こっちを見やり「おかえりー。私のだけど大丈夫でしょ?」とi姉さん。食事中にした、メンズだとサイズが合わないという話を覚えていたようです。
「着心地いいでしょ?似合うよ」
と若干含みがある様ないい方。ハァ、とため息をつき笑ってしまいました。
風呂に入っている間に片付けたのか、テーブルに並んでいた皿や空いた缶はほぼ片付き、小皿が少しとグラスが2つ残されているだけでした。
「私も入ってくるね。あ、飲んでていいよー」
「了解でーす、ごゆっくりー」
とは言ったものの、こうして座ると先程の事が思い出されどうにも……
このまま一人で飲んだらダメなパターンだなと思うものの、一人ではため息をつくか宙を見上げるか、或いは唇を湿らすかしかありません。
そんな状況で聞こえてくるシャワーの音。
何を考えているのだと自省しながらも、どうしても悪戯心が首を擡げます。
いやいやいやと首を振りながらもそろりそろりと脱衣所へ。
ゆっくり脱衣所の扉を開け、風呂場の扉をトントン、とノックし……
「お背中流しましょうかー」
扉を開ける勇気はありませんでした。
風呂場からは、結構でーす、と断りながらもケラケラと笑うi姉さんの声。
すごすごと戻ろうとしましたが、そこで目に入る洗濯機。
もしやと覗くとビンゴ!脱ぎたての下着を確認。
上は紺色のブラトップ?に下はライトブルーのスポーティーなボクサーショーツ。色気は無いかもしれませんが、ひろみ姉さんらしさと、上下不揃いな生活感にムスコがムクムクと反応しそうになりましたが、脱衣所に居続ける訳にもいかず手に取ることも無くそのまま戻りました。夜な夜な寝床を抜け出して『お借り』しようかなんて考えたりして。我ながら反省が足りない。
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