欲望の章
黄金期と沸る性の狂気
田中が辞めてから私の仕事での黄金期が始まりました。半年もの間、鈴木、田中に抑圧されていたものが一気に解放し、私は自由となり、誰からも「表情な変わった?」「雰囲気が明るくなった」「可愛いとキレイが見事に融合している」などと周囲から絶賛の嵐を受け始めました。
その外見と内面の変化は仕事に良い影響を与え売り上げも上昇。そして役員から中間管理職への昇進も打診されたのです。
ですが、悪い面もありました。私が会社の中で勢いがつけばつくほど、男性社員からは手の届かない存在になって行くのを感じました。もう女として見てもらえてるのではなく半分は上司として見られてるのを感じました。
挨拶の仕方、話しかけられ方、報告や説明を受ける時など相手が緊張して萎縮してるのが伝わってくるのです。
表の顔が磨かれれば磨かれるほど欲求不満な裏の顔も磨かれて先鋭化していきました。
この頃、私は表ではまさにエリート街道を突きすすむ凄腕葬祭ディレクターでしたが、裏の顔はひとこと「変態」になっていました。
週2ペースで田中、鈴木に陵辱されていた私はこの半年間、田中、鈴木のホンモノのおかげでオナニーなんてする必要なかったし、オナニー以上の快感を与えられていました。
それが鈴木が倒れ、田中を駆逐したものの。。。カラダにとっては刺激のない毎日が始まりました。
私は性依存症になっていたのです。
一日24時間の中でエッチの事を考えていないのは目の前にお客さんを座らせて葬儀の打ち合わせをしている時のみだけ性の思考から解放されました。
それ以外では常に(いきなりパンツ脱がさらて後ろから突かれたい!ビチョビチョなるまでクリを刺激してほしい!濃厚な精子を飲みたいよぉ!!)と考えてました。
そんな事を考えながらもスマートに美しく仕事の振る舞いだけは出来ております、「さすが金子さんだなぁ」と後輩から尊敬を集めている裏と表の使い分けを出来る自分に恐怖すら覚えました。
変態の領域に達していた私はまた悪趣味を身につけていました。
夜間宿直ではシャワーを使う人が一定数います。やはりシャワーを浴びないとダメっていう人が居るんです。
ですが男性はけっこうざっくばらんでシャワー浴びた後の衣類などをそのままシャワー室に置いて仕事に戻り、朝の退勤時に回収して帰る人が多いのです。
シャワー室にはカギがついてるので私は男性社員が入った後のシャワールームで男性が脱いだ下着の匂いを嗅いだり、男性の下着を自分のパンツの上に擦り付けてクリ摩擦しオナニーしたりしてました。
これはこれで興奮するのですが虚しかったです。やっぱホンモノが欲しいのです。
また逆の事もやりました。
私「先にシャワーしてくるから電話番お願いね」といってシャワーを浴び自分の衣類も(堂々とではありませんが。見つかるように隠す?)こそっと隅に置いとくのです。そして衣類の入った手提げ袋を写真撮影するのです。なぜなら後でシャワーに入った相方の宿直の男性社員が手提げ袋を物色したかどうか確認するための撮影です。
この方法は私がセフレになってもいい男性社員の時に活用しました。またこの時はあえてパンツに軽くエッチなシミつけたり黄色くなったオリシーつけたりして細工しました。
これは何度も物色された形跡をつかめましたが、これがきっかけでセフレが出来る事はありませんでした。これもまた虚しい作業でした。
この最も仕事も性欲も盛んな時期、私は会社で定着しつつある上司としてのイメージを変化させなければ彼氏もセフレも出来ないと思ってました。そんなのプライベートで作ればいいじゃんってとこですが、仕事中にエッチな事をするスリルと興奮は社内の人間関係じゃないと満たされないのです。
そんな頃、検死台騒動という私の名前を色んな意味で有名にさせる出来事が起きたのです。
少しここで業界の話になりますが、葬儀社の寝台車には二人ひと組で乗務する事が多いです。なぜなら遺体は基本的に一人では運べません。また自宅では2階、3階から下ろしたり、逆に上げたりする必要があるからです。また警察が介入した案件は検死が入るので故人は全裸にされてしまいます。そんな全裸になった故人に浴衣を着せたりするにも葬儀社の仕事で人員が必要なのです。
私は普段、葬祭ディレクターということで遺族との打ち合わせ業務がメインですが、たまに「人が居ないから応援きて!」と現場に投入される事もあります。
その日、「14時にF村警察いってくれる?鳴神家さんで故人は50代男性。B会館へ安置。故人の状態はキレイだから浴衣着せれると思う」と連絡が入るのです。
(よっぽど人いないんだなー)
と思い、警察へと向かいます。すると警察からは普段、一般が利用しない建物の裏側へと案内され、鉄門扉の向こうにはパトカーや事故車両、押収した違法改造車などか置いています。その一角にアルミかステンレスで出来たら銀色の検視台がある小屋があるのですが、故人は検死台の上に納体袋というグレーのチャックつきビニール袋に入ってます。
私たちは納体袋のチャックを開けて故人に浴衣とオムツを着せるのですが、着せ方にコツがあるんです。
50代の健康な人が急死してるからこそ警察が介入してるわけであり、当然故人の体格もガッチリしています。
そんな人にオムツと浴衣を着せるとなると、手だけを伸ばして検視台の上でガサガサするだけでは出来ません。みずから検死台の上に乗り上がり、自分の腕や体の全体を使ってオムツをはかせ浴衣に腕を通さないといけないのです。
また検視台の上は清潔ではありません。故人の体をあらった後の水や納体袋の中の故人の体から出た水分など様々なもので汚れています。そんな検視台の上に直接に膝なんて付けることが出来ないです。となれば自ずとヤンキー座りしかする方法がなく、普段タイトスカートで仕事している私なんかは丸見えなりますよね。
作業が終わった後、立ち会ってた婦人警官から文句を言われたのです。
婦人警官「あなた、いつもあんな感じなの?」
金子「そうですけど?」
婦人警官「たしかに簡単な仕事じゃないのはわかるけど、少しは足元気にしなさいよ!ナプキンの羽まで見えてたわよ!ここ警察ですよ?」(作業中、ずっと男性刑事にガン見されてました)
金子「足閉じて浴衣着せれますか?それ気にしてたら仕事出来ませんので。見る方が悪いんじゃないですか?」
婦人警官「こっちは見届けるのが仕事なの?後から遺族から顔にこんな傷が無かったとか言われる事もある事くらいわかるでしょ!?」
金子「私だって普段は別の営業職なんです。警察にきてこんな仕事してませんよ。今日はたまたま応援で来てるんです。なので格好とか気にする余裕もないんです。文句あるなら会社に言ってもらえませんか?」
婦人警官「なんなのよ!その態度!」
そしたら本当に「女性の管理職の方いますか?」と会社にクレームが来て、葬儀社の女性従業員がスカートから下着丸出しで故人を跨ぎ、鼻に綿花を詰めていた。はしたなすぎる。御社はどんな社員教育をしているのですか??と言われたのです。
もちろん会社からはまったく怒られませんでした。「ま、こうるさい警察官なんだろなw」で終わりました。むしろ葬儀社として腹の座った気合いと根性で名誉なくらいでした。すると、「金子さん刑事相手にパンモロさせながら仕事して婦人警官とバトったらしい!!90キロ級の故人に一人で浴衣着せたらしいぞ!!」と武勇伝が風のように噂が広がり、「俺も金子さんと現場いきてー!!!」と一躍有名人にはなったのです。
そろそろ誰かアプローチしてくるかも、、、そんな期待をもってました。
ですが、上司イメージが定着しつつある私においそれと声をかけてくる人はいませんでした。
もうまてない。お◯ん◯んが欲しい。
そして私は策を練りました。
(自爆テロをするしかない)
狂ってました。
19時開式の10人くらい集まる中 小規模葬の時でした。20時にはお通夜が終わってそれから通夜振舞いという料理が出るのですが、時間になっても10人前の寿司や天ぷらが届かないのです。
そして仕出し寿司屋に連絡すると「聞いてないですよ?」と、、なんと発注漏れがあったのでした。
この件で私は打ち合わせした内容を、実際に手配する担当者に伝達しているので、今回ほ発注漏れに私の責任はない。。。はずなのですが葬儀社ではそうはいきません。
「売り逃げ」というディレクターを批判する意味での内部用語があるのですが、葬祭ディレクターが嫌われるポイントのひとつとして、「自分は歩合を貰えるからとガンガンとモノを売って葬儀の規模を大きくするが、現場の施行はいっさい手伝わない。」との不平不満があるのです。
現場のものは30万の葬儀やっても300万の葬儀やっても手当なんてありません。だからこそ人々から妬まれやすい葬祭ディレクターは常に足元を見られないよう注意しないといけないのです。
そして私は発注漏れをした当事者に呼び出されたのでした。
高橋:年齢37くらい。葬儀社歴が長く、完全に思考も業界に毒されてる一人。モラハラパワハラ当たり前にする人で後輩から嫌われている。ただし外見はカッコよく様々な女性社員に手をつけてた過去あり。
高橋「金子?お前は関係ありませんと逃げるつもりか?」
私「引き継ぎしたと思うんですが、、?」
高橋「いや?その引き継ぎ書類なんだけど、通夜振る舞いにバツ入ってんぞ?確認しなかった俺も悪いけど、そもそも間違った書類出した金子にも責任あるんじゃねーの?この書類、実は俺のところで止めてんだよ。周囲はこの書類の存在知らないから今のところ俺だけ悪者なってるけど、、この書類を上に持っていって精査してもらってもいいんだぞ?」
金子「バツ・・・?そんなはずは・・・?」
そして私が書類を見ると、確かに料理のところにバツ(不要)と記載されていました。
ですが、これは私の策でした。敢えて高橋みたいな人の失敗で鬼の首をとったようにマウントとってくるヤツだと、「何でもしますから許してください」作戦が通用しやすいと思ったのです。
また10名の発注漏れがあったご当家はめちゃ優しい家でクレームなんて言ってこないと確信もてる家なので狙ってそれを実行したのです。
ですが自体は想定外の展開を見せるのでした。
高橋「お前さ、田中と社内で関係持ってただろ?」
金子『え?」
高橋「とボケんじゃねーよ。お前ら何かあったらすぐ二人で姿消してたからな。怪しまれないとか思ったのか?」
金子「個人的には仲良かったけど。。別に関係ないじゃん」
高橋「なんか怪しいと思って後つけたことあるんだよ。。。。このカードは使えると思って温存してたんだけどな。まさか今使うことになるとはな。。。どうよ?金子の誠意次第でこの書類はここで潰してやるよ。俺の確認不足っていうことで終わらせてやるから」
金子(これはもしかして・・・ゆすられてる・・・・・!?ほとんど作戦成功じゃん!!)
金子「断るって言えば?」
高橋「書類を持って上司に申し開きする。俺はあくまで指示通りやっただけだってな。それされたら困るんじゃねーの?昇進審査期間中だろ?」
高橋は私と田中との関係を察知していた。そして高橋は自分もその恩恵を受けようと、以前から私が何かやらかすのを虎視眈々を待っていた様子なのです。
金子「田中との関係?証拠どこにあんのよ?」
高橋「お前な、田中と第三式場入っていっただろ?第三式場のバックヤード、カメラ付いてんの知らなかったのか?」
金子「何それ」
高橋「第三のバックヤードって供養品とか金に換金できるもの置いてる倉庫だろ?そこの天井に隠しカメラあるんだよ。以前に泥棒入られたからな。俺は元営繕にいたから知ってんだよ」
金子「だから何が言いたいの?」
高橋「今んとこ泥棒被害とか何もないから、「わざわざカメラ映像を調べないけど」俺が、営繕の奴らに「5月21日の19時から20時の間の映像調べてくれ。って言えば、、、何が出てくるやら。身に覚えあるんじゃねーの?」
金子「う、、、、」
高橋「カメラだけじゃねえ。俺は式場の幕の裏で至近距離でお前らのやりとり聞かせてもらった。なんか田中に弱み握られてるんだな?ってのは思ったよ」
金子「、、、、、」
高橋「俺にもやってくれよ。田中にやってた事」
金子「、、、1回やったら、もう一回、もう一回ってしつこく要求してくるんでしょ?」
高橋「怖がらせてしまったか。。そうだなぁ・・・・。じゃ、言い方を変えようか。もともと金子のことは気になってたし、田中も辞めていった今ならアプローチしてもいいかな?って思った。これでどうだ?脅迫じゃねーだろ?」
金子「何?脅迫の次は告白???それに応じたら今回の書類も防犯カメラの存在も、田中のことも言わないと?」
高橋「そうだな。約束する」
金子「じゃ、その書類、今すぐシュレッダーして?」
高橋「うん。いいよ。シュレッダーしてやる。(ジジジジジイジジジ〜〜〜)あと、上司にはもう、「俺の確認不足でした。申し訳ございませんでした」で今回の発注漏れの件は終わらせる。金子には火の粉飛ばないようにしてやるよ。」
金子「あと、田中との件は他に知ってる人とかいるの?」
高橋「いや、俺だけじゃないかな。他にバレてたら速攻で噂なってんだろ。この会社なら特に。俺はたまたま二人が物陰に隠れていくところ目撃して、好奇心で追いかけたら行為が行われたのを偶然見ただけだから。それ以来マークしてて確信得たけどな。」
金子「そっか・・・見られてたのか。。その防犯カメラの映像を消す方法ないの?」
高橋「ある。というか、三ヶ月ペースで古いものから上書きされていくから、ほっとけばそのうち消える。安心しろ」
金子「少なくとも今は、まだ残ってるということね」
高橋「言わねーよ。安心しろって」
金子「わかってると思うけど、絶対他言しないでね。バレたら終わりだよ?あなただってこの先もこの会社で勤めるんでしょ?バレたら今まで積み上げたキャリアも何もかも終わるよ?」
高橋「わかってるよ。、、、」
すると高橋はいきなり真正面から私の腰に手を回し私を抱き寄せると、スカートの中に手をツッコミ、アソコを鷲掴みにしながらキスをしてきたのです!
金子「あぁんっ!!そんないきなりッ!」
悪意を持つ二人の思惑がこんな形で奇妙な形で一致したのでした。
そしてこの高橋。。。容姿もそれなりにいいし過去に散々いろんな女を弄んできたという過去。オンナとの絡みの経験は豊富なのでょう。
高橋は鈴木、田中とは全く異質なオーラを持っていました。田中にも少し私の裏の顔がバレてましたが、高橋には完全に見抜かれてました。
高橋「涼しい顔して実はエロいオンナだってのは前からわかってたんだよ!!欲しいんだろ!入れてくださいって言えよ!!」
金子「くださ、、い!入れてください!!!」
という関係が構築されました。
(私が求めていた業務内セックスはこれだったんだ!!!)と私は求めていた性の極みにたどり着くことになったのです。
詳細は次回。お楽しみに!
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