ユミは言いました。
「すごい嬉しいです。吉田さん、優しいしカッコいいし…」
「でもごめんなさい…実は彼氏がいます…」
僕はフリーズしました。
「え?彼氏いないって…」
「嘘ついてごめんなさい。」
僕は察知しました。
遠方に行った彼氏さんとは別れているはず…
彼氏がいる事にして僕は今フラれていると…
でも一応聞いてみます。
「そっか…どんな彼氏?なんで嘘を?」
ユミの話はこうでした。
実は3年ぐらい前から取引先に2つ歳上の彼氏がいる。
2年ほど前に異動で遠方に行ってしまい、遠距離恋愛中。
彼氏は大手の取引先の人で社内にも知っている人がいるので誰にも話さず内緒にしていた。
今も月に一度は遠方から会いにきてくれている…
話し方や、内容を聞いても嘘には聞こえませんでした。
僕が推察した真実はこうでした。
要するに既婚者の彼氏さんだった人は、ユミの寂しさと性欲を満たすセフレ的存在で、ユミには長期間付き合っている本当の彼氏がいる…
僕はへこみました。
邪魔者はいない。
ユミと付き合える。
手を繋いで普通にデートをする。
旅行にも沢山行く。
あんな事やこんな事もたくさんできる。
僕の勝手な思い込みは計画ではなく、ただの妄想でした。
ユミは、気持ちは本当に嬉しいし、これからも僕とはご飯に行ったり、仕事でもお世話になりたい。
そう言ってくれました。
僕は完全にフラれましたが、このまま諦めたくはありません。
どうするか必死に考えました。
居酒屋を出て、帰る雰囲気になっていたのですが、
近所に大きな公園が有るので、酔い覚ましに、そこを散歩でもしないか?と言いました。
(続きは後ほど)
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