Cに近い歓楽温泉街は、宿泊がメインだが、そのまわりには、外国人がいるスナックとか、ストリップがあり、こちらはまさしく温泉客相手の小屋だった。
小屋が二つ、わりに近いところにあり、どちらも中心は外国嬢、生板があり、混み合うのは、出来上がった 温泉客達が送迎車でやってくる9時頃。逆に早い時間帯はほぼ貸切状態、嬢のタッチショーの持ち時間(約10~15分)は、ほとんど独占状態、その気になれば生板もできてしまう。ただし客があまりに少ないと生板にならなかったが。
二つのうちの一つ(アとしましょう) は外国嬢主体で個室サービスがあり、もう一つ(イ)は日本人の踊り子(三十台後半以降)が出て外国嬢は生板。どちらの小屋もスジの人間(ヤ○○)が受付などにいたので、連れ出しは難しい。その為、欲求を充たすため外国嬢目当ての俺は、イ→アでハシゴするか、アに気に入った嬢がいないときはイに行く感じで通っていた。
小屋の個室はまさしく『ちょんの間』、Aで小屋から連れ出してゆっくり楽しむようなことは出来ないが、香盤に載る嬢が繰り返す事があると、顔見知り特別サービスがあるときがあり、それも少し楽しみだった。
スペインから来た嬢もその一人。
初回見たときに『キレイだなぁ』と見惚れる程だった。黒髪、日本人好みの綺麗な顔立ち、胸は小さかったが、くびれた腰から美術品の様な美しい形の尻、スラッとした長い細い脚。碧く大きめの瞳はキラキラしていた。個室は順番待ち。普段は座っているだけで手を出さないオッサン達も、タッチショーで手を出す位だった。俺も楽しみにタッチショーを待ち、その後個室に行こうと決めていた。
俺の前のオッサンがタッチしている時に怒られた。彼女が嫌がっているのに乳首を摘まんだり強く乳を揉んだりしたようだ。決められた時間のなかで、嬢の心証はタッチなどのサービスの内容や時間を左右する。次の順番待ちの俺は、彼女の気を引き、心証を良くしようと、ダンスもきちんと見て義理手拍子や拍手もやっていた。加えてソフトタッチで嫌がられない様にしたから、前のオッサンの分までタッチしていた。『痛かった?大変だね~』なんて言いながら。
ステージ後、個室に入り普通通りやることやって、その後もステージをもう一度見てから帰った。
その週はもう行くつもりなかったけど、友人と週末に飲んだときに美人が出てたと話したところ、友人が連れていって欲しいと言うことになり、再度見に行く事になった。彼女は顔を覚えていたらしく、タッチショーのサービスが良かったが、その日は友人もおり、またその後飲みに行く予定だったので個室には入らなかったが、行列していた。
香盤が変わり、時間を作って見に行くと、彼女はまだ出ていた。その日はまだ客が少なく、タッチの時間もゆっくりしていた。三度会えば親しみがわいたのか、よりフレンドリーになった彼女は、俺のところの時間を特に長くしてくれた。初めて顔をゆっくり眺めて話をしたら、彼女は俺に『アナタ、目がキレイ』と言って、俺の目をじっと見つめてくれたので、俺もじっと見つめ返すと、スイッチが入ったのか、彼女は俺にチュッとキスしてくれた。
驚いたけどやっぱり嬉しいので、またじっと見ると、ちょっと色っぽく『だめ~。』と抱きつかれた。
あ~、彼女のスイッチはこれなんだ~。思いながら、曲変わりで下がった時に、受付に行き、彼女の個室を申し込んだ。最後に舞台に出た彼女がこっちを見てくれたので、『個室行くよ』とサインを送ったら、ステージ上でコクンと頷いた。
すでに先着がいるので、個室脇で待っていると、彼女がやって来た。俺だと思って、顔を見たらニコニコしたが、先着に案内されるとちょっと顔色が変わったが、そのまま個室に消えて行った。
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