その後、定期的に小屋には通っていたが、求める彼女とは会えなかった。
しかし身体の欲求は当然あるので、なんとか一生懸命口説かなくてもできる方法はないか、考えた。
小屋には度々行くので、ママや小屋を手伝うベテラン踊り子の姐さんとも顔見知りになり、いろんな話をするようになると、彼女達(外国人)が、ある程度経由地がありそうな事や、自分で現地までいくのが基本である事、昼間は小屋から出るのは基本NGである事などを聞いた。
Aの小屋は個室はなく、生板も手コキだった。わりとおおらかで昼間も会える事を活用しないと望む結果(本番)にならない。そこで、気に入った嬢は昼間観光や買い物に連れ出し、その後ホテルか自室へ連れ込む事にした。
フェルナンダと言う嬢もそのうちのひとりだった。
背は低くて150cm位、うすい栗色か金色に近い髪をソバージュにしていた。目鼻が濃くはっきりしている訳ではないが、碧色の瞳を持っていた。腰はあまり高くなくて、胸も尻もさほど大きくない。パッと見、日本人のような感じ。年齢は20台中頃と思われ、そのせいか日本語も比較的流暢だった。
その日は、雪があまり降らない街Aにも、積もる程の雪が降っていた。
横のカウンタースペースで熱い日本酒でも呑もうと自転車に乗り、寒さ対策に重装備して小屋に向かった。
彼女はステージ上て一生懸命に踊っていた。華やかではないが、真面目で丁寧に踊っている印象を受けた。
他の外国嬢にしたのと同じように、ステージ後に一緒にカウンターで話をして、同じように連れ出し交渉をした。
ただ、雪で寒く、歩いて行かなければならないので、その旨を伝え、少しあきらめいたが、彼女は着いてきた。雪の中を20分程歩き、漸く自室に着いた。俺は酒の酔いが抜けていた位だから、彼女は寒かっただろうに、文句一つ言わない。
熱いシャワーを浴び、暖かな部屋で漸く彼女は笑った。
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