陰湿の極み。田中。
田中は確か新卒入社だったと思います。ですから年齢を考えると「ばれた!」事件の時は入社3年目くらいでしょうか。
私は田中に対しては可もなく不可もなく接してきましたが、それがあの日の夜、「イクゥ!」の一言で全てが崩壊し、田中から見た私は、エリートの面を被った欲求不満の変態女に成り下がってしまったのです。
当然といえば当然です。私たちの葬祭ディレクターというのは葬儀業界の花形であり、最も収入が高いポジションに属しています。だからこそ人から妬まれるのは当然であり、下手を打って付け入らせるスキを与えてはならないのです。
葬祭ディレクターの枠は限られています。社員全員が葬祭ディレクターなら会社は運営できません。
二軍には実力があるのに人事枠の都合でディレクターを出来ない人が沢山います。
田中もその一人でした。本来なら司会や葬祭ディレクターの道に進むべき人材が層の厚さで上に上がれず、寝台ドライバーに甘んじないといけない立場でした。
もし私が仕事中にオナニーしてたなんて上層部にもれてしまえば打ち合わせ業務を外され一番下の雑用係まで落ちるでしょう。むしろ解雇の方が楽かもしれません。しかし、田中からすれば私がいなくなる事でほぼ確実にエリート路線に抜擢される可能性のある立場だったのです。
そういう意味で私はカラダを張ってでも鈴木、田中を口止めする必要がありました。
鈴木と田中にバレた夜、あれから私は眠れない日々が続きました。
とりあえず口止め自体は成功しましたが「いつまで?この状況が続くのか」?有期刑ではなく無期懲役となった気分でした。
仕事を辞めても私みたいな経歴の者は葬儀社に行くしかありません。
葬儀社は様々な出入り業者(例えば花屋。湯灌屋)など共通しているし、火葬場を拠点に葬儀会社の活動範囲は同じです。
あっというまに噂が広まります。例え他社への転職に成功しても噂がすぐについてまわるでしょう。これまでにも散々そんな人を見てきました。
じゃ、葬儀社ではなく別の仕事をすれば?それも困難です。私の居住エリアに、寝台車、霊柩車、花屋、湯灌屋、営業車、様々な葬儀関連の人が街中を活動してるのです。(あ、オナニーの人だ!)と発見されるのも時間の問題です。
実家に帰って田舎の葬儀社くらいしか出来ませんが、そうなったとしても前職確認(葬儀社には様々な人が出入りするので前職確認は当たり前です。)の時に、「実は性的なトラブル起こしまして。。」と言われるかも知れません。
私に残された道は今いるこの場で解決するしかなかったのです。
あの日以来、鈴木と田中は積極的に私を狙ってペアを組むようになり、確実に裏でシフトを仕組んでいるのがわかりました。私は鈴木と田中が一緒の時は有給を入れたり他のディレクターとシフトを交代してもらったりしましたが、それでも限界があり、とうとう来るべき日はやってきました。
その日もある打ち合わせ業務で社用車を駐車場に入庫させた時の事です。搬送業務を終えた鈴木と田中とバッタリと駐車場で遭遇し、鈴木から「金子?いまいけるか?」といって駐車場の物陰へと連れて行かれたのです。
そして処理させられました。
すると田中がまたやってきて、「疲れましたわ。今日これで4件目ですよ。金子さんしゃぶってもらって元気もらわないと。」と言いながら出してくるのです。私は仕方なしに行為をしました。すると田中は「やっぱマ◯コのほうでお願いしますわ。」と挿入を求められたりしました。
こんな感じでふと遭遇し性的サービスを求められるだけならまだ可愛い方かもしれません。二人合わせて15分前後で済むからです。鈴木の場合は全て短時間で終わりました。
問題は田中でした。田中にとっての目的は、私を辞めさせる、あるいは降格させるというのがあったと思います。私を降格させたり解雇させれば、その分だけ枠が開くので、空いた分だけ自分が上に上がれるからです。
ですが鈴木があくまで性的サービスをやらせると先導した以上、田中は従わないといけません。田中が勝手に私を解雇に追い込めば私からの性的サービスも消失するのです。
私はそのうち、口止め料毎月5万円とか言われるのじゃないかと思いました。もしそうなれば、もう辞めて実家に帰ろうとも思いました。ですが鈴木が求めてきたのはあくまで単なる性的サービスであり、田中が求めてきたのは私へ屈辱感と羞恥心を与え私を辞めさせる事でした。
また田中は私が有給作戦やシフト変更を駆使して逃げ回ってるのが気に入らないらしく、捕まえられた時は逃げ回った分だけ厳しい制裁を加えられました。
鈴木とは一味違う田中の陰湿な制裁は、私が騒げばすぐバレるような状況で迫ってきた事です。例えば、たまにお式の司会などするのですが、霊柩車ドライバーの田中は式場の外で待機しています。
田中は、、
①喪主が霊柩車に乗るか?
②寺院は先に火葬場にいくか?それとも後続するか?
③後続の台数。
などの情報を私から得るためです。
私は司会をして、「それでは喪主様お焼香をお願いします。お後の方は順不同でございます」といえば、参列者全員がスタッフに誘導されて焼香するのですが、この時は参列者の人数によっては20分くらい時間が開きます。田中は「こいよ」と私を寺院控え室によんで「パンツ脱げ」とか命令し、私はその通りにさせられました。
パンツを脱ぎストッキングをそのままはいて司会の続きをし、後で「かえしてよ!」って連絡したら、「第四駐車場の三角コーンの裏見てみ?」と返事がきたのです。そしてその通りにすると、精子がびっちゃりついたパンツが置いてました。
書くだけでも鬱になりそうですが、宿直の時に電話番してた私が田中に「トイレ行くからその間だけ電話みてて」とお願いしたら、バケツを持ってきて「目の前でやれよw」と言われさせられた事もあります。
この時言われたのは、「口止めの為になんでもする!と言い出したのは金子さんですからね?悪く思わないでくださいね」と言われました。
また私との行為も何度か動画撮影されており、絶対にそれだけはするな!と言って顔は写していないのですが、私をバックで突いてるシーンなど他の人に見せてました。
電話をとる私のすぐ後ろで他の若手社員に「みてみ?これこの前ナンパした子。めっちゃ感じてるやろ?」とか言って動画も見せていたのです。私の喘ぎ声は普段の声とは全く違うのでバレませんでしたが、内心はヒヤヒヤしました。
ちなみに田中は「金子さん今の聞こえました??」と聞いてきて「仕事中にえっちな動画みちゃだめだよ」といえば「はーいwすみませんw」といって私を先輩として立ててきたりもするのです。ほんと最悪なやつです。
そんな凄惨なイジメが半年続いたのち、ある日突然、鈴木のシフトが◯◯◯公◯ややややややややややや(やすみ)とシフト表に書かれたのでした。するとすぐに「鈴木さん脳梗塞で倒れたって!!」と噂が広がりました。
私は(よし!)と思いました。
鈴木は私の苦手なタイプで手強いですが、田中一人が相手ならまだ強気に行ける自信がありました。そもそも田中は鈴木に便乗してこの一件にのってきてる感があるので対処の方法があると思ったのです。(私の反撃は未来のない鈴木には通じなくても未来がある田中には通用する)
むしろ私から田中を呼び出し、◯月◯日 ◯◯させられた。と記録した閻魔帳の存在を明かし、(そんなの無いけど)「今まで口止め交渉には充分に約束を果たした。契約者の一人がいなくなった以上、この約束は無効」と言いました。
それだけでなく「私にとって不名誉な情報を言いふらしたりすれば、それが真実であれ嘘であれ名誉毀損で訴える。私がその気になればアナタと鈴木なんて一発で刑務所送りできるんだよ?」と言いました。
さらに田中の携帯の中をチェックし、私に関する動画類を全てクラウド上からも消させました。消す時も「持ってていいけど、それ証拠なるからね?」といえば自分から進んで消してましたね。
すると田中も私にやりすぎた自責の念でもあるのか、二、三ヶ月して辞めていきました。その後は田中の存在なんて知りません。
ですが、私がこの地獄の半年間を耐え抜けたのは鈴木、田中の相手を裏の顔モードで対応したというのは非常に大きかったです。あくまで鈴木、田中は私の表の顔で性処理させてるのだと思いますが、対応してるときの私は裏の顔でした。
たしかに予告なく突然襲ってくる彼らの欲望には困る時もありましたが指圧棒なんて使ってるより本物の肉棒のほうがはるかに気持ちいいからです。
入れられてからは私は、逆に私のオナニーにお前たちの肉棒を使ってやってるんだ。くらいの気持ちでおりました。そうじゃなきゃ耐えれなかったです。
こんな私の裏の顔は鈴木にはバレませんでしたが、田中にはバレていました。(鈴木には若いからよく濡れている程度に思われていた)
田中は「挿入行為は金子さんにはご褒美なりますからね。隠してもマ◯コの状態見たら俺にはわかりますよ?だから俺はあえて嫌がる行為させてるんです」と言ってました。
この半年の私への調教期間はかなり多くの変革をもたらしました。
毎月数回のペースで肉棒を入れてもらってるとカラダはそれに順応していき、いざそれが無くなると今度は求めたくなっていくものです。
私はカラダの変化だけではなく、思考の変化もはっきり自覚していました。彼氏が欲しい。もしくは彼氏じゃなくてもセフレが欲しい。オナニーだけでは満足できない。ホンモノを入れて欲しいと明確に思うようになっていました。
つづく
鈴木田中編は以上です!
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