座卓へ座ると、先程の残りを一煽り。
喉が、乾く。口が、乾く。
何がいい?と聞かれ、何か炭酸系を……と跳ね上がる心臓を他所に絞り出します。
とはいえ先程まで割っていた炭酸水も、当初飲んでいたビールも底を尽いています。
そういえば、と少し前に買っていたらしいハイボールを持ってきてくれました。
500缶を二人で分け、乾杯、と。
「これが最後だよ」
そう笑うi姉さんの表情は心なしかどこかアンニュイに見えます。
心臓は高鳴り、味も酔いもアルコールもわからぬままに流し込みます。
これ程味のわからぬ事があっただろうか……と。
味だけではありません。この先どうなるのか、どうしたらいいのか全く検討もつかず……
ふと思い浮かんだのは先程汚してしまった二人の寝間着。思わず、あ、と声を上げ……
「寝間着!汚しちゃってごめん……」
話題に出して少し後悔しました。先程の様子を思い出し、血が集まるムスコ……着ているのもまた、先程と同じ様なショートパンツです。
「いいって」
そう笑うi姉さん。宙を見つめながら、言葉を紡いできました。
「いやじゃなかった?」
そう言いながら、内腿へ手を添えられ……
「いやなわけ、無い」
そう答えると、後悔は現実のものとなりました。
後悔と言う言葉が正しいかはわかりませんが、数十分前の記憶が脳裏を駆け、一気に血が集まったムスコが天を突きます。
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