~ 続き ~
一瞬、重ねた唇を離す。そしてすぐさま、今度は強く押し付けるように唇を重ねた。
『んんっ』と微かにこぼれる彼女の声が鼓膜を刺激し、本能が一気に沸き上がる。私は舌を彼女の唇に這わせ、強引に押し込む。彼女もそれに応えるように私の舌に絡めてくる。激しく深いキスだ。私は薄目を開けた。彼女は目を閉じ、整った顔をわずかにに歪ませ、唇をほおばっている。私は唇を離さないまま、右手で彼女の髪をかき上げ、左耳を露わにした。
唇を離し、首筋、うなじ、耳たぶへと移していく。そこから溢れ出す、何とも表現し難い淫靡なメスの‘匂い’に、脳が瞬時に侵される。舌を動かすたびにビクッビクッと反応を示し、『あっ』『んっ』という微声がこぼれる。気が付くと、私の左腕は彼女の右手でしっかりと掴まれている。ジュルジュルっと音を立て強く吸うと、彼女は掴んだ右手を咄嗟に離し、口元を覆った。そして、『ッッッッ!』と強く身体を痙攣させた。
私はゆっくり顔を上げ、彼女を見つめた。静寂の中に私と彼女の荒い吐息が響く。
「もう‥やだぁ‥」とうつむく。
「ごめんなさい、でも、我慢できなくて…」
「…」
「もしかして…?」
一瞬、間があり、小さく頷く。
私はある種の征服感に満ちていた。が、それは完全な誤りだ。彼女の魔性に惹かれ、飲み込まれたのは私の方なのだ。
「めちゃくちゃ、かわいいです」
私はそう言うと彼女を優しくシートに押し倒し、深い谷間に顔を埋めた。汗ばんでいるのか、少しシットリとした柔肌と胸の弾力、そしてさっきとはまた違う‘匂い’にまたしても脳が犯られる。私はもぞもぞと顔を擦りつけながら左腕を伸ばしワンピース越しにあるホックを探した。彼女は私の髪を撫でながら身体をくねくねとくねらせている。私は一気にホックを外した。
「外した…?」
私は小さく頷き、顔を上げワンピースの肩紐に指を入れる。彼女の目が『脱がしちゃうの?』と訴えている。私はすでに我を忘れた王蟲だった。肩紐をずらし、そのままズルっと一気に剥いだ。ボロンっと彼女の大きな乳房が溢れ出た。
「ああ…」と彼女が顔をそむける。
私はそむけた顔をこちらに向かせ唇を強く重ね舌を絡ませる。そして左手で乳房を優しく包んだ。掌と五指を使い彼女の乳房を調べる。掌でその先端を優しく撫でると、急速に固くなるのがわかった。
私は堪らず、彼女の唇から先端へと唇を移した。「んん!」と大きな喘ぎがこぼれ、慌てて彼女の口を塞ぐ。
私は舌の上でその固い先端を転し続ける。「…!…!」と声にならない声がこぼれるが構わず私はさらに強く吸った。
「…っく、イッく…!」
確かに聞こえた。その瞬間、彼女の身体がビクンッ!ビクンッ!と大きく脈打った。再び絶頂に至ったようだ。
『ハァ、ハァ』と吐息が止まない彼女を落ち着かせるように、私は彼女を抱き締めた。
『ガタッ』
突然、前方から聞こえた。
~ 続く ~
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