買い物は街にある複合型店舗。
家電を買いたいと言われて、「買ってくれ」って事かな?と思ったけど、彼女が自分で購入した。コロンビアのボゴタに住む家族に郵送したいとのこと。
他にも弟(甥?)にトランスフォーマーのオモチャがほしいと言われたが、既に日本は終わった後(だったと思う)。箱に印刷してあるロゴを一生懸命消しているので、どうしてか聞くと、中身がわかると配送中に盗まれるからなのだとか。国柄が出てるなあと思ったのを良く覚えている。
買い物が終ると小屋の入り時間なので送っていくと、『今夜も来るでしょ?』といわれ、営業トークだろうなあと思いつつ、いそいそと行きまた連れ帰り。
翌日からは仕事もあり、さすがに毎日は無理だが、10日間のうち、小屋には三回行き、持ち帰りは4回。
4回目の夜、嬉しそうに『次の仕事はBだよ。』と告げる彼女。Bとは同県内で車で40分程の観光地として有名な温泉街のこと。
当時若かった俺は嬉しい反面、少し面倒な気もしていた。翌日、仕事に行くと同僚が急用で変わりにしばらく出張にいかなければならないことになった。当時は携帯はなくポケベル、しかも彼女と連絡は取る術もない。小屋に電話して呼び出す訳にもいかない。
心残りのまま彼女とはそれきりになった。
後に、小屋に来る他の中南米系の嬢に彼女の事を聞いて回ったが、名前もフルネームでわからず、しかも当時はたくさんいたうちの1人。わかるはずもなかった。趣味だけでなく、彼女の影を捜すように以前よりますます小屋通いをするようになって行った。
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