続きます。
その後、I川さんは仕事覚えも早くかつ確実で、他の人よりも数倍処理能力が高く、どんどんと仕事をこなすので
部署内でのミスも減り、スムーズに回るようになっていきました。
これは私にとって本当にありがたい事で、以前は部下の発送ミスや在庫管理が適当だった為に得意先からのクレーム対応や、パソコン上の在庫と
実在庫に当り前のように差異が有った為、いちいちその都度倉庫で在庫のチェックをする事も多く、そう言った無駄な仕事に多くの時間を費やしていたからです。
その無駄な作業の時間を他の仕事に割り当てる事が出来るようになり残業時間も減り、I川さんには感謝してもし切れない程でした。
私は飲んだ時に仕事の話をしたくないので、会社の人とは同期も含めて飲みに行かないのですがI川さんには感謝の気持ちを込めて2月の週末に「飲みに行かないか?」と
誘ってみました。勿論その時はやましい気持ちなど一切無く、純粋に感謝の気持ちだけでダメ元で誘ってみたのです。
すると驚くことに二つ返事でOKでした。ただ他の者は行くのか?と聞いてきたので「二人だけだけど良いか?」と答えると、その方が良いと言われ、
これまた少なからず驚きました。
飲み屋さんは会社から2駅ほど離れた所にあるカウンターが10席だけの小料理屋さん。このお店は2~3回/月、30年位通ってる馴染みのお店で旨い日本酒と、
酒に合う料理が気に入っている。友人以外の誰かを連れて行くのは初めてなので、女将が少し驚いていた。
座ると同時に「娘さん?」と聞いてくるので「有能な部下の慰労会だよ」と答えた。
I川さんはお酒が好きなようでワインや日本酒もイケるそうな。炭酸が苦手な私はI川さんにその旨を伝え、日本酒で。そしてI川さんはビールで乾杯をした。
料理は女将に任せて適当に出してくれるよう頼んだ。
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