「こんな状態で、どこに行くの?えええ、そんな、恥ずかしいわ」
何も身に着けない2人が交尾しながら、玄関を出ようとしていた。鍵を開けた。そこには、日常使っている階段がある。お隣さんと挨拶をする場所だ。
「いやん。こんなところで、みんなに見えるわ。」玄関から外の日常的な空間で、非日常的な行動をとる感覚がとても快感だった。
「もっと突いて、乳首をつねりながら」声に出せなかったけど、そう思った。声を殺せば気付かれないと必死で堪える。玄関の扉がバタンと閉まった。もう引き返せない。オートロックだった。
ヒロシは挿入したまま、階段降りるように指示した。踊り場に立った2人は、アパートの外の風景を見ながら感じあった。アパートに隣接する公園のブランコでは、子供たちが遊ぶ姿が見えた。
「私、また逝くわ」声を堪えた。これまでの快感の上に非日常の快感が覆い被さり、激しい痙攣が起きた。息が止まるかと思った。それでもヒロシの松茸は、私の牡蠣に咥えられたままだった。
「また逝くわ。ああん」声が出てしまった。
その時、どの階かわからないけど、ドアの開く音が聞こえた。
それでも、ヒロシの腰は動き、私に快感と痙攣を与え続けた。
私は、朦朧とする意識の中で、遠くに彼が帰ってくる姿を確認した。
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