですよね。本当は沢ルートで登りたいんですけど雨天の沢ルートは要注意ですよね」と返事しました。
そうなると山の不思議な開放感。
二人なら沢ルートでも安全なのでは?せっかくだしF山まで一緒に登ります?
と話が進展しました。
そして歩きながら李はいきなり名刺を出してきて自分の身元を明かしました。李なりの女性に対するマナーなのでしょう。怪しい者ではありませんよ。というアピールとも言えます。李の名刺からは李が貿易系の会社の代表取締役をしていることが判明しました。
すると私は口頭で葬儀社で働いてる事を伝えると、「葬儀かぁー。うちも両親が施設入っててさぁ。そろそろ考えないとなー」と言ってたのです。
そう。山には中高年、もしくは高齢者しかいないのです。セフレや彼氏を探しに来るというよりも会員獲得の顧客を見つけるには最高の環境とも言えました。
李のルックスは合格
高齢者の両親が施設入所している
会社の代表取締役(お金持ち)
名刺を渡され身元も明かされた
年はかなり上ですがセフレとしても顧客としても好条件を備えており、かなりよい風向きになってきていたのです。
そして上りの傾斜が続く中、試練の道のりがやってきました。とにかく汗が出る、暑い!!
そして小休止ポイントで私は着ていたウィンドブレーカー脱ぎ、(やりすぎかな?)とも思いましたどスパッツの上のミニスカを脱ぎました。
脱いだ服をザックに詰めると李からは、「わぉー。スタイルいいですね!!」と褒められました。ある程度、女性との社交も慣れてるのでしょう。李からは余裕を感じられました。
金子「すみませんw暑くて!!」
李「山に重ね着は常識ですから。僕も脱ぐよ」
と、李も私同様に朝は冷えるし天候は雨だと思ってたみたいで当初はウィンドブレーカー上下を着ておりましたが、李もそれらを脱いで行ったのです。
(それこそ李はトレラン装備のような感じになりました)
そして先頭を歩く私、李からは私の汗ばんだ背中からスポブラの線やスパッツからのパンティラインが見えていた事でしょう。
そんな感じで李と上級者向けの沢ルートを登っておりました。そしてある程度、相手がどんな人かお互い見えたきた段階で「ご両親の為にお葬儀の事も考えなければと仰ってましたが、よければ相談に乗りましょうか?」と私も、たんに葬儀社で働いているだけでなく一級葬祭ディレクターである事を告げて営業モードに入ってみたのです。
李「へー。葬祭ディレクターなんていう資格があるんだ」
金子「民間資格ですけどね」
李「いろいろあるんだなぁ」
そして歩きながらビジネスの話になり、会員にも60万 40万 20万のコースがあり、それぞれのコースの特徴などを話していました。
そしてこの頃、性依存症、変態レベルに性に狂っていた私は、自分の口から、、、こう言ったのです。
金子「もし60万コース加入してくれたら、すこしサービスしちゃいます♪李さんだから特別です♪ホントここだけですよ?w」
と意味深な気配を匂わせたのです。李はすぐにサービスとは何を指してるのかを察知したらしく、、
李「はははwそうやって契約とってるのかw悪い子だなぁ♪ま、若い時はそういう武器もあるかw」
と、やっぱり李という人は何故か余裕感が漂よう雰囲気を持ってる人でもありました。(お金もってるから?)
そして少し補足説明をくわえたあと、李は言ってきました。「じゃ加入するかな。せっかくこんな美人さんと出会った訳だし。今しかないチャンスだよな」と言ってきたのです。
金子「ありがとうございます。では契約書は後日お持ちするとして、、サービスの方はいつさせてもらえばいいですか?契約時?」
李「もし構わないなら今してもらおうかな、、、」
と、言ってきました。そして私は「構いませんよ♪」と答えたのです。
それが、、、私の黒歴史の始まりでした。
つづく
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