~つづき~
そんな事を考えていたら、相当ムカついてきて、走りながら女の足を引っ掛けた。
ズダーン!と、かなり派手に女はひっくりコケた。
おそらく、何が起こったのか分からなかっただろう。
俺は急いで待ち合わせ場所でお金を回収し、更にスピードをあげて、車を置いたコインパーキングに急いだ。
車を出し、そのまま物陰に車を駐めて、女の様子をうかがった。
女は、どうやら顔と左手と左膝を擦りむいているようだ。
もしかして、まだ何が起こったのか分かっていないのかもしれない。
左手を抑えて、脚を引きずりながら辺りを見渡している。
俺を探しているのだろうか。
やはり、バカな女は、どこまでもバカなようだ。
だいたい、売りで二人分の学費など稼げる筈もないのだ。
今回は多少あわれだったが、現実を思い知るには、いいクスリになっただろう。
~おわり~
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