散歩に出てやらせてくれる場所はどこだろうと想像
しただけで勃起した。近くにそんなところはないな
と由紀子さんと歩いていくと、駅だった。初乗り分
の切符を買って中に入り、何駅か目で降りしばらく
行くと公園の入り口だった。こんなところにこんな
大きな公園があったのかと公園の中を散歩している
うちに陽が陰りあたりがそこはかとなく暗くなって
きたとき、由紀子さんが「それじゃ、そろそろ、奥
のほう行って場所決めよっか」と僕の前を歩み出し
た。開けた公園の様相とうってかわって鬱蒼とした
樹の生い茂る中の道はところどころの街路灯がとも
っていた。道に沿ってベンチがおかれ、いくつかの
ベンチにはアベックがすでにいて楽し気に話をして
いた。メイン通路から外れて小径に入っていくとベ
ンチの多くはアベック、今でいうカップルで占領さ
れていてメイン通路の明るいところで話していたよ
うな健全なカップルは珍しい感じになっていた。皆
それぞれに抱き合っていたりキスしていたりで、そ
の中を進んでいった。植込みの狭まったところの奥
まったベンチが空いていた。勃起して歩きにくく
なっていたこともあって、ここ空いてるからこの辺
でいいんじゃないと僕が提案した。由紀子さんは、
「もう、歩けない? 大丈夫だったらもう少し先に
行こう」というので一旦ベンチに腰掛け、ペニスの
位置をうまく調整して立ち上がって歩き出した。
奥の方へ進むとベンチの密度がそれまでより高くな
り、アベックも多く、そこここから何とも言えない
妖艶な声が時折耳に入ってくるほどだった。そうい
う声に聞き耳を立てるように立ち止まった時、由紀
子さんが、「ここ空いてる。ここにしましょう」そ
う言って座ると、そこからは道を挟んだ左右前方に
それぞれアベックが陣取って、抱き合っていた。男
性の手はどちらも女性のスカートの中に入っていて、
女性は男性の太ももをさすったり、時折股間をなで
たりしている。たまらなくなった僕は由紀子さんに
抱きつこうとした。すると、「抱きついてていいか
ら向こうのカップルがどんなこと始めるか見ててね。」
由紀子さんの胸の感触を頬に感じながら、時折、双
方のアベックの方に目をやった。しばらくすると、
左側のベンチのアベックの動きがあわただしくなった。
女性が、片方の手で男性のズボンのベルトを緩め、
チャックを下ろすとズボンの前が大きく広げられた
すると、スカートの中に入れていた手を出し、女性を
前に立たせた。両手をスカートの中に入れた。何をする
のかはすぐに想像がついた。予想は当たり、最後は
女性がスカートの裾から下着を下ろし足から脱ぎ傍らの
バックにしまった。そして男性を膝で跨ぐようにベンチ
に乗り男性に抱き着くような感じになった。スカートが
垂れ幕のようにベンチから垂れ男性の足を隠したので
こっちからは男性の姿は完全に見えなくなった。
そのとき、由紀子さんが言った「映画館ときみたく触っ
てもいいのよ」
そういわれて、僕は向き直りベンチに並んで座るとスカ
ートのすその方から手をいれて太ももを目指した。由紀
子さんも僕のペニスがどうなってるのか先刻承知という
感じでズボンのうえからふくらみをとらえ優しくなでた
り握ったりしてくれた。由紀子さんの顔を見つめた。キ
スしたいなと思ったとき由紀子さんの顔がすーっと近づ
いてきて唇が触れた。両腕で抱きしめあい、交互に舌を
とがらせてたりひっこめたりで舌を吸いあった。そして
互いに股間をまさぐりあって・・・そんな時間がかなり
経過した感じがした。ふと、二人が冷静になった。辺り
は暗闇だった。しかし、薄明りに目がしっかり順応し、
左右前方のアベックが繰り広げていることはよく見えた。
由紀子さんが暗がりで僕を見つめて、言った。
「次、行こうか。覚悟はできた」と。それは、僕に童貞
卒業の覚悟はできたのかと問われていたようでも、また、
由紀子さんが、結婚外のセックスをする覚悟ができたと
自分に言い聞かせているようにも聞こえた。
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