茜「えーと。。。どこまで話したっけ・・・。ナイル川は、まるでタイマーでセットしたみたいに6月に洪水が怒る。どうやって今が六月だって分かる?カレンダーはないんだよ。」
川畑「6月にならないと咲かない花とか果物とかあるんじゃないの?」
茜「ない。桜になったら春、梅雨になったら夏というのはわからない。エジプトは熱帯だから。」
川畑「答えは?」
茜「エジプト人は冬の正座で理解していた。」
川畑「古代人は星を見る事くらいしか娯楽がなかったのかもな」
茜「オリオン座が地平線を離れた時にシリウスが出てくるんだよね。そのシリウスが地平線を離れ、今度は太陽が登ってくる。このパターン組み合わせは年に1回しかないんだ。」
川畑「オリオン座はなんとなく形わかるけど、シリウスってどこにあるんだw」
茜「とにかく、その1回を記録して、次のタイミングまで待つと、それが365日なのです。」
川畑「よし。い公園にもで行くかww」
茜「何言うてるの!?気は確か?こんな格好で外でれる訳ないじゃん!」
川畑「そりゃー、その格好のままだと目立つけど、ほら。前に着てたロングカーディガン着たら?」
茜「それでも、分かる人には分かるって。あの人、なんで中にテニスウェア着てるんだろって。しかも昭和感丸出しのワンピースタイプwww(白)」
川畑「そのワンピースタイプのギザギザのスカート部分が大事なんだって。」
茜「じゃ、ロンフカーディガンも着るけど、中にブラウスか何か着ればいいんじゃない?それだと、ただのアコーディオンスカートのミニなだけだから!w」
川畑「そこまでしなくてもよ、テニスラケット持っていったらいいんだって。」
茜「テニスラケット?なんでまた。」
川畑「I公園の北側にテニスコートあるだろ。テニスラケットはいったカバン持ってたら、テニスやった帰りに公園きてるんだな。くらいにしか思われないよ」
茜「そうかもしれないけど、白のワンピースタイプのテニスウェアという時点で時点でアウトだと思うんだけどな・・・。あのおばさん、いい年して凄い恰好だなって」
川畑「足みせたい派だろ?いいじゃんw」
そんなこんなのひと悶着ありーのでしたが、茜はその通り、まずは白のワンピースタイプのテニスウェア。その上にベージュのロングカーディガンを来たのです。そこにテニスラケットを担いでみると、案外、普通にテニスいった帰りに見えなくもないのでした。
川畑「さて。公園でもいくかw」
茜「歩いて30分くらいかかるよ?」
川畑「いいじゃん。歩きながら講義しようぜw」
茜「わかった」
川畑「ちょっとまてw」
茜「なに?」
川畑「これはなんだw」
茜「アンスコじゃん。テニスウェアの下には当然はくでしょ!」
川畑「こんなもんいらんw 脱げwww 生足でデートする楽しみがなくなるw」
茜「公園で座れなくなるじゃん・・・」
川畑「うんw 座らなくていいのw」
こうして玄関先で、俺は無駄にヒラヒラがついたアンダースコートを脱がすと、中は軽くレースがついて、ヘソ位置に小さなリボンがついた黒パンツでした。
こうして俺たちはテクテクっとI公園まで歩いていったのです。
茜「なんだか足元が落ち着かない・・・」
川畑「いいから講義続きw」
茜「えーとね。どこまで話したっけ・・・。えと、3つのピラミッドの上から写真撮ると、大きさがバラバラだよね。しかも一直線じゃなくて軸がずれてるんだ。そもそも、こんなものを作る事が出来る技術を持ってるなら、大きさも揃えれるし、軸も整える事ができるはずだよね?わざと、このサイズでこの軸で作っているのは意味があるとしか思えないんだ」
川畑「確かに、そう考えればそうだな。ただでさえ、あんなドでかいものを作れる技術を持ってる連中だ。もっと正確な寸法、形状で並べる事も出来たかもしれんな。」
茜「つまり、この三つのピラミッドの大きさはオリオン座の三ツ星の明るさと一致しており、そしてナイル川の位置がオリオン座から見た天の川銀河の位置と完全に一致するんだよね」
川畑「ほー・・・」
茜「なので、オリオン座やシリウスに対する、なんらかの天文信仰のようなものがあったと思うんだけど、その関連性についてピラミッド建造の意味の研究がされてる感じ」
川畑「なるほどw」
途中、コンビニで缶ビール数本、チーズ鱈、ビーフジャーキー等を購入し、I公園到着。
I公園には名物の、大きな芝生が敷き詰められた山があるのです。
基本、I公園ではこの芝生の山でランチをしたりするのが、この公園での一般的な過ごし方なんだと思います。既に何組かのカップルや家族ずれ、老夫婦が各々持ち込んだビニールシートの上で何かを食べていました。
俺たちはビニールシートなどをもっていないし、芝生の上で座ったら、さすがに丸見えになるので普通の木製テーブルと木製椅子を使う事にしたのです。
確かに周囲のオッサン連中は、一瞬、チラっと目線を送ってくるのは確かでしたが、同時に横においてるテニスラケット。(テニス帰りか。。。)と思っているのか、さほどしつこく目線を送り続ける事はありませんでした。もちろん、テニスウェアを来ているだけなので。下が生パンなのはオッサン連中は知る由もありません。
もともと俺は、今回のデートを前日から計画していたという事もあり、テニスウェアを着る事。それを誤魔化すために、テニスラケットを持参する事。テニスコートのあるI公園に行くこと。ここまでは計画の範囲内でした。
ただ、この後なのですが俺が「もし出来ればやってみたいな」って思っていた事が幾つかありました。それをダイレクトな表現をすれば「野外プレイ」という事になるのかもしれませんが、せめていつもとは違う場所、違う恰好で何かをやってみたい。そんな願望を備えていたのです。
今回もエロシーンありませんでしたね。次回、全てを描き切ります!!!!!!!
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