その頃、私と仲良くしている後輩の女の子が、「金子さん、もうすぐ組合の近藤委員長から呼び出されるって話だよ。気をつけて」と言ってきました。
組合の近藤委員長というのは、私も存在は知ってますが一言で言えば真面目な塊のような人だそうです。
近藤(36)
労働組合委員長
わりと有名大学の法学部卒
左翼思想
未婚者
真面目の塊
口癖「陰で文句言っても会社はかわらない」「逃げるなよ!最後まで話を聞けよ!」
その真面目であるが故に、会社には労働組合活動を通じて
「今の会社は社風が乱れている。パワハラセクハラが横行し一部の特権階級が好き放題に振る舞っている。これも全て労働格差、階級格差、給与格差が原因だと思われる。今のままじゃ真面目に努力している社員が報われない。新入社員がすぐに辞めていく。すぐに会社の体質を変えていくべきだ」
というのが近藤の考え方であり、会社革命こそが近藤の生き甲斐なのでした。
そういった観点から、私みたいな存在は近藤からすれば「会社の癌」のような存在そのものであり、好き放題している特権階級の象徴だった訳です。
そして近藤は以前の労働組合の団体交渉で役員側と議論になった際、こう言われたそうです。
「金子チルドレンだ?金子派だ?最近そんな連中が居るらしいじゃないか?会社に従業員の権利を守れっていう前にお前らはちゃんと就業規則まもってんのかよ?上に要求する以前にお前らの自治はどうなってんだよ?」
と言われたそうです。
そして近藤は金子に警告?つまり調子に乗ってる私を締め上げて金子チルドレンを撲滅し、「労働組合として社内の乱れた気風を改善した。だから次は会社側が従業員の要望を受け入れる番だ」と言わんとしているのです。
そして近藤が策略家なのは「近々金子を締め上げる」と吹聴しまくる事により社内の関心を近藤VS金子に集め、その上で金子を締め上げたら一気に社内の空気も変わるんじゃないか?という考えのようでした。吹聴せずに金子を締め上げても、ただ金子個人が真面目になっただけで、金子チルドレンへの影響も少なく上層部へのアピールにもならないと。
私はその話の流れを金子チルドレンの後輩から聞いたのです。
私からすれば労働組合の言わんとしてる事は理解出来ます。私も特権から外れた格差の負け組側なら近藤率いる組合活動を支持したと思います。
ですが、近藤の目指す世界は、私の給料が減り特権がなくなる社会なので賛同する訳には行きませんでした。
なので私は近藤に負ける訳には行かなかったのです。
私の主張は「私は一級葬祭ディレクターである。葬祭ディレクターは服装自由である。私の仕事は「売り上げを上げる事」である。それをしている限り外部にとやかく言われる筋合いはない!」
でした。
近藤の主張は「金子は葬祭ディレクターだからと勘違いした特権意識を持っている。金子以外にも葬祭ディレクターはいるが、金子みたいなスカートの短いディレクターはいるか?後輩が金子を真似し始めて社風が乱れている。これには役員も怒っている。以前、金子は管理職へ上がるという話があり、管理職になれば落ち着くかと思って猶予しておいたが、管理職昇進を蹴った途端やりたい放題やっている。そんな金子には組合からしっかりと反省を促し乱れた社風を引き締めないと我々は会社側に意見を通すことは出来ない!」
ちなみに私も組合費を払ってる組合員なので、これは要するに内ゲバってヤツなのでしょう。
そして!待っていた近藤からのアクションがやってきたのです。
近藤「金子さん、明日の午後時間ある?」
金子「将来の事なんて約束出来ませんよ。お葬儀入ったら動かないといけないし」
近藤「僕はいつでもいいので、余裕出来たら連絡ください。待ってますから」
金子「わかりました。合間みて連絡します。」
私は高橋に相談しにいきました。笑
金子「高橋さん、近藤ていう人から呼び出されてるんですけど、、」
高橋「ああ。近藤な。よく知ってるよ。ほぼ同期だ。なんか近いうちに金子チルドレンを潰すって豪語してるらしいな」
金子「どうすればいいですか?」
高橋「どうするってもなぁ。。単に近藤は、一部の階級の者が制服自由特権を濫用し、好き放題しているヤツがいる。そのヤツを真似する事で社風が乱れてる。だから特権を取り上げろ?だろ?」
金子「わかりやすく言えばそうですね」
高橋「で、金子はどうなんよ?組合や組合でいう真面目にしてる従業員を敵に回しても短いスカートや細いスラックスを履き通したいのかってとこ。金子を支持してるのは一部の金子チルドレンだけだろ?この先もそいつらの教祖でいたいのか?」
金子「服装にはそこまで強い拘りはないですけど、なんか負けたみたいになるのが嫌です。」
高橋「プライドの問題か」
金子「それに近藤の改革案の中には服装だけじゃなくて葬祭ディレクターだけ給料もらいすぎとも言ってるでしょ?」
高橋「それは俺も関係あるな。俺はC会館の館長だからC会館で上げた売り上げは俺にも反映されるからな。そういう意味では俺も格差の勝ち組だからよ」
金子「でしょ?だから組合に屈服する訳にはいかないんですよ!私たちの収入にも影響するので!」
高橋「となると近藤の弱みを握らないとな」
金子「どうやって?」
高橋「あいつ、口癖が「逃げるなよ。話最後までまで聞けよ!」でなw話出したら熱くなって止まらないっていう部分があるんだよ。あともう一つ、、、その性格を利用して。ゴニョゴニョ、、、、、」
金子(え!そんな事、、、、、!)
そして私は近藤に連絡しました。
金子「明日の16時30分ならC会館で話できます。15時15分までにはお客さんとの会員申込の手続き終わりますから」
近藤「わかりました。16時30分にC会館ですね。」
当日、16時30分C会館会議室
何もない部屋に会議テーブル4台で四角いを枠組み作っただけのセッティングでした。
先に会館に到着している私は、いちおう組合委員長の近藤を上座をとする為に入り口から近い方の席に私は座り、近藤が到着するのを待ちました。
ちなみに服装は近藤を刺激しないよう黒のパンツルックです。
そして近藤が到着。
近藤は挨拶を済ませたあと本題に入り、丁寧な口調で話してきました。
近藤「先輩として後輩に良い見本を見せる為にも派手な服装はやめてほしい。上層部がそれで心象を悪くして組合活動にも影響が出てる」
金子「それは順序が違うのでは?真似する方を先に指導すべきでは?私は服装自由の権限の範囲内だと思いますが?」
近藤「自分一人の事じゃなくて会社全体のことを考えろってこと!」
金子「あの、もういいですか?帰りたいんですけど」
近藤「逃げんなよ。まだ話終わってねーよ」
金子「17時ですよ?残業なりますよ?」
近藤「だからぁ、最後まで話きけよ!」
金子「お願い、もう、かえらせっ、、」
立ち上がりドアを出てしばらく歩いたところでしゃがみこむ。
近藤「どこいくんだよ!」
金子「アァッ!!やだあああ!!!〜〜ん!!」
会議室から飛び出す近藤
近藤「え?どうした?ちょ、、金子さ!!!!」
タッタッタッタッタ階段から降りてくる高橋
高橋「何の騒ぎだよ!」
会議室前廊下にて
近藤「あ、う、、あああ!!」
高橋「何してんだ、、って金子さん!大丈夫か!」
私がしゃがみこんだ地点に池ができていたのでした。
金子「高橋館長、、ぐすっ!ぐすっ、、近藤さんが帰らせてくれなくてトイレ間に合わなかった!!」
高橋「近藤、テメーどういうつもりよ!?パワハラ通り越してセクハラだろうがコレ!!」
近藤「いや、俺はそんなつもりじゃ、、、」
高橋「帰らせてくれって言ったんだな?金子さん?」
金子「はい、もういいですか?帰らせてって何度もいいました!」
高橋「どうなんよ?近藤?」
近藤「いや、確かに帰りたいとはいってたけどまさかトイレとは、、、」
高橋「それは言い訳や。時計見てみ?もぅ17時や。17時いうのは定時や!残業させてまて組合の話する必要あるんか!?」
近藤「いや、、そういう訳じゃないが、、、」
高橋「それにいつまでそこ突っ立って見てるんや!金子さんが動かれへんやろ!、、、金子さんは更衣室入り!すぐに着替えとタオル持って行くから!」
近藤「お、あ、ご、ごめ!!」
金子「は、はぁい、、」
近藤は会議室へと入って行きました。
金子&高橋(ニヤリ)
この作戦は高橋が考案したものでした。
①16時30分という17時の定時の直前に時間設定
②近藤と金子が会議室に入ったら、会議室から出た少しの白いタイル廊下に高橋が池を作る
参考:池の成分はビタミンジュースと水を6:4で混合したもの約250cc
③私が近藤を小馬鹿にしたような感じで対応し、「もう帰りますよ」「話を聞けよ!」の問答を繰り返す
④部屋を出て水溜りの上で「やだぁあああん!」と悲鳴
⑤偶然を装い高橋が登場
⑥立場を利用して金子をトイレに行かせなかったというパワハラと責めまくる
⑦そして漏らすまで我慢させたというセクハラと責めまくる
⑧いつまで見てんだよ!と近藤を退場させる
⑨高橋が証拠隠滅
⑩別の女性従業員の制服を着た私が再登場
高橋「近藤、こないなったん誰のお陰じゃ?」
近藤「いあ、申し訳ないです。まさかこんな事なるとは、、」
高橋「申し訳ないです?ごめんなさいやろが!」
近藤「ごめんなさい。金子さん。。ムキになって話し続けてしまいました」
高橋「金子さんもなんでトイレ行きたいって言わんのや?」
金子「だってもう17時だし帰れると思ったし、、あと逃げるなよとか言われたので、、、」
高橋「ほら、みろ?立派なパワハラやないか?」
近藤「いや、パワハラというか、、」
高橋「完全に立場を利用して命令してるやないか!これのどこがパワハラちゃうんや?」
近藤「それは、、、」
高橋「お前が責任持って金子を送れよ?あと俺のC会館でセクハラしたという事実だけは許さんからな?金子との間の事は俺は知らん。そこは二人で話し合え」
近藤「わ、わかった。金子さん、家まで送りますわ。。。」
金子「はぁい、」
こうして近藤は高橋と金子に弱みを握られるという算段だったのですが、、、。
次回乞うご期待!!
よっしーさん。
いつも読了ありがとうございます。
皆さんからの高橋人気が凄いのは驚いてます。
個人的は鈴木編で既にピーク迎えたかなぁ、、とか思ってたのですが。。
高橋には今後もしばらくメイン出演して頂く予定です!
また高橋と共に到達した初めてのアナル中出しアナルイキの話も盛り込んで行きます!
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